独情報機関トップに疑惑=排外政党に便宜か-メルケル政権、くすぶる火種 2018年09月15日16時05分 メルケル独首相=12日、ベルリン(EPA時事) 【ベルリン時事】ドイツの情報機関トップが、排外主義政党にひそかに接近し便宜を図っていた疑惑が浮上している。連立与党内からは辞任を求める声が噴出。求心力が低下するメルケル政権は対応に苦慮しており、新たな火種がくすぶっている。 〔ニュースワード〕欧州の難民問題 疑惑のトップとは、治安維持のため過激派などを監視する連邦憲法擁護庁のマーセン長官。独メディアによると、「反難民」を掲げる政党「ドイツのための選択肢」(AfD)に対し、ひそかに同庁の監視を回避する手法を指南したり、未公開の統計情報を漏らしたりしていたとされる。 ドイツの情報機関、連邦憲法擁護庁のマーセン長官=12日、ベルリン(EPA時事) また、東部ケムニッツで8月下旬に撮影されたとされ