福島県浪江町の帰還困難区域の一部で東京電力福島第一原子力発電所の事故のため12年余りにわたって続いていた避難指示が31日午前、解除されました。 避難指示が解除されたのは、町内に残る帰還困難区域の4%に当たる室原、末森、津島、大堀の4つの地区の合わせて6.61平方キロメートルで、午前10時に防災行政無線で避難指示解除が伝えられたあと、室原地区で町や国の職員と住民が出席して、警察や消防のパトロールの出発を見送る式典が開かれました。 また、立ち入り規制が続いていた大堀地区では、バリケードなどが撤去されました。 浪江町は、12年前に起きた原発事故で全体のおよそ8割が立ち入りが厳しく制限される帰還困難区域になり、今回、避難指示が解除された地域では、「特定復興再生拠点区域」として先行して除染やインフラ整備が進められていました。 室原地区に帰還する予定の小澤晴久さん(72)は「この12年いろいろなことが