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宇宙探査・観測の検索結果121 - 152 件 / 152件

  • 原始星系の円盤が異なる角度で傾いているのを発見!未知の惑星がある証拠 - ナゾロジー

    地球から約176光年の距離にある「うみへび座TW星(TW Hydrae)」は、まだ800万〜1000万年未満の(宇宙規模では)生まれても間もない星です。 こうした新しい星の周りには、塵やガスから成るディスク「原始惑星系円盤」が回転しています。 地球のような恒星を周回する惑星は、このような原始惑星系円盤の中の塵やガスが塊として寄り集まることで誕生します。 そのため、うみへび座TW星は太陽系の最初期の姿を体現するものとして大いに注目されています。 そんな中、欧州宇宙機関(ESA)らの最新研究により、うみへび座TW星を取り巻く2つのディスクに「傾き」が見られることが判明しました。 これはディスクの中で今まさに形成されつつある惑星の引力が原因と思われます。 研究の詳細は、2023年5月4日付で科学雑誌『The Astrophysical Journal』に掲載されました。 Hubble follo

      原始星系の円盤が異なる角度で傾いているのを発見!未知の惑星がある証拠 - ナゾロジー
    • 墜落したUFOの残骸のよう。火星の地表に投棄された探査車のパーツをNASAのヘリコプターが撮影 : カラパイア

      火星を空から探査しているNASAのロボットヘリコプター「Ingenuity(インジェニュイティ)」が、SF映画で見るような異世界感満載の風景を撮影した。 火星の地表に残されていたのは、火星探査車「Perserverance(パーシビアランス)」が着陸時に投棄したバックシェルとパラシュートだ。 こうした鮮明な画像からは着陸当時の様子を知ることができ、より安全な着陸法を考案するヒントになるそうだ。

        墜落したUFOの残骸のよう。火星の地表に投棄された探査車のパーツをNASAのヘリコプターが撮影 : カラパイア
      • 火星探査機「スピリット」の打ち上げ直前に起こった大失敗とそこから得られた教訓とは?

        by GPA Photo Archive 2003年6月に打ち上げられ、2004年1月から2011年5月まで運用が行われた火星探査機「スピリット」は、「オポチュニティ」とともに、火星に関するさまざまな調査を行いました。しかし、スピリットの開発を担当したNASAのクリス・レウィッキ氏が、スピリットの打ち上げまで後2週間と迫った日に起きた大問題について振り返っています。 My $500M Mars Rover Mistake: A Failure Story — Chris Lewicki https://www.chrislewicki.com/articles/failurestory スピリットには車輪の駆動や方向転換、ロボットアームやカメラ、アンテナの制御などを行うための62個のブラシ付きモーターが搭載されていました。過酷な環境である火星でのミッションを遂行するため、スピリットにはさま

          火星探査機「スピリット」の打ち上げ直前に起こった大失敗とそこから得られた教訓とは?
        • 息を呑む美しさ。ウェッブ宇宙望遠鏡が捉えた渦巻銀河の神秘

          息を呑む美しさ。ウェッブ宇宙望遠鏡が捉えた渦巻銀河の神秘2024.02.06 23:0049,625 Isaac Schultz - Gizmodo US [原文] ( たもり ) Image: NASA, ESA, CSA, STScI, J. Lee (STScI), T. Williams (Oxford), PHANGS Team 迫力ある“宇宙の目”たち。 ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)から、銀河円盤がJWSTに対してほぼ正面を向いた「フェイスオン渦巻銀河」のコレクションが届きました。 これら19の渦巻銀河の最新画像は、74の渦巻銀河に関するデータを収集している近傍銀河の高解像度観測による物理学研究(PHANGS)プロジェクトの一環として撮影されました。 JWSTの近赤外線カメラ(NIRCam)と中赤外線測装置(MIRI)が捉えた画像は、一般の人々には驚くような自然の

            息を呑む美しさ。ウェッブ宇宙望遠鏡が捉えた渦巻銀河の神秘
          • 火星のジェゼロ・クレーターは間違いなく湖だったことが判明。さらには豊富な有機物も検出 : カラパイア

            2021年2月より、火星での活動を開始した探査車「パーシビアランス」は、赤道付近にある「ジェゼロクレーター」に関する情報を黙々と集めている。 かねてからここには「湖があった」と推測されていたが、パーシビアランスが集めたデータによって、その正しさが確認されたそうだ。 その湖には「有機化合物」が豊富に含まれていたことも明らかになっており、それらは、生命の構成要素の可能性もあるという。

              火星のジェゼロ・クレーターは間違いなく湖だったことが判明。さらには豊富な有機物も検出 : カラパイア
            • 木星の衛星「エウロパ」では海中の雪が浮き上がって氷床が形成されている

              <エウロパの氷床は、氷床下の海水で生成された氷片が海面まで浮き上がってくる「晶氷」で形成されている可能性がある......> 木星の衛星「エウロパ」では、深さ60~150キロの海に厚さ15~25キロの氷床が浮かぶ。そのため、地球の4分の1の直径にもかかわらず、地球の海洋をすべて合わせた量の2倍の水が存在すると考えられている。 アメリカ航空宇宙局(NASA)では、エウロパの探査機「エウロパ・クリッパー」を2024年10月に打ち上げる計画をすすめている。約50回にわたってエウロパの上空25キロまで接近通過し、詳細な観測を通じて「生命の維持に適した条件を備えているかどうか」を調査するのが目的だ。 海水で生成された氷片が海面まで浮き上がってくる 米テキサス大学オースティン校の研究チームは、エウロパの氷床やその下の海洋を観測する「エウロパ・クリッパー」の氷貫通レーダーを開発している。この開発に関連し

                木星の衛星「エウロパ」では海中の雪が浮き上がって氷床が形成されている
              • 日本企業開発の月着陸船、ロケットから分離成功

                米フロリダ州ケープカナベラル宇宙軍基地から、アイスペースが開発した月着陸船を搭載して打ち上げられるファルコン9ロケット=11日(YouTubeのHAKUTO―R公式チャンネルより) 宇宙ベンチャーのアイスペース(東京)が開発した月着陸船が11日午後4時38分、米スペースX社のロケットで米フロリダ州ケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げられた。着陸は来年4月末頃の予定で、世界初の民間による月面着陸を目指している。約45分後にロケットからの分離に成功した。 日本の月面着陸をめぐっては、11月16日に日本初の着陸を目指して打ち上げられた宇宙航空研究開発機構(JAXA)の超小型月探査機「オモテナシ」が通信途絶により断念。アイスペースが成功すれば日本初で、旧ソ連、米国、中国に続く4カ国目の着陸となる見通し。JAXAの月探査機「スリム」も来年度の打ち上げを目指している。 アイスペースの月面着陸船の想像

                  日本企業開発の月着陸船、ロケットから分離成功
                • 現れては消える?土星衛星タイタンの海に出現する「魔法の島」の正体とは? - ナゾロジー

                  土星の衛星「タイタン」は、太陽系内では地球を除いて唯一、安定した液体の海をもつ天体です。 タイタンの海は地球のような水ではなく、液体化したメタンですが、それでも専門家たちは「独自の生命体がいるのではないか」として大いに注目してきました。 そんな中、10年ほど前にメタンの海で不思議な島が見つかります。 この島は現れたと思ったら、いつの間にか消えてしまう特性から「魔法の島(magic islands)」と呼ばれています。 これまで島の正体は謎に包まれていましたが、今回、米テキサス大学サンアントニオ校(UTSA)の研究により、タイタン上空で固まった有機物質が落ちて浮遊したものである可能性が示されました。 研究の詳細は2024年1月4日付で科学雑誌『Geophysical Research Letters』に掲載されています。

                    現れては消える?土星衛星タイタンの海に出現する「魔法の島」の正体とは? - ナゾロジー
                  • ふたご座流星群の母天体の謎「小惑星ファエトンの尾は塵じゃない」 - ナゾロジー

                    毎年12月になると夜空に輝く「ふたご座流星群」を楽しむことができます。 こうした流星群は、彗星の尾の軌跡に地球が飛び込むことで、その塵が大気圏で燃えて生み出されます。 しかし、ふたご座流星群の母天体だと考えられているのは彗星ではなく、「小惑星ファエトン」です。 一般的に小惑星は尾を持たず、彗星は尾を持つ天体と考えられていますが、ファエトンは小惑星でありながら、彗星のような尾を持っているのです。 一体この小惑星の尾はなんなのでしょうか? 今回、アメリカのカリフォルニア工科大学(Caltech)地質惑星科学部に所属するキーチェン・チャン氏ら研究チームは、ナトリウムと塵を検出できる太陽圏観測機を使用して、小惑星ファエトンの尾が塵ではなく、ナトリウムでできていたことを明らかにしました。 研究の詳細は、2023年4月25日付の科学誌『The Planetary Science Journal』に掲載

                      ふたご座流星群の母天体の謎「小惑星ファエトンの尾は塵じゃない」 - ナゾロジー
                    • 【特集】月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション1

                      【▲ ispaceが開発中の月着陸船(ランダー)の想像図(Credit: ispace)】株式会社ispaceが主導する月面探査プログラム「HAKUTO-R」のミッション1は、日本の民間企業として初めて月面へランダー(着陸機)を着陸させるミッションです。打ち上げに関する情報やミッション内容をまとめてます。

                        【特集】月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション1
                      • 12年間に渡る「他星系の惑星の動き」を直接観測した動画 - ナゾロジー

                        地球が太陽のまわりを回っていることは誰もが知っている事実ですが、地球に住む私たちは自分たちの星系を俯瞰で見ることはできません。 CGで作成されたイメージ映像はあっても、主星を周回する惑星軌道の全体を眼下に収めることは困難です。 しかしこのほど、米ノースウェスタン大学(Northwestern University)の天体物理学研究チームは、4つの太陽系外惑星が主星のまわりを周回する12年分の撮影データから、そのタイムラプス映像(コマ送り動画)を作成することに成功しました。 これにより、壮大な惑星の軌道を人間の時間スケールで一望することができます。 Exoplanets dance around distant star in stunning 12-year timelapse (video) https://www.space.com/exoplanets-orbit-12-year-t

                          12年間に渡る「他星系の惑星の動き」を直接観測した動画 - ナゾロジー
                        • 土星の環は予想以上に若かった!?誕生から4億年しか経っていない可能性が浮上! - ナゾロジー

                          土星が誕生したのは他の太陽系惑星と同じ約45億年前です。 しかし、土星の代名詞でもある”環(リング)”がいつ形成されたのかは不明でした。 専門家の間では「土星と同じくらい古かったのではないか」とする意見も多く見られます。 そんな中、米カリフォルニア大学ボルダー校(CU Boulder)の最新研究により、土星の環が予想以上に若いことを示す証拠が発見されました。 それによると、土星の環は誕生からまだ4億年以下である可能性が高いとのことです。 一体どうやって年齢を測定したのでしょうか? 研究の詳細は、2023年5月12日付で科学雑誌『Science Advances』に掲載されています。 How old are Saturn’s rings? Far younger than once thought, according to new study https://www.colorado.ed

                            土星の環は予想以上に若かった!?誕生から4億年しか経っていない可能性が浮上! - ナゾロジー
                          • 80億光年の彼方から「1ミリ秒しか持続しない太陽30年分の放射」を観測! - ナゾロジー

                            宇宙から地球に、ごく短い時間の電波が届くことがあります。 これは「高速電波バースト(FRB:fast radio burst)」と呼ばれており、その発生源や発生機構は、現在でも完全には解明されていません。 天体の合体や崩壊が原因だという説が主流ですが、宇宙人の活動の可能性なども検討されているようです。 そして最近、オーストラリアのマッコーリー大学((Macquarie University)に所属する天文学者スチュアート・ライダー氏ら研究チームによって、観測史上最遠の高速電波バーストが報告されました。 遠い宇宙で生じたその一瞬の電波信号は、80億年かけて地球に到着したのです。 研究の詳細は、2023年10月19日付の科学誌『Science』に掲載されました。 8 billion-year-old radio signal found by astronomers — and experts

                              80億光年の彼方から「1ミリ秒しか持続しない太陽30年分の放射」を観測! - ナゾロジー
                            • スマホと直接通信する大型衛星は「天体観測の脅威」--国際天文学連合が懸念表明

                              地上の携帯電話と直接接続できるように開発された新たな大型人工衛星が、夜空の大半の星より明るいことから、天文学者らは、研究と人類の宇宙観にとって脅威になると訴えている。 軌道上にある問題の物体は、テキサス州に本拠を置く衛星通信会社AST SpaceMobileが運用する試験衛星「BlueWalker 3」だ。米国時間9月10日に打ち上げられ、11月に入って64平方メートルの太陽電池パネルとアンテナのアレイが完全に展開された。 国際天文学連合(IAU)が世界各地からの観測をまとめた結果、この衛星は夜空で15番目に明るいアンタレスと16番目に明るいスピカなどの星とほぼ同じ明るさであることが分かったという。また、反射率が若干弱く、22番目に明るい星などと同程度とした別の観測結果もある。 天文学者らが懸念しているのはBlueWalker 3だけではない。ASTは、軌道上から地球に5G接続を提供する(

                                スマホと直接通信する大型衛星は「天体観測の脅威」--国際天文学連合が懸念表明
                              • 月着陸機「SLIM」、岩石の10バンド分光撮影に成功-「カンラン石」分析で月の起源に迫る

                                #SLIM#ISAS 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙科学研究所(ISAS)と会津大学、立命館大学は、「小型月着陸実証機(SLIM)」のマルチバンド分光カメラ(MBC)で撮影した岩石の映像を公開した。 SLIMに搭載されているMBCは、月面の岩石や砂(レゴリス)を異なる10種類の波長帯で撮影できる。今回の観測では、333枚のフルスキャン画像を異なる波長で2回、岩石やレゴリスの高解像度10バンド観測を13カ所の観測対象に対して実施。これにより、計画当初予定していた10バンド分光観測を終えたとしている。 MBCによる観測の目的は、月のマントルに由来する「カンラン石」の分析。この分析結果を地球のマントルと比較することで、月が「ジャイアント・インパクト」で形成されたかどうかなど、月の起源を解明する手がかりが得られる。これまでの月面探査で月の岩石が地球に持ち帰られたことはあったが、その中に月の

                                  月着陸機「SLIM」、岩石の10バンド分光撮影に成功-「カンラン石」分析で月の起源に迫る
                                • 幽霊のような見えない銀河「超拡散矮小銀河『ぬ~べ~(スペイン語)』」を発見 - ナゾロジー

                                  最近、天文学者たちによって、「ぬーべー」と名付けられた銀河が発見されました。 この名を聞いた日本人のほとんどは、地獄先生が登場する同名の有名漫画を思い浮かべるかもしれませんが、新しく発見された銀河の名前は当然その漫画と関連性があるわけではありません。 これはスペイン語で「雲」を意味する言葉で銀河「ぬーべー(nube)」は、ほとんど見えない「不思議な」その性質から名付けられています。 この銀河の発見を報告したのは、カナリア天体物理研究所(IAC)に所属するミレイア・モンテス氏ら研究チームであり、「銀河ぬーべーは、ダークマター(暗黒物質)について新たな理解を与えるかもしれない」とさえ述べています。 研究の詳細は、2024年1月9日付の科学誌『Astronomy & Astrophysics』に掲載されました。 Nube, the almost invisible galaxy which ch

                                    幽霊のような見えない銀河「超拡散矮小銀河『ぬ~べ~(スペイン語)』」を発見 - ナゾロジー
                                  • 中性子星とブラックホールの中間に位置する “天の川の謎の天体” を発見

                                    重い恒星の寿命の最期に、その中心核が「中性子星」となるのか、それとも「ブラックホール」となるのかは、中心核の質量によって決まると考えられています。ですが、その境界線がどこにあるのか、理論的にも観測的にも正確な位置はよくわかっていません。 マックスプランク電波天文学研究所のEwan D. Barr氏らの研究チームは、ミリ秒パルサー「PSR J0514-4002E」の詳細な観測を行い、PSR J0514-4002Eに伴星があることを発見しました。興味深いことに、伴星の質量は太陽の2.09~2.71倍であり、ちょうど中性子星とブラックホールの境界線に位置しています。発見者が “天の川の謎の天体(a mysterious object in Milky Way)” と表現している正体不明の伴星は、天文学や物理学において注目されるでしょう。 【▲図1: ミリ秒パルサーPSR J0514-4002E

                                      中性子星とブラックホールの中間に位置する “天の川の謎の天体” を発見
                                    • NASA小惑星探査機OSIRIS-RExのカプセル地球帰還が近付く 大気圏再突入は9月24日夜

                                      アメリカ航空宇宙局(NASA)は9月11日付で、小惑星探査機「OSIRIS-REx」(オシリス・レックス、オサイリス・レックス)の回収カプセルを地球に帰還させるための重要な軌道修正操作が実施されたことを明らかにしました。小惑星「ベンヌ」(101955 Bennu)から採取されたサンプルを収めた回収カプセルは、日本時間2023年9月24日に大気圏へ再突入する予定です。【2023年9月13日12時】 【▲ 小惑星ベンヌの表面に向けて降下する小惑星探査機OSIRIS-RExの想像図(Credit: NASA/Goddard/University of Arizona)】「アメリカ版はやぶさ」とも呼ばれるOSIRIS-RExは2016年9月に打ち上げられ、2018年12月にベンヌに到着。周回軌道上からの観測を重ねた後の2020年10月に表面からのサンプル採取が実施されました。2021年5月にベンヌ

                                        NASA小惑星探査機OSIRIS-RExのカプセル地球帰還が近付く 大気圏再突入は9月24日夜
                                      • 白色矮星「HD 190412 C」はダイヤモンドになりつつある? 結晶化の観測的証拠を初めて発見!

                                        「白色矮星」は “宇宙最大のダイヤモンド” と例えられることがあります。現在の宇宙に存在する白色矮星は全体がダイヤモンドのように結晶化しているわけではないため、厳密に言えば誤りなのですが、サザンクイーンズランド大学のAlexander Venner氏らの研究チームは、地球から約104光年の距離にある白色矮星「HD 190412 C」で結晶化が始まっている証拠を観測しました。白色矮星の結晶化が直接の観測結果から確かめられたのは今回が初めてです (※1) 。 ※1…2004年に「BPM 37093(ケンタウルス座V886星)」という白色矮星について、全体の約90%が結晶化していると推定した研究結果が発表されていますが、これは星震のデータをモデル化した研究であり、間接的な証拠に基づいています。これに対し、HD 190412 Cを対象とした今回の研究は、白色矮星から放出される光を直接観測して推定し

                                          白色矮星「HD 190412 C」はダイヤモンドになりつつある? 結晶化の観測的証拠を初めて発見!
                                        • JWSTが新たに4つの古代銀河を発見!今度は「ビックバンの3億年後」 - ナゾロジー

                                          2021年12月にジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)の運用が開始されて以来、常識を覆すような発見が続いています。 中でも注目されているのが、ビッグバン後のかなり早い時期に巨大な銀河が見つかったというものです。これは宇宙がどのように進化したかの理論を揺るがすものです。 そして新しく、観測史上最も古い4つの古代銀河を発見したとの報告がもたらされました。 これらの銀河を扱った2つの研究によると、4つのうち最も古い銀河は、ビッグバンから3億2000万年後にできたものであり、太陽質量の1億倍程度で規模は小さいが、宇宙初期の銀河としては驚くべき速度で星形成がされているという。 研究の詳細は、2023年4月4日付の科学誌『Nature Astronomy』に2本の論文(リンク1、リンク2)で掲載されています。 James Webb telescope discovers the 4 oldest

                                            JWSTが新たに4つの古代銀河を発見!今度は「ビックバンの3億年後」 - ナゾロジー
                                          • 超巨大ブラックホール周辺の構造とジェットの根元を初めて同時に捉えることに成功

                                            上海天文台/マックス・プランク電波天文学研究所(MPIfR)のRu-Sen Luさんを筆頭とする研究チームは、楕円銀河「M87(Messier 87)」の中心から放出されているジェット(細く絞られた高速なガスの流れ)に関する新たな研究成果を発表しました。研究チームによると、M87の中心に存在する超大質量ブラックホール(超巨大ブラックホール)周辺のリング状構造と、ジェットの根元を初めて同時に捉えることに成功したといいます。 【▲ グローバルミリ波VLBI観測網(GMVA)にアルマ望遠鏡(ALMA)とグリーンランド望遠鏡(GLT)を加えた体制で観測された楕円銀河「M87」の中心部。ジェットの根元(背景)と超大質量ブラックホール周辺のリング構造(拡大図)を初めて同時に捉えることに成功したという(Credit: R.-S. Lu (SHAO), E. Ros (MPIfR), S. Dagnell

                                              超巨大ブラックホール周辺の構造とジェットの根元を初めて同時に捉えることに成功
                                            • 日本の超小型探査機「OMOTENASHI」と「EQUULEUS」は月に飛んで何をする?

                                              宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11月25日、2機の超小型探査機「OMOTENASHI」「EQUULEUS」に関する記者説明会を開催した。両機はNASAの大型ロケット「SLS」(Space Launch System)初号機に搭載され、月へ向かう。SLSの完成は予定より大幅に遅れているが、現時点で、打ち上げは2022年2月12日以降になる見込みだ。 相乗りで10機もの超小型探査機が月へ! 米国が主導する「Artemis」(アルテミス)計画は、月面での持続的な有人活動を目指す国際協力プロジェクトである。まず2024年までに、再び人類を月面へ送り込み、その後、月周回軌道に新たな宇宙ステーション「ゲートウェイ」を建設。ここを拠点に、月面基地を構築し、将来的には、有人火星探査も視野に入れている。 Artemis計画のために開発されているのが、有人宇宙船「Orion」と大型ロケット「SLS」である

                                                日本の超小型探査機「OMOTENASHI」と「EQUULEUS」は月に飛んで何をする?
                                              • 生命存在の可能性さらに高まる? エンケラドゥスの内部海に高濃度のリンが存在か

                                                ベルリン自由大学のFrank Postbergさんを筆頭とする研究チームは、土星の衛星「エンケラドゥス」の内部海(地下海)から噴出したとみられる水の氷粒に含まれていたリンをリン酸塩の形で直接検出したとする研究成果を発表しました。 【▲ 土星探査機カッシーニの狭角カメラで2005年7月14日に撮影されたエンケラドゥス(紫外線・可視光線・赤外線のフィルターを使用して取得したデータをもとに作成)(Credit: NASA/JPL/Space Science Institute)】土星探査機「Cassini(カッシーニ)」が土星のE環を通過した際に取得された「宇宙塵分析器(CDA)」の観測データを分析した研究チームによると、エンケラドゥスの内部海には様々な水溶性のリン酸塩に含まれる形でリンが存在しており、その濃度は地球の海と比べて少なくとも数百倍、場合によっては数千倍から数万倍に達する可能性がある

                                                  生命存在の可能性さらに高まる? エンケラドゥスの内部海に高濃度のリンが存在か
                                                • ブラックホールは最速2万9000km/sで運動する場合があると判明 光速の約10分の1

                                                  ブラックホール同士が合体すると激しい重力波が発生し、時に合体後のブラックホールを “蹴りだし” ます。ブラックホールの運動速度が早ければ早いほど、ブラックホール同士が衝突する可能性は高まり、宇宙に存在する重いブラックホールの起源になるとも考えられます。 ロチェスター工科大学のJames Healy氏とCarlos O. Lousto氏は、2つのブラックホールが衝突した場合、合体後のブラックホールが最速で約2万9000km/sで運動することをシミュレーションによって明らかにしました。これは以前のシミュレーションで示された速度の5.7倍も速く、光の速度の約10分の1に相当します。 【▲ 図1: お互いの周りを公転している2個のブラックホールの想像図(Credit: SXS)】■天体同士の接近によって発生する “制限速度違反”複数の天体が極めて近くに接近した場合、お互いが重力で引かれ合うことで運

                                                    ブラックホールは最速2万9000km/sで運動する場合があると判明 光速の約10分の1
                                                  • 活動銀河「OJ 287」で超大質量ブラックホール連星の“セカンダリー”の存在が実証される

                                                    活動銀河「OJ 287」は、最も古い記録で1888年に観測されていますが、本格的に注目されたのはほぼ一世紀後の1982年ごろからでした。過去の観測記録を精査した結果、OJ 287の明るさは55年周期および12年周期という、2つの周期が複雑に絡み合いながら変化していることが分かったからです。 短いほうの12年周期で現れる変光を詳しく観測したところ、さらに短い間隔を置いて2回の閃光が生じていることがわかりました。こうした複雑な変光周期を説明するために、OJ 287の中心部には連星をなす2つの超大質量ブラックホールが存在する、というモデルが提唱されました。 【▲ 図1: OJ 287の想像図。プライマリーの周りをセカンダリーが公転し、セカンダリーは時々プライマリーの降着円盤を貫通する。これが地球では12年周期での変光として観測される(Credit: AAS 2018)】【▲ 図2: OJ 287

                                                      活動銀河「OJ 287」で超大質量ブラックホール連星の“セカンダリー”の存在が実証される
                                                    • 「人類史上初めての地球以外の惑星での動力飛行」に向けて火星ヘリコプター「インジェニュイティ」が着々と準備中

                                                      人類史上初めてとなる「地球以外での惑星における動力飛行」のテストを行うためのヘリコプター「インジェニュイティ」が、火星探査車「パーサヴィアランス」と共に、2021年2月19日に火星に着陸しました。記事作成時点でインジェニュイティはすでに動力飛行試験を行う準備が進行中で、地上との通信も成功している状態です。 Mars Helicopter - NASA Mars https://mars.nasa.gov/technology/helicopter/ The Mars Helicopter is Online and Getting Ready to Fly - Universe Today https://www.universetoday.com/150224/the-mars-helicopter-is-online-and-getting-ready-to-fly/ 「火星で小型ヘリ

                                                        「人類史上初めての地球以外の惑星での動力飛行」に向けて火星ヘリコプター「インジェニュイティ」が着々と準備中
                                                      • NASAが月面再訪ミッションに参加する機関・企業のためのガイドライン「アルテミス協定」を起草

                                                        by NASA Goddard Space Flight Center NASAが2024年までに人類を再び月面に送り込む「アルテミス計画」に参加する国際宇宙機関や民間企業のための基本的なルールに関する提案書「アルテミス協定」を発表しました。 NASA Artemis Accords https://www.nasa.gov/specials/artemis-accords/index.html アルテミス計画は、2024年までに宇宙飛行士を月面に送り込むというプロジェクトです。ニール・アームストロング船長が率いたアポロ11号によって月面着陸はすでに達成されていますが、アルテミス計画ではアポロ11号が達成しなかった「女性宇宙飛行士の月面着陸」も目指します。 2024年までに人類を再び月面に送る「アルテミス計画」をNASAが発表、史上初となる女性の月面到達も目指す - GIGAZINE by

                                                          NASAが月面再訪ミッションに参加する機関・企業のためのガイドライン「アルテミス協定」を起草
                                                        • 火星のつむじ風「ダストデビル」の音が録れました。ラッキーなことに探査機の真上を通る

                                                          火星のつむじ風「ダストデビル」の音が録れました。ラッキーなことに探査機の真上を通る2023.01.05 23:008,577 Isaac Schultz - Gizmodo US [原文] ( 佐藤信彦/Word Connection JAPAN ) 火星探査機「パーサヴィアランス」に搭載されていたマイクが、ちりを大量に巻き上げるつむじ風、塵旋風(じんせんぷう)「ダストデビル」の音を捉えることに成功しました。 研究チームによると、パーサヴィアランスの真上を通過してくれたおかげで、火星で発生するつむじ風の物理的特性を調べるのに役立つ音データが得られたそうです。 2021年11月27日に発生したこのダストデビルのようすは、パーサヴィアランスのカメラでも撮影されました。研究チームの分析結果は、2022年12月13日付けのNature Communications誌に掲載されています。 フランス航

                                                            火星のつむじ風「ダストデビル」の音が録れました。ラッキーなことに探査機の真上を通る
                                                          • 火星でヘリコプターを飛行させたNASAの次なるミッションとは?

                                                            2021年4月、NASAが開発した無人ヘリコプター「インジェニュイティ」が火星で飛行し、人類史上初めてとなる地球以外の惑星での動力飛行という偉業が達成されました。NASAがこのようなヘリコプターを今後どのように進化させていくのかについて、ロボット工学ライターのエヴァン・アッカーマン氏が解説しています。 JPL's Plan For The Next Mars Helicopter - IEEE Spectrum https://spectrum.ieee.org/the-next-mars-helicopter アッカーマン氏によると、NASAはインジェニュイティの成功により、火星での飛行が可能であるだけでなく、実用的で、科学的価値をもたらすことを証明したとのこと。NASAはインジェニュイティに続いて、新たなヘリコプターを開発しようとしています。NASAが新型ヘリコプター「火星科学ヘリコプ

                                                              火星でヘリコプターを飛行させたNASAの次なるミッションとは?
                                                            • NASA、「アポロ計画」から半世紀ぶりの有人月面着陸への一歩

                                                              【読売新聞】 【ワシントン=冨山優介】米航空宇宙局(NASA)は、月探査用の大型ロケット「スペース・ローンチ・システム(SLS)」を29日午前(日本時間29日午後)に米フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げることを決めた。 高

                                                                NASA、「アポロ計画」から半世紀ぶりの有人月面着陸への一歩
                                                              • タイタンを流れる巨大な川の謎解明へ 米チームが新技法を開発(Forbes JAPAN) - Yahoo!ニュース

                                                                太陽系の中で、表面を液体が流れている天体は、地球のほか、土星最大の衛星であるタイタンしかない。ただ、地球の川や湖が液体の水なのに対して、タイタンの表面を流れているのは液体のメタンだ。 【画像】探査機カッシーニが撮影した、タイタンにある湖 数十億年前に水の湖があった証拠が多数見つかっている火星を加えると、惑星地質学者が古代の川を調べるべき場所は3つになる。 今月10日、米科学アカデミー紀要(PNAS)に論文を発表した米マサチューセッツ工科大学(MIT)などのチームは、米航空宇宙局(NASA)の支援を受け、火星とタイタンの画像を使って地球以外における古代河川の状態を測定する新たな技法を開発した。 ■タイタンの液体 研究は、タイタンでの液体メタンの挙動に関する強い興味から始まった。タイタンの化学的性質は「地球が錯乱したようなもの」とも表現されるが、その大気は地球に似て窒素が主体(ただし大気圧は地

                                                                  タイタンを流れる巨大な川の謎解明へ 米チームが新技法を開発(Forbes JAPAN) - Yahoo!ニュース
                                                                • 日本が「世界初の火星サンプルを持ち帰る」MMX計画が進行中。狙うは「生命の死骸」 - ナゾロジー

                                                                  火星は約35億年ほど前は海があったと考えられています。 そのため地球以外に生命がいるのかと考えたとき、まっさきに痕跡を探すべき場所は火星と考えられています。 現在、米国・中国の探査機が相次いで火星に着陸して調査を行っており、いずれも2030年以降に火星のサンプルを地球へ持ち帰る計画を進めています。 日本は「はやぶさ」が世界で初めて小惑星からサンプルを持ち帰るという偉業を達成しましたが、こうした火星調査では出遅れている印象があります。 しかし、実は現在JAXAでは火星衛星フォボスへ探査機を送り、そのサンプルを地球へ持ち帰るというMMX計画が進行中です。 この計画では、探査機の地球帰還予定は2029年で、実現すれば米国・中国の計画に先んじて日本が世界で初めて火星地域のサンプルを地球へ持ち帰ることになります。 NASAのMSR計画とJAXAのMMX計画、それぞれが達成しうる成果を比較した論文は、

                                                                    日本が「世界初の火星サンプルを持ち帰る」MMX計画が進行中。狙うは「生命の死骸」 - ナゾロジー

                                                                  新着記事