富士通は2020年6月11日、今後の命運を左右する新たなIT基盤・運用関連サービスの提供を始めた。「FUJITSU Hybrid IT Service」である。 富士通があらかじめ173項目にわたって提供内容と料金を決めたサービスを顧客が選ぶ「プレフィックス型」の提供形態を採用し、これを浸透させることで、顧客の要望通りに動く「ご用聞き」体質からの脱却を図る。富士通は新サービスを主力のテクノロジーソリューション事業で営業利益率10%を達成するための起爆剤と位置付けるが、問われるのは実行力だ。 「これまで富士通は個別に受託型でSI(システムインテグレーション)を提供してきた。今後は徐々にだが、Hybrid IT Serviceに集約していく」。提供初日にオンラインで開いた記者会見で、富士通の島津めぐみ執行役員常務デジタルインフラサービスビジネスグループ長はこう意気込んだ。