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内田樹の検索結果361 - 400 件 / 736件

  • 内田樹 on Twitter: "コロナ禍が終息したときに中国資本が息も絶え絶えな日本企業をまとめ買いに来るだろうという見通しがありますが、僕もそうだと思います。これまでは観光資源や不動産に限られていましたが、コロナ後は製造業や流通や金融も続々と中国資本の傘下に入るでしょう。"

    コロナ禍が終息したときに中国資本が息も絶え絶えな日本企業をまとめ買いに来るだろうという見通しがありますが、僕もそうだと思います。これまでは観光資源や不動産に限られていましたが、コロナ後は製造業や流通や金融も続々と中国資本の傘下に入るでしょう。

      内田樹 on Twitter: "コロナ禍が終息したときに中国資本が息も絶え絶えな日本企業をまとめ買いに来るだろうという見通しがありますが、僕もそうだと思います。これまでは観光資源や不動産に限られていましたが、コロナ後は製造業や流通や金融も続々と中国資本の傘下に入るでしょう。"
    • <09>感情に流されるSNSの世界 多角的な視座を持つには……? (永井陽右×春名風花) | 朝日新聞デジタルマガジン&[and]

      2010年、当時9歳でTwitterを始め、率直な発言が大きな注目を集めてきた元子役の春名風花さん。「僕」の一人称で、大人たちと社会問題について熱い議論を交わし、“バズり”も“炎上”も経験してきました。 RTや“いいね!”によって共感の度合いが可視化され、人々の感情が極端な方向に触れやすいTwitterの世界。そこを長年見続けてきた春名さんが、今「共感」について思うことは――。テロ・紛争解決の専門家、永井陽右さんとの対談です。 SNS上での他者との向き合い方 永井 Twitterは「共感」を加速させるプラットフォームなどと言われたりしますが、春名さんがそれとどう向き合っているのか気になります。僕はSNSのネガティブな面に辟易してしまっているタイプですが、春名さんは幼い頃から使い続け、いわゆる「クソリプ」といわれる、失礼なメッセージにも丁寧に返信されていますよね。 春名 基本的には自分が語り

        <09>感情に流されるSNSの世界 多角的な視座を持つには……? (永井陽右×春名風花) | 朝日新聞デジタルマガジン&[and]
      • 市民社会とコモン - 内田樹の研究室

        1月11日にコープ自然派事業連合・憲法連絡会主催の講演会が神戸国際会館であった。そこで標題のような話をした。 1月6日、アメリカでトランプ大統領支持者たちが連邦議会議事堂に乱入し、5人が死亡するという事件がありました。これを承けて13日、下院は大統領罷免の弾劾訴追を可決しました。二度も弾劾訴追されたのはアメリカ史上トランプが初めてです。 トランプ支持者たちは今回の大統領選を不正な「盗まれた」選挙だとして、バイデンの勝利を否定しています。トランプはその前に開かれた集会で「みんなで議事堂に行こう」と煽りました。トランプ自身も行進に加わるつもりでしたが、側近たちがセキュリティを理由に止めたそうです。日本では総理大臣が市民を煽って、国会議事堂を襲うというようなことは想像もできませんが、アメリカはそういうことがあり得る国だということを改めて思い知らされました。それはアメリカでは「市民的自由」の意味が

        • 2020年度寺子屋ゼミ受講要項 - 内田樹の研究室

          みなさん、こんにちは。内田樹です。 2020年度の寺子屋ゼミの受講要項をお送りします。 とはいいながら、コロナウィルスの感染終息の先が見えないので、果たして今期の開講がいつになるのか見当がつきません。場合によると、前期はまるまる休講ということになるかも知れませんけど・・・。 さて、すでに告知しておりました通り、2020年度の前期のテーマは「中国」です。 今回のコロナ禍への対処では中国とアメリカが対照的でしたね。 中国は、最初は感染リスクを過小評価し、情報隠蔽など初動で悪手を打ちましたが、途中から都市封鎖、「一夜城」的病院建設、医療資源の集中的投下などで、感染拡大を抑え込みました。これは中国のような強権的な国家でしかできないことで、「私権の制限できて羨ましい」と感じた人もきっと世界中にはいたはずです。 その後、中国は人工呼吸器、防護服、マスクなどの製造拠点であることの利を生かして、いち早く医

          • ある週刊誌からのメールインタビュー - 内田樹の研究室

            ある週刊誌からインタビューしたいという電話があった。 電話で話をして、それを記者がまとめて、それをまた手直しして・・・という手間は考えるだけでも面倒なので、最初からQ&Aでやりましょう。僕が書いたものはいくら短くして使ってもいいですからとご返事したら質問が来た。 質問をしばらく眺めながら、「こういう問いの立て方しかできないというところに日本のメディアの末期症状は露呈しているなあ」という感想を抱いた。回答がなんとなく冷たいのはそのせいである。 1.新型コロナウイルス禍をどう見ているか? 今回の新型コロナ ウィルスは「新型」で「未知」のものですが、数年ごとに「新型ウィルス」が登場して、世界的に感染拡大して、多くの死者が出るのは「既知」の事実です。2002-3年のSARS、2009年の新型インフルエンザ、2012年のMERS、いずれもコロナウィルスによるパンデミックでした。ですから、こういうばあ

            • 安倍元首相の「国葬」中止を求めます ・ Change.org

              7月22日の閣議で政府は、故安倍晋三氏の「国葬」を9月27日に行うことを決定しましたが、これには、多くの皆さんが疑問と反対の声をあげています。 報道各社の世論調査でも、「国葬反対」(47.3%、時事通信社8月)、国葬を行うことを「評価しない」(50%、NHK8月)など、「反対」、「評価しない」が多数です。 このような世論には理由があります。1)個人の葬儀を国が行う根拠法が存在しないこと、2)特定の個人の葬儀費用を税金で執行することが、法の下の平等、思想や良心・信教・表現の自由、財政民主主義を定めた憲法に反すること、3)安倍氏の政治的な業績に対する評価は定まっておらず、むしろ「モリカケ・サクラ疑惑」など行政の私物化や、国会軽視、官僚統制のあり方などに厳しい批判があること、などの点が主なものです。「国葬」が日本国憲法の諸原則と相いれないという指摘も各方面から行われています。 くわえて、連日報道

                安倍元首相の「国葬」中止を求めます ・ Change.org
              • コロナが浮き彫りにした日本の課題とは 内田樹・岩田健太郎両氏に聞く | 毎日新聞

                思想家の内田樹さんと、医師で神戸大教授の岩田健太郎さんの対談本「コロナと生きる」(朝日新書)が刊行された。感染症のリスクとどう向き合い、同調圧力や社会の分断をいかに乗り越えるか。現代思想と感染症の専門家が、新型コロナウイルス対策から、政治、経済、教育など、現代社会の諸課題まで縦横に語り合った記録だ。刊行後の10月下旬、対談の内容を振り返りつつ、現状や今後の見通しについて改めて二人に語ってもらった。【構成・関雄輔】 ――本書には5、6、7月の3度にわたる対談が収録されています。対談を振り返っていかがでしたか。 内田 素人代表として、僕が岩田さんにインタビューするような形で進みました。「本当のところはどうなんですか」と次々とお聞きし、政治や社会に怒る部分は僕が怒る担当で。 …

                  コロナが浮き彫りにした日本の課題とは 内田樹・岩田健太郎両氏に聞く | 毎日新聞
                • 週刊金曜日インタビュー - 内田樹の研究室

                  去年の暮に『週刊金曜日』の植村隆編集長が凱風館までインタビューに来た。植村さんは北星学園大学事件のときに「捏造記者」という無根拠な誹謗中傷を受けて、失職のリスクにさらされたことがあった。そのときに鈴木邦男さんと一緒に植村さんを支える会に加わって支援活動をしたことがある。そのご縁で、植村さんが『週刊金曜日』の編集長に就任したのを機会に神戸まで会いにいらしたのである。 ――内田さんの著作『生きづらさについて考える』は、さまざまなメディアで発表されたものをひとつにまとめたものですが、一貫しているものがあると感じました。いま日本が「生きづらい」社会になっていることへの警鐘だと思われますが? 2016年暮れに、米外交問題評議会発行の『フォーリン・アフェアーズ』が、「日本の大学」特集をしたときに、いまの大学に対してどう思うかを、日本の教員や学生にインタビューをしていました。すると、「身動きできない」(

                  • 最終書簡 インシャーアッラー それぞれの結語として

                    日本人は、身近な隣人となりつつあるムスリムの論理を理解しているか? そこに西洋文明中心視点の誤ったイスラーム解釈はないか? 世界のイスラームに関連するトピックを題材に、より深いイスラーム理解にたどり着くための往復書簡。イスラーム教徒でイスラーム法学者である中田考、非イスラーム教徒でイスラーム思想研究者の飯山陽、専門を同じくしつつも互いに異なる立場の2人による、火花を散らす対話。 明らかになった主張の違い ここまで9本の書簡を通して、中田先生と私の主張の違いは明らかになったと思います。 一般にあるテーマについて、二人の研究者の主張が異なる場合、その理由は各々の主張の立脚する根拠の違い、方法論や解釈、理解の違いに求められることが多いと言えます。しかし中田先生と私の場合、両者がほぼ全てのテーマについて全く異なる見解を示しているのは、立場の違いに起因するところが大きいと言えるでしょう。 私は女性で

                      最終書簡 インシャーアッラー それぞれの結語として
                    • 日本と世界のこれからを知るための10冊の教養書 - 内田樹の研究室

                      週刊東洋経済から「日本と世界のこれからを知るための教養書」の選書を頼まれた。記事を再録。 世界のこれからを知る、日本のこれからを知るという基準で「教養書」の選書を試みたが、世界の政治的な見通しについては、適当な本を見つけにくかった。ひと昔前なら、サミュエル・ハンチントン『文明の衝突』、フランシス・フクヤマ『歴史の終わり』など、大きな絵を描いた本があった。今はそういう30年、50年のスパンで世界を見通すような人がもう見当たらない。人口動態や環境問題など社会的な大きな問題も考慮して考えると、政治よりも経済に関連する本のほうが納得いくものが多い。 グローバル資本主義が終焉に近づいているという点で大方の人たちの意見はもう一致している。資本主義の暴走をどう抑制して、どう軟着陸させるのかという技術的な議論にすでに局面は移っている。そうした問題を扱っている本の中で一般読者に読みやすいものを選んだ。 本当

                      • 合従論再考 - 内田樹の研究室

                        AERAに先々週「合従」論を書いた。字数が制限されていたので、少し加筆したものをここに掲げる。 前から「東アジア共同体」を提唱している。日韓連携を中核として、台湾、香港を結ぶ「合従」を以て、米中二大国の「連衡」戦略に対応するというアイディアである。 荒唐無稽な話だが、最大の利点はこのエリアに居住している人々のほぼ全員が「合従連衡」という言葉を知っているということである。 戦国時代に燕・趙・韓・魏・斉・楚の六国同盟によって大国秦に対抗することを説いた蘇秦の説が「合従」。六国を分断して、個別に秦との軍事同盟を結ばせようとしたのが張儀の説いた「連衡」である。 歴史が教えてくれる結末は、より「現実的」と思えた連衡策を取った国々はすべて秦に滅ぼされたという事実である。 東アジアでは、中学生でも「大国と同盟する」という選択肢の他に「同じ難問に直面している中小国同士で同盟する」という選択肢が存在すること

                        • 内田樹、平川克美 著『東京ファイティングキッズ・リターン』より。安倍、お前だったのか。 - 田舎教師ときどき都会教師

                          平川 そういうことだろうね。マヌーヴァーを演じるための実体が裏側にあるわけなんだけれども、そこがなくなっちゃった。はなからなかったのかな。 内田 どうもないみたいよね。安倍晋三もそんな感じがするしね。おもしろかったのは福田康夫でさ、いまどき珍しく「全身これマヌーヴァー男」でさ、何考えているかわからない。ぼくはああいうのが政治家の本道だと思うんだけど、ああいうスタイルが今は不評なんだよね。 平川 分かりにくいからでしょう。 内田 分かりにくくていいじゃない。あの程度のマヌーヴァーは許容範囲でしょう。あれでも「分かりにくいからダメだ」とメディアは書き立てていたけれど、それはメディアの方がイノセンスにすり寄り過ぎだよ。 (内田樹、平川克美『東京ファイティングキッズ・リターン』バジリコ、2006) おはようございます。06年の段階では内田樹さんに軽んじられていた安倍元首相ですが、凶弾に倒れた今とな

                            内田樹、平川克美 著『東京ファイティングキッズ・リターン』より。安倍、お前だったのか。 - 田舎教師ときどき都会教師
                          • ロシアとウクライナについてのインタビュー - 内田樹の研究室

                            3月31日にあるネットメディアのインタビューを受けた。それが公開された。そのロングヴァージョンを上げておく。 ― ロシアとウクライナはどういうところで決着がつくと思いますか? 内田 想像もつかないですね。プーチンは本当に核兵器を使うかも知れないし。そうなると、先行き不明です。 ― すごく泥沼化しますかね。 内田 泥沼化するとロシアに不利です。すでにロシアの統治機構はかなり危険な状態になっていると思います。このウクライナ制圧作戦はたぶん2日ぐらいで終わるはずの電撃作戦だったと思うんですが、それがここまで長引いている。それは、ロシアの情報収集力、分析力がかなり劣化しているということだし、おそらく兵力自体も世界が思っていたよりもかなり弱体化していた。 どうやらウクライナ侵攻前に、プーチンにプランB、プランCや「出口戦略」を提言する人が周りにまったくいなかったらしい。独裁者の周りにはイエスマンばか

                            • 選挙では誰に投票するのか? - 内田樹の研究室

                              中日新聞に連載している「視座」に送った原稿を再録。 参院選が近づいたせいで周りが騒然としてきた。何人かの候補者たちから「推薦人」や「応援」を求められる。私は誰に頼まれても「いいですよ」とお答えすることにしている。そう聴いて「節操がない」と眉をひそめる方もいることだろう。でも、選挙というのはそれほど厳密なものであるべきではないと私は思っている。あの人にもあの人にも当選して欲しい。それがたとえ同じ選挙区で競合していても、そう思う。 私はどの候補者についても私の政治的意見との完全な一致を求めない。かなり違っていても構わない。「私が個人的に暮らしやすい社会を作ってくれるかどうか」を基準にして私は選挙に臨むことにしている。極端なことを言えば、権力者が「内田に発言機会を与えない」「著書を発禁にする」「投獄する」というような命令を下した時に身体を張って反対してくれそうな人であれば誰でもよい。 そもそも私

                              • 内田樹「愚策に固執し、教員のプライドを傷つけることに実に熱心な政府」 | AERA dot. (アエラドット)

                                内田樹(うちだ・たつる)/1950年、東京都生まれ。思想家・武道家。東京大学文学部仏文科卒業。専門はフランス現代思想。神戸女学院大学名誉教授、京都精華大学客員教授、合気道凱風館館長。近著に『街場の天皇論』、主な著書は『直感は割と正しい 内田樹の大市民講座』『アジア辺境論 これが日本の生きる道』など多数 ※写真はイメージ(gettyimages) 哲学者の内田樹さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、倫理的視点からアプローチします。 *  *  * 英語の民間試験に続いて、今度は国語と数学の記述式問題も来年度の大学入学共通テストへの導入延期が決まった。受験生50万人が受ける試験の採点を外部にアウトソースする場合に、どうやって採点の公平性を担保するのかというのは受験生にとって最も切実な問いである。それに文部科学省はついに説得力のある答えを示すことができなかった。精

                                  内田樹「愚策に固執し、教員のプライドを傷つけることに実に熱心な政府」 | AERA dot. (アエラドット)
                                • 『コロナ後の世界』まえがき - 内田樹の研究室

                                  『コロナ後の世界』(文藝春秋)は10月20日刊行予定。少しフライングするけれど、販促活動として「まえがき」を載せておく。こんな本。 まえがき みなさん、こんにちは。内田樹です。本をお手に取ってくださってありがとうございます。 この『コロナ後の世界』は「ありもの」のコンピレーションです。素材になったのはブログ記事やいろいろな媒体に発表した原稿です。でも、原形をとどめぬほどに加筆しておりますので、半分くらいは書き下ろしの「セミ・オリジナル」と思ってください。 かなり時局的なタイトルになっていますが、それはいくつかの論考が今回のパンデミックで可視化された日本社会に深く蝕んでいる「病毒」を扱っているからです。それについて思うところを書いて「まえがき」に代えたいと思います。 僕は今の日本社会を見ていて、正直「怖い」と思うのは、人々がしだいに「不寛容」になっているような気がすることです。 言葉が尖って

                                  • 【読書感想】現代思想入門 ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

                                    現代思想入門 (講談社現代新書) 作者:千葉 雅也講談社Amazon Kindle版もあります。 現代思想入門 (講談社現代新書) 作者:千葉雅也講談社Amazon 人生を変える哲学が、ここにある――。 現代思想の真髄をかつてない仕方で書き尽くした、「入門書」の決定版。 * * デリダ、ドゥルーズ、フーコー、ラカン、メイヤスー…… 複雑な世界の現実を高解像度で捉え、人生をハックする、「現代思想」のパースペクティブ □物事を二項対立で捉えない □人生のリアリティはグレーゾーンに宿る □秩序の強化を警戒し、逸脱する人間の多様性を泳がせておく □権力は「下」からやってくる □搾取されている自分の力を、より自律的に用いる方法を考える □自分の成り立ちを偶然性へと開き、状況を必然的なものと捉えない □人間は過剰なエネルギーの解放と有限化の二重のドラマを生きている □無限の反省から抜け出し、個別の問題

                                      【読書感想】現代思想入門 ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
                                    • 10月になりました。 - クルルのおじさん 料理を楽しむ

                                      神奈川の自宅の庭のホトトギス。ほぼ満開です。今年の方が早いように思います(左)。ちょっと空いているスペースに秋桜を植えました。毎年、咲いてくれると嬉しいのですが(右)。2021年10月4日、撮影。 10月になりました。早いものです。岸田さんが自民党の総裁選挙に勝利して、第120代の総理に選ばれました。就任早々の世論調査では支持率が大変に低い、政権発足時として歴代ワースト三位だそうです。振り返ると菅さんが就任の時は無茶苦茶、支持率が高かったんですねえ。意外な感じがしました。世論というのもブレが大きいモノ、改めて大変なお仕事だと思います。 相変わらず読書三昧です。珍しく、久しぶりに本を買いに本屋さんに行きました。買いたいと思っていた本の横に興味がある本が並んでいたので、ついでに買ってしまいました。内田さんと姜さんの本ですが、新内閣の発足の時にちょうど読み終えたところでした。 「新世界秩序と日本

                                        10月になりました。 - クルルのおじさん 料理を楽しむ
                                      • 「左翼も右翼も大嫌い!」という人にこそ観てほしい“圧倒的熱量”の対話。50年の時を経て遂に解禁された伝説的討論『三島由紀夫vs東大全共闘』監督・プロデューサーインタビュー|FINDERS

                                        CULTURE | 2020/03/19 「左翼も右翼も大嫌い!」という人にこそ観てほしい“圧倒的熱量”の対話。50年の時を経て遂に解禁された伝説的討論『三島由紀夫vs東大全共闘』監督・プロデューサーインタビュー © SHINCHOSHA 2019年5月、TBSの『NEWS23』で作家の三島由紀夫と東大全共闘による討論の... © SHINCHOSHA 2019年5月、TBSの『NEWS23』で作家の三島由紀夫と東大全共闘による討論のフィルムが放送された(現在も「TBS NEWS」で閲覧可能)。討論が行われたのは1969年5月、有名な「安田講堂陥落」の約4カ月後、そして自衛隊市ヶ谷駐屯地(現・防衛省本省)での三島の割腹自殺の約1年半前のことだ。「世界的な文豪の三島を論破して立ち往生させ、舞台上で切腹させる」と意気込んで東大駒場キャンパス900番教室に集った学生が1000人に上る中、三島はた

                                          「左翼も右翼も大嫌い!」という人にこそ観てほしい“圧倒的熱量”の対話。50年の時を経て遂に解禁された伝説的討論『三島由紀夫vs東大全共闘』監督・プロデューサーインタビュー|FINDERS
                                        • あまりに配慮が欠けている…「新しい生活様式」への強烈な違和感(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース

                                          「人との間隔はできるだけ2m(最低1m)開ける」「会話する際は、可能な限り真正面を避ける」「誰とどこで会ったかをメモにする」。最近、よく耳にする「新しい生活様式」の一例である。 【写真】「ペイペイの毒」に潰されたキャッシュレス企業…その残酷すぎる末路 「新しい生活様式」とは、政府が新型コロナの感染拡大防止のため、「行動の変容」を求めて、出した指針のこと。「食事」「買い物」「娯楽、スポーツ等」「冠婚葬祭」などのカテゴリーに分け、46項目の実践例が示されている。 いくらコロナ対策とはいえ、そもそも「生活様式」といった個人の生き方ににまで口を出す権限が誰にあるのか。しかも、よく読むとどれも首をかしげるような内容ばかりなのだ。 「『新しい生活様式』で提示された内容は、これまでの常識通りに真正面から受け入れようとすれば、壁にぶち当たると思います。たとえば劇場や映画館は、指示された通り一定の距離を開け

                                            あまりに配慮が欠けている…「新しい生活様式」への強烈な違和感(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース
                                          • 2022.9.9 また「贈与」 - カメキチの目

                                            前の記事で「贈与」について自分なりに考え、思ったことを書いてみたけれど、 それは人生に当てはめてみたようなもので、少しまえに読んだ『日本の文脈』 (内田樹・中沢新一の対談)という本に強く刺激されてのことだった。 (きょうは本に述べられていた社会からみた「贈与」についての話です) ーーーーーーーーーー 「基本的人権」「民主主義」「平和」「自由・平等・博愛」など 社会制度や理念など目に見えないものも「贈与」だ。 目に見えず、空気のようなそれらは、あってあたり前と思われている。 ふだんは意識することがないほど慣れている。 それらは、先人たちが限りない血と涙を流して得たもので、子孫の私たちに 受けつがれてきた「贈与」といえる。 ーーーーー 日本には、戦争をしかけるプーのような輩を許すほど「民主主義」がないわけでは ないし、ウクライナのような戦争状態にあるわけでもない。 しかし、火事はいつなんどき起

                                              2022.9.9 また「贈与」 - カメキチの目
                                            • 嫌韓の構造 - 内田樹の研究室

                                              今月号(2019年11月号)の『潮』に「嫌韓言説の構造」について一文を寄せた。もう出てだいぶ経つからブログに採録する。前半はこれまで書いたことの繰り返しなので、途中から。 (前略)日韓の対立を煽る仰々しい大見出しが週刊誌や月刊誌の表紙に印刷される状況が続いている。記事そのものを読む人は数十万でも、新聞広告や電車の中吊り広告を目にする人はその何十倍にもなる。これらの広告は「今の日本では『こういうこと』を言っても構わない」という印象を刷り込んでいる。同型的な言葉づかいが繰り返されるほど「嫌韓を語ることが日本の常識である」という心証が形成されてゆく。 私はテレビを観ないので伝聞情報だが、民放のワイドショーや情報番組でも、連日韓国についてのニュースが長時間放映され、韓国を口汚く罵るコメンテーターがさまざまな番組で重用されているという。 だが、仮にも「隣国と断交も辞さず」というような危険な言葉を口に

                                              • 内田樹さんと岩田健太郎さんが指摘 コロナで露呈した日本の「急所」 | 毎日新聞

                                                思想家の内田樹さんと、感染症専門医で神戸大教授の岩田健太郎さんの対談をまとめた「リスクを生きる」(朝日新書)がこのほど刊行された。現代思想と感染症という専門分野が異なる2人の顔合わせ。話題は医療、教育現場の疲弊から、資本主義の限界まで及び、不安定な世界をいかに生き抜くか、示唆に富む内容になっている。コロナ禍で浮かび上がった諸課題について語ってもらった。(※2回に分けて掲載します。後編はこちらから読めます)【関雄輔/学芸部】 科学者のあるべき姿 ――おふたりによる前著「コロナと生きる」(朝日新書、2020年9月)刊行の際にも、対談をお願いしました。今回の「リスクを生きる」では、2021年の10~12月に3回にかけて行われた対談が収録されています。 内田 今回も、素人である僕が感染症の専門家である岩田さんのお話を聞くという感じで始まりました。岩田さんは専門家ですから、エビデンスのないことについ

                                                  内田樹さんと岩田健太郎さんが指摘 コロナで露呈した日本の「急所」 | 毎日新聞
                                                • 参院選の予測を語る - 内田樹の研究室

                                                  毎週寄稿している信濃毎日新聞に今週は参院選のことを書いた。 ある新聞の取材で参院選の見通しについて訊かれた。「争点がない」「投票率が下がる」「野党が負ける」というのが大方のメディアの予想だけれど、果たしてその通りになるだろうか。 いつも言っている通りだが、そういう質問に対してはできるだけ具体的に未来予測をするようにしてる。予測が外れた場合に、どういう情報を見落としたのか、どういう推論上のミスを犯したのかを自己点検できるからである。どうとでも解せる玉虫色の未来予測をしておいて、「こうなると思っていました」と後知恵でごまかすと、本人の推理力の開発には資するところがない。だったら確信がなくても、具体的な予測を述べた方がいい。「外れることを恐れない」というのは未来の未知性を前にして謙虚であるための一つの作法だと私は思っている。 年初に「ロシアのウクライナ侵攻」を予測したロシア専門家がどれだけいただ

                                                  • 2022年3月に読んだ本 - 子持ちワーママの独り言

                                                    2022年3月に読んだ本は26冊。転職の準備を始めたこともあり1カ月30冊のペースが守れず残念。 3月の傾向としては、転職関係と資本論についての本が何冊か。資本論については、簡単に分かるように書いてある本をもっと読みたい。マルクスその可能性の中心(柄谷行人)は私には難しすぎて途中で挫折した。(読破してないのでリストには入れず) 他に、過去に途中で挫折したのは ・愚管抄(次は現代語訳バージョンでチャレンジしたい。) ・ジョジョ ストーンオーシャン(KENZOあたりで。今はもう読破したけど。) 3月に読んだ本の中で、 面白かったのは2030年。 怖かったのは非正規・単身・アラフォー女性~「失われた世代」の絶望と希望~。 無職になりかけてるから。 古い本で多分読むの2回目だけど1回目にもっとちゃんと読んで覚えておけば良かったと思ったのは人に強くなる極意。 「組織を侮ってはいけない。会社の潮目が変

                                                      2022年3月に読んだ本 - 子持ちワーママの独り言
                                                    • 2022.5.10 『歴史と人生』 - カメキチの目

                                                      お名前を知って以来、ずっと気になっていた方(いまは故人)がおられ 最近、その方の本を読んだ。 半藤一利さん。 『歴史と人生』という新書。 2018年出版なのでそれほど古くはなかった。 折々の重要な(結局は個人の人生に影を落とすけれど直接は目に見えにくい)社会・政治の 問題について言及されたものだった。 亡くなられて1年以上になるので、ロシア、プーチンがしかけたウクライナ戦争 (宣戦布告はしていないので「戦争」とはいっていないが戦争とどこが違う?かつての日本の侵略、 「〇〇事変」みたい)の現実は見ないですまされたけれど、生存なさっていたら、 どう思われただろう。 ----- 「プーチンが悪い」「プーがいけない」と私も責めるけれど、 プーチン→ロシア軍(幹部→一般兵士)という命令系統、流れがあっても、 直接コトに当たる、人を殺すのは一般兵士、下っ端の兵という現実。 (最後はたいてい水戸黄門的に

                                                        2022.5.10 『歴史と人生』 - カメキチの目
                                                      • 「打って一丸」の危うさ - 内田樹の研究室

                                                        ある媒体のロングインタビューの中で「打って一丸となる」ことの危うさについて語った。日本人が「打って一丸」となるとだいたいろくなことはないのである。では、国難的状況でわれわれはどうしたらいいのか。 ──内田さんの『生きづらさについて考える』を読んでいて目から鱗だったのは、政権与党側が、わざとまともに質問に答えなかったり、ヤジを飛ばしたり強行採決したりして、もはや議会制民主主義が機能していないという印象を与えることで、計画的に投票率を下げている、という分析でした。 立法府に対する信頼を掘り崩してゆくことが自民党の長期的な狙いで、それは成功しています。国会審議は無意味な政治ショーに過ぎない、国会議員というのは知性においても徳性においても優れた人間ではないというイメージを広めてゆけば、有権者は選挙に関心を失います。投票率が下がれば、今の選挙制度では、組織票を持っている政党が勝ち続ける。 安倍政権は

                                                        • 内田樹 on Twitter: "公安調査庁は僕が『街場の中国論』を書いたときにも「本書中の中国共産党についての情報はどこから入手されましたか?」と聴き取りに来ました。「毎日新聞からです」と言ったら帰っちゃいましたけど。ほんとに調査力あるのかな・・・ https://t.co/nIcC6gUTYy"

                                                          公安調査庁は僕が『街場の中国論』を書いたときにも「本書中の中国共産党についての情報はどこから入手されましたか?」と聴き取りに来ました。「毎日新聞からです」と言ったら帰っちゃいましたけど。ほんとに調査力あるのかな・・・ https://t.co/nIcC6gUTYy

                                                            内田樹 on Twitter: "公安調査庁は僕が『街場の中国論』を書いたときにも「本書中の中国共産党についての情報はどこから入手されましたか?」と聴き取りに来ました。「毎日新聞からです」と言ったら帰っちゃいましたけど。ほんとに調査力あるのかな・・・ https://t.co/nIcC6gUTYy"
                                                          • 映画「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」予告映像解禁!瀬戸内寂聴「あんな目、見た事ない」 | WEBザテレビジョン

                                                            3月20日(金)全国公開の映画「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」 (C)2020映画「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」製作委員会  (C)SHINCHOSHA 東大駒場キャンパス900番教室で行われた、作家・三島由紀夫と東大全共闘との伝説の討論会の様子を切り取ったドキュメンタリー映画「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」(3月20日[金]全国公開)の予告編映像が解禁された。 豊島圭介が監督を務める本作は、1969年5月13日に行われ、伝説となった「三島由紀夫VS東大全共闘」の記録を高精細映像にリストアし、当時の関係者、現代の文学者、ジャーナリストなどの識者ほか、三島についての「生きた」証言を集めた作品となっている。 今回解禁された映像で、唯一無二の天才・三島が、反逆のエリート・東大全共闘1000人を目の前にし、強い論調で語りかける。東大全共闘は、「言葉と言葉の殴り

                                                              映画「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」予告映像解禁!瀬戸内寂聴「あんな目、見た事ない」 | WEBザテレビジョン
                                                            • 内田樹「日本学術会議問題は『大学人』=『学者』の認識違いに始まる」 | AERA dot. (アエラドット)

                                                              哲学者 内田樹 ※写真はイメージ(gettyimages) 哲学者の内田樹さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、倫理的視点からアプローチします。 *  *  * 日本学術会議の会員任命拒否に対して多くの学会が一斉に抗議の声を上げた。この事案は、そもそも日本学術会議法違反であること、従来の政府の法解釈と齟齬していること、任命拒否の理由を開示しないこと、誰が任命拒否の責任者であるかを明らかにしないこと、ネットを使って論点ずらしと学術会議への攻撃を始めたことなど、政府対応の知的・倫理的な低劣さは眼を覆わんばかりである。 たしかに安倍政権は久しく政権との親疎(というより忠誠度)に基づいて政治家、官僚、ジャーナリストを格付けしてきた。権力者におもねる者は累進を遂げ、苦言諫言をなす者は左遷された。国民はもうそれに慣れ切ってしまった。「能力ではなく忠誠度で人を格付けするこ

                                                                内田樹「日本学術会議問題は『大学人』=『学者』の認識違いに始まる」 | AERA dot. (アエラドット)
                                                              • 葛藤する共産党 - 内田樹の研究室

                                                                私の友人に松竹伸幸さんという方がいる。経済学者の石川康宏さんと私の共著『若者よマルクスを読もう』というシリーズの企画を立てて、15年にわたって忍耐強く著者二人を励ましてくれた辣腕の編集者である。学生時代は代々木系全学連の委員長をしていて、共産党中央委員会では安保外交部長を務めた古参の党員である。彼が日本共産党の党代表は公選制にすべきだという提案をして、「分派」活動として党から除名処分を受けたことが波紋を読んでいる。 松竹さんとは長い付き合いである。信頼できる人だということはよく知っている。その彼が共産党の党勢回復のために提言をしたいというので、微力ながら私も力添えをしようと思って、彼の本『シン・日本共産党宣言』(文春新書)の帯文を書いた。『希望の共産党』(あけび書房)には共産党に期待することを書いた。 私は地元の共産党の議員たちと親しいし、地方選でも国政選挙でも、頼まれれば応援に駆けつけて

                                                                • 『人新世の資本論』資本主義の代替システムを構想する新しい『資本論』 - HONZ

                                                                  「一体あとどれくらい経済成長すれば人々は豊かになれるのだろうか?」 これが本書の投げかける根源的な問いである。 この問いに対して正面から答えてきた人はどれだけいるだろうか? そして、これこそが、今、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリに代表される世界のジェネレーションZ(1990年代中盤以降に生まれた世代)やジェネレーションY(1980年代序盤から1990年代中盤までに生まれた世代)と呼ばれる若い世代から、旧世代に向けられている怒りの本質でもある。 自身がジェネレーションYに属する著者の斎藤幸平は、世界が幾ら経済成長しても豊かになるのは極一部の超富裕層だけで、大半の人々は豊かにはならないと断言する。そして、これまでの資本主義を維持し、修正しながら騙し騙し続けていく、グリーン・ニューディール、緑の経済成長、気候ケインズ主義、ラディカル・キャピタリズムからESG(環境、社会、ガバナンス

                                                                    『人新世の資本論』資本主義の代替システムを構想する新しい『資本論』 - HONZ
                                                                  • ちなみに、全体主義といえばやはりこの本 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

                                                                    ちなみに、そもそも「左右の全体主義」という言い方をすると、一応「左の全体主義」と「右の全体主義」は似ているけれども別物という前提になりますが、今の中国の姿を見ていると、そもそもそれが区別できるのかすら疑わしくなってきます。 その点を深く突っ込んで考えるのに最適なのが、先日紹介した張博樹『新全体主義の思想史』です。 http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2021/05/post-37905d.html(中国の左翼は日本の右翼または張博樹『新全体主義の思想史』) アメリカがバイデン政権になって、米中対立が本格的に専制対民主の対立になりつつある今、前から気になっていながらそのままになっていた張博樹『新全体主義の思想史』を通読しました。 https://www.hakusuisha.co.jp/book/b452526.html 習近平体制を「新全体主

                                                                      ちなみに、全体主義といえばやはりこの本 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
                                                                    • 断韓炎上「週刊ポスト」にネトウヨ高齢者が群がる(SmartFLASH) - Yahoo!ニュース

                                                                      「嫌韓」よりも「減韓」、「断韓」を--。9月2日発売の『週刊ポスト』が “炎上” している。10Pにわたる大特集「韓国なんて要らない」に批判が相次ぎ、同誌の連載作家・深沢潮氏(53)が降板を表明する事態に。発売早々、ポスト編集部は謝罪することとなった。 だが、「今後、(発行元の)小学館の仕事はしない」と、いち早くツイッターで宣言した思想家・内田樹氏(68)の怒りは収まらない。 「この記事によって、何十万人いる在日韓国人たちは、名誉を傷つけられ、恐怖を感じたでしょう。表現の自由を盾に、擁護する向きもありますが、それを許すと、ヘイトスピーチも許してしまうことになる。 仮に『韓国と国交断絶してもかまわない』という本気の覚悟で記事を作ったなら、それはそれで筋は通っています。しかし、編集部はすぐに謝罪しました。それなら、初めからやるなってことですよ」 日本による韓国への輸出規制に端を発して、日韓関係

                                                                        断韓炎上「週刊ポスト」にネトウヨ高齢者が群がる(SmartFLASH) - Yahoo!ニュース
                                                                      • 勇気について - 内田樹の研究室

                                                                        先日若い人たちと話すことがあった。若いと言っても私より30歳くらい下だから中堅どころである。「今の日本人に一番足りないものは何でしょう」と訊かれた。少し考えて「勇気じゃないかな」と答えた。言ってから、たしかに私が子どもの頃にマンガや小説を通じて繰り返し「少年は勇気を持つべし」と刷り込まれてきたことを思い出した。『少年探偵団の歌』だって、「ぼくらは少年探偵団 勇気りんりん るりの色」から始まる。1950年代の少年に求められた資質はまず勇気だった。 勇気というのは孤立を恐れないということだと思う。自分が「正しい」と思ったことは、周りが「違う」と言っても譲らない。自分が「やるべき」だと思ったことは、周りが「やめろ」と言っても止めない。 戦中派の大人たちが私たち戦後生まれの子どもたちに向かって「まず勇気を持て」と教えたのは、彼ら自身の「自分には勇気が足りなかった」という深い慙愧の念があったからでは

                                                                        • 天皇制についてのインタビュー『月刊日本』 - 内田樹の研究室

                                                                          『月刊日本』の2月号に天皇制についてのインタビューが掲載された。 ―― 現在、皇室は皇族数の減少等により存続が危ぶまれ、皇位継承の在り方について議論が行われています。内田さんは『街場の天皇論』(文春文庫)で、象徴天皇制への支持を表明していますが、皇室や皇位継承の在り方についてどう考えていますか。 内田 象徴天皇制は戦後70年以上にわたる皇室の努力によって形作られてきたものです。天皇制は僕のような戦後世代にとっては必ずしも存在することが自明の制度ではありませんでした。子どもの頃は周りの大人たちの中に「天皇制廃止」を公言する人も少なくありませんでした。ですから、子どもの頃に天皇制の存否について意見を求められたら、僕は「必要ない」と答えたんじゃないかと思います。 でも、皇室と国民の関係は、敗戦直後がおそらく一番危機的で、そのあとはしだいに安定的なものになっていったように思います。大きな貢献を果た

                                                                          • 「高望みするな!」は呪いの言葉だが条件をつけられる婚活は蓋然性の地獄が怖くて逃げ出したくなる - 太陽がまぶしかったから

                                                                            高望みしないなら不良債権と言い放つ女性の話 ここのところで、Twitter スペースをラジオ感覚で聴いていることがあるのだけど良くも悪くも極端な人が多くて面白い。最近ではナチュラルに年収と学歴で他人を見下す発言を繰り返したり、見て癒されるイケメンなら良いけどお金も稼げず家事もしない夫は不良債権だからシングルマザーのがマシといった発言をする婚活女性(または元婚活女性)が出てきて「その男性に向けたハードルの高さは息子に返ってきますよ」なんて言われていたのだけど、うーむとなった。 「私は年収がある程度以上の相手でないと話が合わない(なぜなら私は知的だから)」なんて台詞が出てくるのは感情のない釣りか露悪趣味者だけだと思っていたのだけど、普通の音声でそのような主張がされるとなかなかの破壊力だし、演技なら演技で狂人の真似をするなら〜である。別に何が正解だとか、こうすべきという話がしたいのではなく、そう

                                                                              「高望みするな!」は呪いの言葉だが条件をつけられる婚活は蓋然性の地獄が怖くて逃げ出したくなる - 太陽がまぶしかったから
                                                                            • 『街場の親子論』のためのまえがき - 内田樹の研究室

                                                                              みなさん、こんにちは。内田樹です。 本書は僕と娘の内田るんとの往復書簡集です。 どうしてこんな本を出すことになったのかについては、本文の中に書いてありますので、経緯についてはそちらをご覧ください。 ここでは「まえがき」として、もう少し一般的なこと、親子であることのむずかしさについて思うところを書いてみたいと思います。 本書をご一読して頂いた方はたぶん「なんか、この親子、微妙に噛み合ってないなあ」という印象を受けたんじゃないかと思います。 ほんとうにその通りなんです。 でも、「微妙に噛み合ってない」というのは「ところどころでは噛み合っている」ということでもあります。話の3割くらいで噛み合っていれば、以て瞑すべしというのが僕の立場です。親子って、そんなにぴたぴたと話が合わなくてもいい。まだら模様で話が通じるくらいでちょうどいいんじゃないか。僕はそう思っています。 最近の若い人って、あまり「つる

                                                                              • 若者の質問へのご返事 - 内田樹の研究室

                                                                                私の読者という若い方から手紙が来た。ツイッターで、ある政治学者のツイートをRTしたら、知り合いから「若い人は政治的発言をするな。党派的な発言をすると気分を悪くする人もいるから、そういう人に配慮しなさい。政治的発言をしたければ、もっと勉強してからしなさい」というお叱りを受けたそうである。 どう対応すべきでしょうかというお訊ねだったので、次のような手紙を書き送った。 こんにちは。内田樹です。 お訊ねの件ですが、直接ご返事をする前に、少し原則的なことを確認したいと思います。 僕は言論の自由を大切にする立場から、基本的にはどんなトピックについても、どなたでもご自由にご発言くださいという立場です。 僕が言論の自由を大切にするのは「言論の場の判定力」を信じているからです。長期的かつ集団的には、言論の場において下される真偽理非の判定はだいたい適切である。僕はそう信じています。 ですから、僕が自分の意見を

                                                                                • 内田樹 on Twitter: "国民が無気力で虚無的になればなるほど統治コストは逓減する。その目的を実現するために「反政府的な言説をなす者はいかなる公的支援も期待できない」という新ルールを国民に教え込んでやろうとした。先制の一撃で学者たちをなぎ倒すつもりだったのです。そして、学者が一番弱そうに見えた。"

                                                                                  国民が無気力で虚無的になればなるほど統治コストは逓減する。その目的を実現するために「反政府的な言説をなす者はいかなる公的支援も期待できない」という新ルールを国民に教え込んでやろうとした。先制の一撃で学者たちをなぎ倒すつもりだったのです。そして、学者が一番弱そうに見えた。

                                                                                    内田樹 on Twitter: "国民が無気力で虚無的になればなるほど統治コストは逓減する。その目的を実現するために「反政府的な言説をなす者はいかなる公的支援も期待できない」という新ルールを国民に教え込んでやろうとした。先制の一撃で学者たちをなぎ倒すつもりだったのです。そして、学者が一番弱そうに見えた。"