《エロイカ》初演を描いた映画 ベートーヴェンの交響曲 第3番 変ホ長調 Op.55《エロイカ(英雄)》を聴いてきましたが、今回は、英国BBCが2003年に制作した映画『エロイカ』を観ます。 1804年の、ロプコヴィッツ侯爵邸における試演(リハーサル)の様子を、様々なベートーヴェンにまつわるエピソードを盛り込みながら、再現しています。 さすがBBC、エロイカが最初にこの世に鳴り響いたのは、まさにこんな光景だったのでは、と思わせるくらい、よくできています。 副題は、「音楽が永遠に変わった日」。 劇中の最後の方で登場する老ハイドンが、エロイカを聴いてつぶやく有名な言葉、『きょうから全てが変わってしまう』に基づいています。 演奏は、古楽器の雄、ジョン・エリオット・ガーディナー率いるオルケストル・レヴォリューショネール・エ・ロマンティーク。 ロプコヴィッツ侯爵家の楽長、アントニン・ヴラニツキー役は、