朝ドラ『虎に翼』政府が推進した「内鮮結婚」とは? 崔香淑と汐見圭の結婚の裏事情 朝ドラ『虎に翼』外伝no.36 NHK朝の連続テレビ小説『虎に翼』は第11週「女子と小人は養い難し?」が放送された。佐田寅子(演:伊藤沙莉)は、家庭裁判所準備室で室長補佐を務める汐見圭(演:平埜生成)の妻と出会う。汐見の妻は、かつて女子部で寅子と共に学んだ崔香淑(演:ハ・ヨンス)だったが、今は「汐見香子」と名乗っていた。今回は2人の結婚について、歴史的な側面から解説する。 ■帝国臣民は国のために「内鮮結婚」をすべしという国策が生んだ悲劇 作中では、朝鮮に赴任していた多岐川幸四郎(演:滝藤賢一)と汐見が香淑の兄・潤哲の予審に関わったことが縁となって惹かれ合い、終戦後に香淑が共に日本に渡った経緯が描かれた。 大前提として、当時朝鮮は大日本帝国の領土の一部(外地)であったことから、この場合は「国際結婚」ではなくあくま