本を出版した前川佳代さん(右)と宍戸香美さん=奈良市で2021年9月24日午後4時40分、林みづき撮影 奈良女子大協力研究員の前川佳代さん(54)と宍戸香美(よしみ)さん(40)が、源氏物語や枕草子など平安時代の古典に登場するスイーツを再現したレシピ本「古典がおいしい! 平安時代のスイーツ」(かもがわ出版)を出版した。歴史学が専門の2人は「作って食べて、教科書の世界を身近に感じ、歴史や古代の人々に思いをはせてほしい」と話している。【林みづき】 本では、古典6作品からスイーツ10種の再現レシピと共に、それぞれが描かれた物語の解説や歴史的背景なども紹介。市販の材料を使い、子どもでも簡単に調理できるようアレンジした。レシピは「けずり氷(かき氷)」「ほうとう」(以上、枕草子)、「いもがゆ」(今昔物語集)から、お供物として現代に伝わる「からくだもの(唐菓子)」まで、さまざまだ。