地球から約176光年の距離にある「うみへび座TW星(TW Hydrae)」は、まだ800万〜1000万年未満の(宇宙規模では)生まれても間もない星です。 こうした新しい星の周りには、塵やガスから成るディスク「原始惑星系円盤」が回転しています。 地球のような恒星を周回する惑星は、このような原始惑星系円盤の中の塵やガスが塊として寄り集まることで誕生します。 そのため、うみへび座TW星は太陽系の最初期の姿を体現するものとして大いに注目されています。 そんな中、欧州宇宙機関(ESA)らの最新研究により、うみへび座TW星を取り巻く2つのディスクに「傾き」が見られることが判明しました。 これはディスクの中で今まさに形成されつつある惑星の引力が原因と思われます。 研究の詳細は、2023年5月4日付で科学雑誌『The Astrophysical Journal』に掲載されました。 Hubble follo