刑事事件の容疑者(被疑者)が不起訴となることがあります。検察官が起訴しなかった、簡単にいえば、裁判にかけなかったわけです。 ちなみに、弁護士白書によると、被疑者の不起訴率は「36.9%」(2017年)になっているそうです。 注目事件の場合、起訴・不起訴は一つのニュースになるため、報道されることもありますが、ここでよく目にするのは(検察官が)「不起訴の理由を明らかにしなかった」「回答を差し控えた」という紋切り型の文言です。 検察官が不起訴の理由について説明を尽くそうとしないのには、いかなる理由があるのでしょうか。 ●性犯罪、公務員の不祥事などでよくみかける? 「検察は不起訴の理由を明らかにしなかった」とする記事は、最近のものも探せば簡単に見つかりました。 横浜地検が不起訴処分(6月23日)としたのは、女性を乱暴しようとしたとして、強制性交未遂の罪で5月に逮捕された元読売新聞社員の男性です。記