中国の大陸間弾道ミサイル(ICBM)=2019年10月、北京(AFP時事) 中国の国会に当たる全国人民代表大会(全人代)で人民解放軍出身の代表(議員)9人が解任され、軍内で大規模な粛清が進行していることが確認された。核ミサイルなどを運用するロケット軍や空軍のトップ経験者が含まれている。これほど多くの軍要人の失脚が同時に公表されるのは異例だが、粛清はさらに拡大するとみられる。(時事通信解説委員 西村哲也) 装備調達関係の汚職か 全人代常務委員会の公告(昨年12月29日)で全人代代表解任が発表されたのは以下の9人。 【ロケット軍】周亜寧(元司令官、上将)◇李玉超(前司令官、上将)◇李伝広(副司令官)◇呂宏(装備部長) 【軍連合参謀部】張振中(副参謀長=参謀次長に相当、元ロケット軍副司令官) 【軍装備発展部】饒文敏(副部長)◇張育林(元副部長) 【空軍】丁来杭(前司令官、上将) 【南部戦区】鞠新