企業の採用活動には「オーディション型」と「スカウト型」がある。前者は就職ナビに代表されるように、学生が企業を検索して応募する従来のものだ。後者は近年増えてきている手法で、企業側から学生に対してアプローチする手法である。 代表的なものは、学生が情報を登録しているスカウトメディアと呼ばれるサイトで企業が検索をし、会いたい学生にスカウトメールを送る手法や、社員や内定者とつながりがある学生に声をかけてもらう「リファラル(紹介)」採用などである。 こうした「スカウト型」が伸びている背景には、少子化による人手不足が採用活動を非効率にしていることがある。採用のオンライン化による負荷軽減で応募学生は増えても、全体では内定を出した10人に6人が辞退する時代だ。どれだけ面接しても次から次へと逃げられていく。限界が来た企業側が、もっと効率的な方法として「スカウト型」を志向するのは当然だ。 これを多くの学生も歓迎