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書誌学の検索結果1 - 40 件 / 1463件

  • 無料で手に入る実力→近代デジタルライブラリーから迎えた100の辞書たちを紹介します

    翻訳家の世界では「辞書は金で買える実力」という。 今回は無料かつ合法的に手に入る実力=辞書の話を。 国立国会図書館が所蔵する明治・大正・昭和前期の資料を公開している近代デジタルライブラリー(http://kindai.ndl.go.jp)には、当然ながら、この時期に出版された多くの辞典・事典が含まれる。 半世紀以上も前につくられた辞書なんて使い物にならない、と最初から切って捨てる人もいるかもしれない。 しかし大部の辞典・事典を出版するという企画は、そもそも簡単に実行できることではない。実行したとしても完成にこぎつけるには長い時間がかかる(広辞苑程度の1冊ものの辞書ですら10年近くかかるのだ)。長い年月と膨大なマンパワーを投じれば、当然値段も高くなる。買い手は限られる。その辞書が前人未到のものであればあるだけ、それを過去のものにする辞書はなかなか(ほとんどの場合ずっと)現れないのだ。 つまり

      無料で手に入る実力→近代デジタルライブラリーから迎えた100の辞書たちを紹介します
    • 誰も読めない謎の古文書!『ヴォイニッチ写本』研究の最前線を慶應義塾大学で聞いてきた。 - ライブドアニュース

      1912年、古本屋業を営んでいたウィルフリッド・ヴォイニッチは、イタリアの寺院で奇妙な本を見つけた。 そこには、どこの国のものでもない言語がびっしりと書き記されている。文字に添えられた植物のイラストもまた、現実の世界には存在しないものばかり。 放射性炭素年代測定によると、15世紀に書かれた文書であるらしい。だが、発見から100年以上が経った今も、何が書かれているのかは不明のまま。世界の大いなる謎として語り継がれ、オカルト的な関心を集め続けてきた奇書。 それが「ヴォイニッチ写本」である。 これまで何度も「解読に成功した!」という報告がなされてきた。しかし、しばらくすると「あの研究結果は間違っている!」「今度こそ解読した!」などという報告が別のところから流れてくる。情報が錯綜し、一向に真相のつかみどころのない謎多き文書である。 しかしなんと、そんなヴォイニッチ写本に関する最先端の研究を行う人物

        誰も読めない謎の古文書!『ヴォイニッチ写本』研究の最前線を慶應義塾大学で聞いてきた。 - ライブドアニュース
      • 今すぐ無料で手に入る150の辞書ー国会図書館デジタルコレクションが提供する日本の辞書を分野別に紹介する 読書猿Classic: between / beyond readers

        しかし、せっかく統合されるのだから、近代デジタルライブラリーにあった「明治以降に刊行された」という限定を外せるので、この機会に、近代以前の基本的な辞典類を合わせて、ラインナップをやり直すことにした。 結果として、日本の代表的な辞書の多くを自宅で居ながらにして参照できるようになったと思う※。 ※土壇場で『大日本人名辞書』を入れ忘れたのに気づいたりしたので、思わぬ遺漏はまだまだあると思うけれど。 これまでありがとう近デジ 今後ともよろしくデジコレ 以後は、こちらの記事をメンテナンスしていくことにする。 000 【総記】 100 【哲学】   200 【歴史】 300 【社会科学】 400 【自然科学】 500 【工学】 600 【産業】 700 【芸術】   800 【言語】 900 【文学】 000 総記 020 図書・書誌学 ◯書物語辞典 古典社 編 (古典社, 1939) 書物(図書、読

          今すぐ無料で手に入る150の辞書ー国会図書館デジタルコレクションが提供する日本の辞書を分野別に紹介する 読書猿Classic: between / beyond readers
        • かしこいはつくれるー来たるべき人文知のためのプログラム(大風呂敷)

          この文章は、おそらくコードや技術的文書を書く人たちならポエムと自嘲する類のものであるが、詩人に「舐めてんのか」と恫喝されるのも面倒なので、綱領のようなものだと言い張ってむしろプログラムと呼び、加えて大風呂敷とルビをふるつもりでいく。 第一に自分のような頭の悪い人間が何をやっているのかを知るために書いた。 第二にこれはネイティブ広告のつもりである。昔から人を引き寄せようとすればするほど遠ざける性分であるから、むしろ営業妨害となっている恐れがあるのだが、案の定「宣伝するのに考え込ませてどうする?敷居が高くなって失敗だ」とコメントをもらった。 自由への教養 以前「何故学ぶのか」という問いに、「自由になるため」と答えた。 この応答は、イソクラテス以来のあの定義、「教養とは、運命として与えられた生まれ育ちから自分を解放するもの」を念頭においたものである。 生まれと育ちは人を強く拘束している。その価値

            かしこいはつくれるー来たるべき人文知のためのプログラム(大風呂敷)
          • Myrmecoleon in Paradoxical Library. はてな新館 - はてブ指数

            書誌学的方法による研究者評価の方法のひとつとしてh指数(h-index)というものがある。 その定義は 「その研究者が公刊した論文のうち、被引用数がh以上であるものがh以上あることを満たすような数値」 h指数 - Wikipedia というもの。イメージとしてはこのグラフをみるとわかるかなと。 要するにどの程度の質の論文をどれくらいの量書いているのか,というのが一発で分かる感覚的に優れた指標である。単純な被引用数(論文が引用された回数)の総和だと特定の論文が妙に引用されてて他はボロボロ,みたいな研究者も高く評価されてしまうのに対し,h指数を使うと質と量が同時に把握できるので分かりやすくてオススメ。 詳しいところはwikipediaが詳しいのと,あとオリジナルの論文(英文)も公開されてるので読むとよい。っても自分も読んでないが(マテ で,なんでこんなことをわざわざ説明してるのかというと, こ

            • 本に書き込みすることに関する資料集 | 筑波大学附属図書館

              本に書き込みすることに関する資料集 「図書館の本は書き込み禁止」『朝日新聞』2006年11月26日(日) 朝刊, p.8「声」 「線引きしてくれるあなたへ。たくさん引けば引くほどに、理解力の程度が疑われます。」 本に書き込むということ (古風なラプソディ rapsodie antique) 本に線を引きますか (ghostbuster's book web.) 芥川龍之介「路上」 「その書物の上には、色鉛筆の赤い線が、何本も行(ぎよう)の下に引いてあつた。」 『朝日新聞』1996年10月31日(木) 朝刊、p.1「天声人語」 「さて、読み進んで記憶したい個所や感銘を受けた部分があったとき、どうするか▼紙片をはさむ。ページの端を折って目印にする。付せんを張る。傍線を引く。鉛筆やボールペンで書き込む。ノートを取る。方法はさまざまだ。... 。▼夏目漱石は、書き込み派だった。」 池田清彦, 西條

              • SYNODOS JOURNAL : 3.11以後の世界とSF第一世代の可能性(1) 新城カズマ×稲葉振一郎×田中秀臣

                2012/5/299:0 3.11以後の世界とSF第一世代の可能性(1) 新城カズマ×稲葉振一郎×田中秀臣 想像を超える自然災害、急激に変貌する経済の動向、日常生活が直面する先の見えない不安。東日本大震災以後、私たちの想像力と論理的思考の成果と限界とが問われて続けている。 SFというものは、人間の思索(Speculation)の限界に挑戦し、その限界を拡張する試みだといわれている。例えば、多くの日本人は日本を代表したSF作家小松左京の『日本沈没』のエピソードのいくつかを、今回の大震災においても想起したに違いない。それは小松の世界観の強度を改めて私たちに認識させると同時に、また私たちが(小松でさえも予想しなかったような)新しい環境に直面していることをもいやでも認識する出来事だったろう。 今回の座談に集まった私たち三者は、小松左京を中心に、日本のSF「第一世代」といわれる作家たちの業績を振り返

                • グラフで見る日本の科学研究の後退(?):日本の2005-2009の論文生産数は1999-2003の水準より減少 - かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)

                  本当はトムソン・ロイターネタでは先にWeb of Scienceの日本語インタフェース導入について取り上げるつもりだったのですが、たまたま用があって調べていたら面白いことに気がついたので先にこちらをアップ。 Impact Factor等の算出元としても有名なトムソン・ロイターの製品の一つに、Essential Science Indicators(以下、ESI)というものがあります。 ESI - クラリベイト・アナリティクス Essential Science Indicators は、トムソン・ロイターのデータベースから得られる学術論文の出版数と被引用数のデータに基づき、研究業績に関する統計情報と動向データを集積したユニークなデータベースです。 科学者や研究機関、国、雑誌単位での論文数・被引用数等のランキングを、分野別に見ることが出来るというツールで、自分のような研究評価や計量書誌学を扱

                    グラフで見る日本の科学研究の後退(?):日本の2005-2009の論文生産数は1999-2003の水準より減少 - かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)
                  • 『Webアプリエンジニア養成読本』(技術評論社)刊行記念Webアプリエンジニアが出来るまで|ジュンク堂書店 池袋本店|イベント・フェア詳細 |丸善&ジュンク堂ネットストア

                    「『Webアプリエンジニア養成読本』(技術評論社)刊行記念 Webアプリエンジニアが出来るまで」 ジュンク堂書店 池袋本店 開催日時:2014年03月20日(木)19:30 ~ フェア・イベント一覧 開催店舗ページへ 和田裕介(「ボケて (bokete)」開発者) 石田絢一(uzulla)(フリーランスエンジニア) すがわらまさのり(Web男子/『パーフェクトRuby』共著者) 斎藤祐一郎(株式会社ハートビーツ 運用エンジニア) Webアプリをつくるのは楽しい!との思いで開発や運用を続けているエンジニア4人が書いた『Webアプリエンジニア養成読本』。その刊行を記念して、トークセッションを行います。実はこの執筆メンバー... 以前からオフラインミーティングで出会っていて仲が良い?かもしれません。だからこそ聴ける執筆時の裏話も含め、Webアプリのつくり方から、エンジニアとして活動す

                    • NDCの各分類から1冊ずつ選び、偏りがないブックリスト(100冊)を作ってみた【前編】 - 天才クールスレンダー美少女になりたい

                      はじめに 今年もついに、大学生協事業連合謹製のブックリスト「大学生のための100人100冊」がバズって絶賛されたり猛批判されたりする季節がやってきた。 https://www.univ.coop/pamph/pdf/book-100.pdf まあ、選書がいいとか悪いとか、衒学的だとか、衒学的で大二病だとして何が悪いのだとか、相対性理論の元の論文を読む意味全然ないだろとか、分野が偏りすぎだろとか、論理哲学論考の原著はさすがに読ませる気ないだろとか、まあいろんな意見が出て当然だとは思う。 (量子力学などと違って、特殊相対性理論は元の論文を読んでも害はない気がする。自然科学と原文/古典主義は相容れないという事実を選者がちゃんと理解しているかは怪しいが、それはそれとして「古典*1! 天才の論文! 原著! 簡潔な説明! カッコイイ!」みたいな素朴な感情は否定しても仕方がないし、自然科学の理論を学ぶと

                        NDCの各分類から1冊ずつ選び、偏りがないブックリスト(100冊)を作ってみた【前編】 - 天才クールスレンダー美少女になりたい
                      • 日本一の一覧 - Wikipedia

                        この記事を編集される方は次の点にお気をつけください。 出典の不明なものを載せないでください。項目を追加するときは、検証可能な参考文献や出典を必ず明示してください。 日本一の記録が頻繁に変わりやすいものは載せないでください。 日本一の記録が更新された場合は速やかに除去し、正しい記事へ修正してください。 まだ記事がない記録(赤リンクの記事)は、なるべく先に記事を作成してから一覧へ追加するように心がけてください。 この記事には複数の問題があります。改善やノートページでの議論にご協力ください。 出典がまったく示されていないか不十分です。内容に関する文献や情報源が必要です。(2021年2月) 古い情報を更新する必要があります。(2018年5月) 独自研究が含まれているおそれがあります。(2010年10月) 正確性に疑問が呈されています。(2010年9月) 出典検索?: "日本一の一覧" – ニュース

                          日本一の一覧 - Wikipedia
                        • 明星大学日本文化学科公開シンポジウム「古典は本当に必要なのか」を聴いた。~前篇 - みききしたこと。おもうこと。

                          こういうのを聴いた。 明星大学日本文化学科公開シンポジウム「古典は本当に必要なのか」2019年1月14日(月・祝) 【パネリスト】猿倉信彦(某旧帝国大学 某研究所 教授)、前田賢一(某大手電機メーカー OB)、渡部泰明(東京大学 教授)、福田安典(日本女子大学 教授) 【ディスカッション司会)飯倉洋一(大阪大学 教授) 【コーディネーター)勝又基(明星大学) 「行ってきた」じゃなくて、今回はネット中継を聴いた*1。面白かったので頭の整理用にメモをとった。以下はxiao-2の聞きとれた/理解できた/書き留められた/覚えていた範囲。敬称は略。論理が飛んだり意味不明なところはだいたいxiao-2の能力不足なので、ちゃんと知りたい人はここから先は見ずに、動画のタイムシフト*2とか、Twitterまとめ*3を見るといいよ。 冒頭あいさつ:勝又基(明星大学) 最初に本シンポジウムの趣旨。 古典研究、教

                            明星大学日本文化学科公開シンポジウム「古典は本当に必要なのか」を聴いた。~前篇 - みききしたこと。おもうこと。
                          • 国立国会図書館 : 電子展示会 「描かれた動物・植物 江戸時代の博物誌」

                            展示にあたって「博物誌」に明確な定義はありませんが、ここでは動植鉱物そのものの記述はもちろん、衣食住や医薬・文学・趣味などの面からの叙述も含めて、広く「博物誌」と呼ぶことにします。 博物誌は、先祖がどのような動植物を衣食住や医療に用いていたのか、四季の景物として和歌や俳句に詠んできたのか、園芸品や飼い鳥として愛好してきたのか等々、人と自然との関わりを記録した文化史であり、生活史です。それはとりもなおさず、日本文化の歩みを現代の私たちに伝えてくれる文化遺産にほかなりません。一方で、博物誌はかつての自然がどれほど豊かだったかを雄弁に物語っており、これは私たちが現在・未来の自然環境について考える際の、貴重な環境資料にもなることでしょう。 この電子展示会では、とくに江戸時代の博物誌をご紹介します。江戸時代の日本では、博物誌やその周辺の書物が数多く著されました。その後、大火や戦災による損失はあったも

                            • 頭のなかにあることを「言葉」にするために、思考を整理・可視化する方法 | ライフハッカー・ジャパン

                              社会人になると、「頭の中で考えていることを、言葉にして、うまく伝える」ことが非常に重要になります。 なぜなら、どんな形であれ、コミュニケーションが成り立たなければ、ビジネスにおいても、プライベートにおいても、困ることが多いからです。 会社、説明、プレゼン、交渉、文書作成、会議……だけではなく、あらゆることで自分の考えをうまく伝えることが必要になります。(中略) どんな考えも、言葉にして外に発信しなければ、考えていないことと同じで、なんの意味も生まないのです。 (「はじめに もう、『どう表現すればいいんだろう……』がなくなる」より) こう主張するのは、『頭の中を「言葉」にしてうまく伝える。』(山口謠司著、ワニブックス)の著者です。音韻学、書誌学、文献学を専門として、長らく言葉を研究してきた人物。以前ご紹介した『語彙力がないまま社会人になってしまった人へ』など、多くの著作をお持ちでもあります。

                                頭のなかにあることを「言葉」にするために、思考を整理・可視化する方法 | ライフハッカー・ジャパン
                              • 氷川竜介インタビュー アニメはどう語られてきたのか(前編) ――氷川竜介が語る、人はなぜ感動するのか、 その感動の原点をいかにして残すのか

                                アニメはどう語られてきたのか(前編) ――氷川竜介が語る、人はなぜ感動するのか、 その感動の原点をいかにして残すのか氷川竜介インタビュー 2019.07.22 日本アニメ史上における初の30分TVシリーズは言わずと知れた『鉄腕アトム』、1963年のことである。それに対して1958年生まれの氷川竜介氏はまさに、物心がつく前後からそれに触れ出した、TVアニメ第一世代のアニメ研究家だ。各種アニメ雑誌の登場以前、『月刊OUT』の『ヤマト』特集号(1977年)でライターデビューしたという経歴も、アニメライター第一世代と言えるものだろう。 今回、そんなTVアニメの発展と並走してきた氷川氏に、「アニメを語ること」をテーマにお話を聞いた。そのキャリアを順に追いながら、アニメを取り巻く社会的状況の変化やそのときどきの体験・課題をうかがうことを通じて、アニメをめぐる言説の歴史を浮き彫りにする。 この前編では、

                                  氷川竜介インタビュー アニメはどう語られてきたのか(前編) ――氷川竜介が語る、人はなぜ感動するのか、 その感動の原点をいかにして残すのか
                                • 敢えて読書史と読者史に思うことの断片いくつか - みちくさのみち(旧)

                                  ――和田敦彦『読書の歴史を問う―書物と読者の近代』読書メモ 読書の歴史を問う視点 和田敦彦著『読書の歴史を問う―書物と読者の近代』(2014年、笠間書院)を読んだ。 読書の歴史を問う: 書物と読者の近代 作者: 和田敦彦出版社/メーカー: 笠間書院発売日: 2014/07/28メディア: 単行本この商品を含むブログ (9件) を見る 刊行前から楽しみにしていた本で、出たらぜひとも感想をまとめておきたいと思っていた。発売後すぐに読んだのに、身辺が少し慌ただしかったためにブログの更新自体が停滞してしまったが、以下、本書を通じて考えさせられたことについてまとめていきたい。 本書の目次については、すでに版元が詳細なものを公開しているが、以下に掲げる全10章からなる。 第1章 読書を調べる 第2章 表現の中の読者 第3章 読書の場所の歴史学 第4章 書物と読者をつなぐもの 第5章 書物が読者に届くま

                                    敢えて読書史と読者史に思うことの断片いくつか - みちくさのみち(旧)
                                  • 日本の「凡庸な漢籍」ゲットで習近平が大喜びの理由 文化財流出ではなく粋な対中外交だった細川コレクション寄贈 | JBpress (ジェイビープレス)

                                    寄贈された漢籍のなかに、希少性が高くない書物が大量に混じって冊数が嵩上げされているのも、「戦後最多の寄贈冊数」という名目で大々的に報道をおこなわせる政治目的ゆえではなかったかと思われる。 意外とよくやっていた?日本外交 今回の永青文庫の漢籍寄贈が「文化財流出」などではないことは明らかだろう。いっぽう、漢籍や書誌学に詳しいプロの人たちが懸念する「“二束三文”の書物ばかり贈って逆に恥ずかしい」という感想も、実は的外れであることがわかる。 今回の漢籍寄贈の本質は、単純な文化交流事業ではなく、習近平政権が習ファミリーの関連グッズを収集するためのイベントだ。また、習政権が幹部候補党員向けの必修書籍にしている『群書治要考訳』が、いかに価値の高いものであるかを宣伝するための、政治的な目的で仕組まれたプロパガンダなのである。 むしろ気になるのは、日本国家や細川護煕氏が、『群書治要』の「本当の価値」を理解し

                                      日本の「凡庸な漢籍」ゲットで習近平が大喜びの理由 文化財流出ではなく粋な対中外交だった細川コレクション寄贈 | JBpress (ジェイビープレス)
                                    • 大学新入生に贈るガイド(作成途中) - Pleasure :スプーン1匙ぶんの

                                      今日多くの大学で入学式だったと思う。噂によれば、院生だったころの若き日の浅田彰氏は入学式で新入生が読むべき本、聴くべき音楽、見るべき映画をガイドにして配っていたという。その噂の真偽はわからないが*1、もし本当だとすれば、おせっかいな話しだなと思う。しかし毎年、少なくない数の新入生が、大学の生協の膨大な本に圧倒され、脅迫観念にかられて名著とよばれるクラシックを買いこみ、即座に挫折にいたってることを考えると、決して見当はずれな試みではない、とも思う。そこで、氏には到底およばないけれでも、ぼくも新入生にガイドをつくって「おせっかい」を焼いてみようと思い至った。こういうふうに書くとエンライトメント(啓蒙)の有効性をナイーブに信じてる、と思われるかもしれない。もちろんこういうガイドを作る以上、そういう批判を甘んじて受ける覚悟はある。しかし断っておきたいのは、ぼく自身エンライトメントの有効性に懐疑的だ

                                      • 国会図書館でのお話と、児童文学館の存廃問題の真の論点 - 宮本大人のミヤモメモ(続)

                                        18日は、結局国会図書館に早めにお邪魔させていただき、民主・上の議員と、共産・山本議員の知事質問をネット中継で見させていただいた上で、雑誌課職員のみなさんに、マンガ雑誌の資料的価値や、その保存・運用に関するお話をさせていただきました。 出版物の納本制度に支えられている国会図書館には、原則としてあらゆる種類のマンガ雑誌が、納本制度の開始以来、継続的に収められているわけですが、他の雑誌類に比べて利用率が高いため、経年劣化だけでなく物理的破損の問題にも他の雑誌類以上に、対応が必要な状況になっているようです。 そうした中で、では、今後、国会図書館では、マンガ雑誌の保存と利用提供のバランスをどのように考えていけばよいのか、が雑誌課のみなさんによって検討され始めている、ということで、そのための勉強会のような形で、今回僕がお話しさせていただくことになったという次第です。 国会図書館所蔵のマンガ雑誌が、他

                                          国会図書館でのお話と、児童文学館の存廃問題の真の論点 - 宮本大人のミヤモメモ(続)
                                        • 第12回 自分の調べ物に最適の雑誌記事索引を選ぶには――記事索引の採録年代、得意ジャンルを知っておく | 皓星社(こうせいしゃ) 図書出版とデータベース

                                          小林昌樹(図書館情報学研究者) ■本は今、わりあいと見つかる むかしは読みたい本を見つけるのも一苦労だったが、現在では国会図書館(NDL)の全国書誌データがネット検索できるようになって、ひととおり探すことが誰にでもできるようになっている。また、そこで分類や件名を使えば、見たことも聞いたこともない本を見つけることもできるはず(第3回 見たことも、聞いたこともない本を見つけるワザ)。 しかし、NDLに明治以来の和図書が1000万冊あったところで、自分の知りたいことがちょうど良く1冊の本になっているとは限らない。その場合、どうするか? 雑誌の記事を探すということになる。 ■記事はまだまだ難しい 戦前の日本には記事索引がほぼなかった。だから戦後、アメリカ図書館使節が衆・参議院に「調べ物のための図書館には、これこれの事業をさせなさい」と教えたなかに、汎用の雑誌記事索引があったのだ。そこで、創設翌年(

                                            第12回 自分の調べ物に最適の雑誌記事索引を選ぶには――記事索引の採録年代、得意ジャンルを知っておく | 皓星社(こうせいしゃ) 図書出版とデータベース
                                          • マリア・ジビーラ・メーリアン - Wikipedia

                                            ウルシ科のタマゴノキ。『スリナム産昆虫変態図譜』から アンナ・マリア・ジビーラ・メーリアン(Anna Maria Sibylla Merian、1647年4月2日 - 1717年1月13日)は、ドイツ生まれの、植物や昆虫などを詳細に描いたイラストで知られる画家で、自然科学者でもある。 芸術家としての名声に加え、蝶や蛾の変態を緻密な観察眼と描写力で描いた彼女は、昆虫学に多大な貢献をもたらした人物として高く評価されている。また彼女は、その業績をほぼ独力で成し遂げた点から、自立した女性の代表例とみなされることもある[1]。2人の娘も画家である。 フランクフルト生まれ。マリアの父は版画工であり「メーリアン出版社」の経営者[2]として知られるスイス人マテウス・メーリアンであったが、マリアが生まれた3年後に死去[3]。オランダ人であった彼女の母は1651年に静物画家のヤーコブ・マレルと再婚した。マリア

                                              マリア・ジビーラ・メーリアン - Wikipedia
                                            • インパクトファクター - Wikipedia

                                              インパクトファクター(Impact Factor; IF)またはジャーナルインパクトファクター(Journal Impact Factor; JIF)は、自然科学や社会科学の学術雑誌が各分野内で持つ相対的な影響力の大きさを測る指標の一つである。端的には、その雑誌に掲載された論文が一年あたりに引用される回数の平均値を表す[1]。一般にインパクトファクターの値が高いジャーナルは、値が低いジャーナルよりも重要であり、それぞれの分野でより本質的な名声を持っていると見なされる。ひいては、大学教員や研究者の人事評価においても利用されることも多い。一方で、この指標は、ジャーナルの厳密性との相関が全くないなど[2]、批判も多い。 歴史[編集] ユージン・ガーフィールド(2007) インパクトファクターは、科学情報研究所(ISI)の創設者であるユージン・ガーフィールド(英語版)が考案した。インパクトファクタ

                                              • ドストエフスキーからラブライブ!まで――中国ミステリ作家、陸秋槎を生んだ34作|Hayakawa Books & Magazines(β)

                                                新刊『雪が白いとき、かつそのときに限り』が10月3日に発売される華文(中国)ミステリ作家・陸秋槎氏は、『元年春之祭』で本屋大賞翻訳部門の第2位ほか各種ランキングを席巻するなど実力派であり、その作風は日本のサブカルチャーも大きな原動力となっています。ということで新刊の刊行を記念して、ミステリマガジン2019年3月号に掲載されたエッセイ「陸秋槎を作った小説・映画・ゲーム・アニメ」を公開します。世代によっては実家のような安心感を得られそうなラインナップをお楽しみください。(編集部) ■小説 ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』 中井英夫『虚無への供物』 前者は高校時代に読んだ一番印象深い小説で、後者は大学時代に読んだもっとも衝撃的な作品。この二冊の小説は似てると感じる。『虚無への供物』の最後に五〇年代日本の災害を列挙するのは、『カラマーゾフの兄弟』に書かれた児童虐待のエピソードと同じ意図ではな

                                                  ドストエフスキーからラブライブ!まで――中国ミステリ作家、陸秋槎を生んだ34作|Hayakawa Books & Magazines(β)
                                                • 「映える」円形書架とその活かし方――シン石川県立図書館は「県立」のレゾン・デートルを取り戻すか | 皓星社(こうせいしゃ) 図書出版とデータベース

                                                  小林昌樹(近代出版研究所) ■一般人の賛嘆と一部玄人の批判と 今年7月の開館以来、ツイッターなどネットで話題の新しい石川県立図書館。そこへ遊びに行ってきた。ネットを検索してもらえばわかるように、ローマの円形闘技場のような、中央の円形配置書架(円形書架、【図1】)の壮大さでとても「写真映え」する図書館だ。 【図1】美しい円形書架 ツイッターなどネットの反応を見ると、写真入りで一般読書人の支持や賛辞が連綿とつづられている。しかしそんな中に、ちらほら一部図書館人による円形書架批判が見つかる。いったいどんなものだろう、という好奇心もあり、7月に新しく館長になったばかりの田村俊作先生(慶應義塾大学名誉教授)に旧知の柳与志夫先生(東京大学特任教授)が見学をお願いするというので、11月に私も一緒に見てきた。館長自らご案内いただき、見終わってみると「なるほどなぁ」という感想が最初に浮かんだ。 ■「映える」

                                                    「映える」円形書架とその活かし方――シン石川県立図書館は「県立」のレゾン・デートルを取り戻すか | 皓星社(こうせいしゃ) 図書出版とデータベース
                                                  • 文庫と書籍館と図書館と―libraryはいつから「図書館」になったのか? - みちくさのみち(旧)

                                                    ※修正中に消えてしまったので再投稿します。 ※勘違いがあったので修正しました(2016/6/2) 図書館史中の最大疑問? 図書館史の勉強を始めると色々疑問がわいてくるのだが、そのなかでもっとも基本中の基本にして、しかも実は難問なのは、図書館はいつからあるのか。という問いに答えることなのではないだろうか。 もちろん、古代の図書館であれば、前7世紀にアッシリアのアッシュールバニパル王が作ったニネヴェの図書館だとか、紀元前300年頃の古代アレクサンドリアの図書館をあげることができる。日本なら、石上宅嗣の芸亭もあげられる。 けれどこれは今日言うところの「図書館」とはちょっと違う。江戸時代は文庫と読んでいた。それをいつ「図書館」と呼ぶようになったのか。明治以降だろうという予想は出来ても、その先になかなか進めない。 日本語で図書館と名乗った図書館は、いつからあるのかという問いを立ててみる。それならある

                                                      文庫と書籍館と図書館と―libraryはいつから「図書館」になったのか? - みちくさのみち(旧)
                                                    • 楊暁捷・小松和彦・荒木浩編『デジタル人文学のすすめ』読書メモ - みちくさのみち(旧)

                                                      「デジタル人文学」という領域 このたび、勉誠出版から刊行されている『デジタル人文学のすすめ』という本をいただいた。 デジタル人文学のすすめ 作者: 楊暁捷,小松和彦,荒木浩出版社/メーカー: 勉誠出版発売日: 2013/08/01メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を見る 帯にはこうある。「人文学の未来を考える デジタル技術と人文学との出会いは、いったい何をもたらしたのか――われわれはいま何を考え、どのように行動すべきなのか――」 とっても壮大で、いい。 本書では、デジタル技術と人文学を融合させた「デジタル人文学」(Digital Humanities)について「現在の立ち位置を確認し、さらなる発展のための思考の拠り所を提供すること」(16頁)を課題にしているという。 デジタル人文学自体が耳慣れない言葉かもしれないが、カレント・アウェアネスなどではすでに「デジ

                                                        楊暁捷・小松和彦・荒木浩編『デジタル人文学のすすめ』読書メモ - みちくさのみち(旧)
                                                      • PageRankで論文評価 - 信月記

                                                        昨日の信濃毎日新聞科学面で紹介されていた話題です。こまかい説明や引用元がなかったので、補足してみました。 [physics/0604130] Finding Scientific Gems with Google http://arxiv.org/abs/physics?papernum=0604130 論文 Google unearths physics gems (April 2006) - News - PhysicsWeb http://physicsweb.org/articles/news/10/4/10 解説記事 学術論文を評価する指標のひとつに、他の論文から引用された回数(被引用数)というのがあります。多く引用された論文ほど高く評価されるわけですが、一方で、被引用数が少ないけれども重要な論文というのも少なからず存在します。そういうのをうまく見つけ出す試みとして、Google

                                                          PageRankで論文評価 - 信月記
                                                        • The Bookman-書物の世界を一つにした男

                                                          書物について、人が行うことができるほとんどすべてを為した人の話をしよう。 彼は、多くの本を書いた。 共同執筆した。寄稿した。 アンソロジーを、一冊ものの書物を、それから何巻もある叢書を、編集した。 書物についての講義を持った。 書評した。翻訳した。 索引を作った。 三つの雑誌を創刊し、編集した。 さらに自分の手で活字を組み、印刷し、製本した。 プライベートプレスをつくり、自分が書いたものばかりでなく、世に知られた名著の最も美しい版(エディション)を自分の出版社から出版した。 もちろん書物を蒐集した。 彼のコレクションの一部、爆撃や当局による没収などを免れた、いくつかの幸運な部分は、後にそれぞれが世界的に知られるコレクションとなった。 彼はまた研究施設を備えた図書館を設立した。 世界中の図書館を行き来し、たとえばジュリアン・ケインの下でビブリオテーク・ナショナル(フランス国立図書館)がまとも

                                                            The Bookman-書物の世界を一つにした男
                                                          • 【完全版】西洋出版史に興味がある全員に読んで欲しい15冊|oz a.k.a. 西洋出版史たん

                                                            Twitterで西洋出版史たん(@publishtan)というアカウントを始めて1年少しが経った。 もう趣味に近いのだが、中世ヨーロッパ(特にイタリア)における印刷、出版の歴史を勉強し、発信するためのアカウントだ。 西洋出版史と言うと歴史色が強く、紙の本が前提であるように見える。 しかし、実際のところは現代の諸問題を解くアプローチとしても非常に有効な情報史、コミュニケーションしと言っても良いのではないかと考えている。 関連するキーワードは以下のように、多岐に渡るからだ。 ・中世史 ・ドイツ、イタリア、フランス、ベルギー、イギリス史(地域史に近い) ・文学史 ・宗教史、特に中世キリスト教史 ・素材としての紙 ・挿絵、木版画 ・写本 ・パトロネージュ ・印刷術の発明、普及 ・印刷業 ・検閲 ・焚書坑儒 ・百科全書 ・集合知 ・図書館 ・書誌学 ・書物についての書物 ・読書 ・Google問題

                                                              【完全版】西洋出版史に興味がある全員に読んで欲しい15冊|oz a.k.a. 西洋出版史たん
                                                            • 尾州家河内本源氏物語講演会チラシ - kouen201311.pdf

                                                              トップページ > 出版 出版 出版部では、日本の文学・歴史を中心に、演劇・美術・書誌学関連の学術書を出版しています。なかでも学術資料として貴重な古典籍を高精度に複製、翻刻しております。近年の出版事情にあわせて電子出版にも取り組んでいます。 サービスのご案内 【一般読者様へ】【書店様・小売店様へ】八木書店 出版物・古書目録 古典籍・古文書の高精度な写真版複製 宮内庁正倉院事務所、天理大学附属天理図書館、尊経閣文庫など、日本に伝わる古典籍・古文書などの貴重な文化財を、高精度な写真版にて複製する事業を行っております。 古典籍・古文書の高精度な翻刻 史料纂集シリーズに代表されるように、日本史学・日本文学をはじめ、日本文化研究に必要な史料を翻刻する事業です。これまで翻刻のされてこなかった古典籍・古文書や、既刊のものでも現在の水準では全面改訂の必要なものについて、人名・地名を比定した校訂による註、内容

                                                                尾州家河内本源氏物語講演会チラシ - kouen201311.pdf
                                                              • Artes * Web連載

                                                                「深く音楽をする」ということを考えてみたい。 哲学を例にとって考えてみよう。哲学とはある意味、考えるという行為をどこまで精密にするかといういとなみだともいえるだろう。われわれはみな考えるが、そのたいていの部分において、決められた手順のなかでその行為をおこなっている。そして、考えるという行為の大部分を、この手順に含まれるシステムが司っている。しかし、思考を精密にする──哲学する──なら、そのシステムそのものを検討せざるをえなくなる。 音楽するという行為も同じであるように思える。われわれはみな音楽をする。それがJポップであろうと現代音楽であろうと、どんな音楽であろうとその音楽を共有するために前提とされているルールがある。そして、ほとんどの音楽という行為は、この前提に含まれるシステムによって司られている。もしわれわれが、こうしたなかば自動化されたシステムによらないで音楽をしたいなら、その音楽をな

                                                                • 吉田光男 (Mitsuo Yoshida) - 筑波大学(ビジネスサイエンス系)

                                                                  名前 : 吉田光男(よしだみつお) 学位 : 博士(工学)(筑波大学・2014年3月) 所属 : 筑波大学 ビジネスサイエンス系 職位 : 准教授 生年 : 1984 出身 : 和歌山 趣味 : 積読(ほしい物リスト), クローラ作成 English version: researchmap 研究内容 データから知識を抽出するデータマイニングの分野で軽視されがちな,データそのものの特性分析に携わり,サイバー空間(仮想空間:ウェブ)とフィジカル空間(現実空間:実社会)との関係性を明らかにする問題に取り組んでいます。この研究領域は,計算機科学と社会科学との狭間に位置し,近年では計算社会科学(Computational Social Science)と呼ばれるようになりました。 具体的に取り組んでいる研究課題には様々なものがありますが,代表的なものとして,ソーシャルメディアでの言及をもとにした,

                                                                  • 発禁するのぢゃー - 書物蔵

                                                                    いま、「水沢不二夫のブログ 発見の手帳 PART Ⅲ」を見たらΣ(・ω・ノ)ノ! なんとΣ(゚◇゚;) ハッキンの示達書命令書ぢゃないすかっ!(*ω*;)´´ スゲーなぁ…ごがいなもんが、残ってゐたとはとは…(・o・;) 上記ブログによれば、「徳富蘇峰記念館」にあったのを数年まへに水沢さんが見つけたのが、やうやくHPで見られるやうになったとのこと(。・_・。)ノ おそらく現存最古の*1発禁処分の命令書。 1921(T10)年6月16日『国民新聞』 「水沢不二夫のブログ 発見の手帳 PART Ⅲ」http://blogs.yahoo.co.jp/kafuka1964/26252825.html まあ、この当時、つまり対象期はまだ、「発禁:はツきん*2」なる略語は通用されてをらんで、「発売頒布禁止」といはれとったに相違あるまいが…(はツきん、は昭和初期にできた略語だと、尾佐竹猛はチャーナリズム

                                                                      発禁するのぢゃー - 書物蔵
                                                                    • CJK統合漢字 - Wikipedia

                                                                      CJK統合漢字(シージェーケーとうごうかんじ、英: CJK unified ideographs)は、ISO/IEC 10646(略称:UCS[1])およびUnicode(ユニコード)にて採用されている符号化用漢字集合およびその符号表である。CJK統合漢字の名称は、中国語(英: Chinese)、日本語(英: Japanese)、朝鮮語(英: Korean)で使われている漢字をひとまとめにしたことからきている。 CJK統合漢字の初版であるUnified Repertoire and Ordering第二版は1992年に制定されたが、1994年にベトナムで使われていた漢字も含めることにしたため、CJKVと呼ばれることもある。CJKVは、中国語・日本語・朝鮮語・ベトナム語(Vietnamese) を表す英語の頭文字である。特にその四つの言語で共通して使われる、または使われていた文字体系である漢

                                                                        CJK統合漢字 - Wikipedia
                                                                      • ニコラウス・コペルニクス - Wikipedia

                                                                        ニコラウス・コペルニクス(ラテン語名: Nicolaus Copernicus、ポーランド語名: ミコワイ・コペルニク  Mikołaj Kopernik[ヘルプ/ファイル]、1473年2月19日 - 1543年5月24日[1])は、ポーランド出身の天文学者。 晩年に『天球の回転について』を著し、当時主流だった地球中心説(天動説)を覆す太陽中心説(地動説)を唱えた。これは天文学史上最も重要な発見とされる(ただし、太陽中心説をはじめて唱えたのは紀元前三世紀のサモスのアリスタルコスである)。また経済学においても、貨幣の額面価値と実質価値の間に乖離が生じた場合、実質価値の低い貨幣のほうが流通し、価値の高い方の貨幣は退蔵され流通しなくなる (「悪貨は良貨を駆逐する」) ことに最初に気づいた人物の一人としても知られる。 コペルニクスはまた、教会では司教座聖堂参事会員(カノン)であり、知事、長官、法学

                                                                          ニコラウス・コペルニクス - Wikipedia
                                                                        • 人文・社会科学の「よりよい研究評価」とは – 欧州の事例から課題を析出する – academist Journal

                                                                          「質の評価」から「質のモニタリング」へ 日本の研究環境は、運営費交付金などに代表される一般大学資金から、科学研究費補助金(科研費)やプロジェクト/プログラム型資金のような競争的研究資金(直接政府資金とも言います)へとそのファンディング構造を大きく変化させてきました。 このファンディング構造の変化は研究環境、雇用体系、キャリアパス、研究環境の安定性、そのほかに大きな影響を与えてきました 。そのなかで、研究の評価を巡るプロセスやシステム自体も次第に変化してきました。つまり、同分野の研究者らによる内容の吟味(ピアレビュー)のプロセスを中心とした研究内容評価に加えて、研究プロセスの評価や社会的・経済的・文化的なインパクトまでをも評価の視野に入れるような評価システムへの拡大です。Hemlin and Rasmussenは、このような現在までに生じてきた評価システムの全体的な変化を「質の管理(qual

                                                                          • 誰も読めない謎の古文書!『ヴォイニッチ写本』研究の最前線を慶應義塾大学で聞いてきた。 - ライブドアニュース

                                                                            1912年、古本屋業を営んでいたウィルフリッド・ヴォイニッチは、イタリアの寺院で奇妙な本を見つけた。 そこには、どこの国のものでもない言語がびっしりと書き記されている。文字に添えられた植物のイラストもまた、現実の世界には存在しないものばかり。 放射性炭素年代測定によると、15世紀に書かれた文書であるらしい。だが、発見から100年以上が経った今も、何が書かれているのかは不明のまま。世界の大いなる謎として語り継がれ、オカルト的な関心を集め続けてきた奇書。 それが「ヴォイニッチ写本」である。 これまで何度も「解読に成功した!」という報告がなされてきた。しかし、しばらくすると「あの研究結果は間違っている!」「今度こそ解読した!」などという報告が別のところから流れてくる。情報が錯綜し、一向に真相のつかみどころのない謎多き文書である。 しかしなんと、そんなヴォイニッチ写本に関する最先端の研究を行う人物

                                                                              誰も読めない謎の古文書!『ヴォイニッチ写本』研究の最前線を慶應義塾大学で聞いてきた。 - ライブドアニュース
                                                                            • 書体の基礎知識 漢字書体編

                                                                              寄稿:欣喜堂★活字書体設計 今田欣一 ●宋朝体●元朝体●明朝体●清朝体●隷書体●ゴシック体(黒体)●行書体●篆書体●丸ゴシック体(円体)●草書体 ●ラテン体(拉丁体)●アンチック体(古体)●御家流―江戸文字●図案文字・POP文字●装飾文字 ●この原稿の元になった書籍「タイプフェイス・デザイン事始」は、こちらで注文購入できます 宋朝体 宋朝体は、中国の宋代(960―1279)の木版印刷にあらわれた書体である。唐代に勃興した印刷事業が宋代に最高潮に達し、また唐代の能書家の書風は宋代の印刷書体として実を結んだ。初唐の欧陽詢(557―641)書風による浙江地方、中唐の顔真卿(709―785)書風による四川地方、晩唐の柳公権(778―865)書風による福建地方が宋代における印刷事業の三大産地である。 近代宋朝体活字は浙江地方の印刷所体の系統で、陳起の陳宅書籍鋪による「臨安書棚本」を源流としている。上

                                                                              • 日本の古本屋 / 「総ルビ」や「著者略歴」の効用――古本を分析書誌してみる(古本の読み方3)

                                                                                初回、前回と、価値観のズレを読んだり、観点をズラして「読み替え」たりした。今回は真正面から戦前古本のテキストを読んでみる。即物的な読み方、あるいは「分析書誌」と言ってもよいかもしれない。 ■戦前本は造りのルールが違う――例えば、パラルビvs.総ルビ 戦前本には、今の我々が知らない共通ルールがいくつかある。例えば、新聞紙夕刊は記載発行日の発行でなく、前日の(夕方)発行だったり、大正期まで辞書はイロハ引きだったり、ページ付けなども1冊の途中で何度も1から始められていたり。 ここでは、ふりがなのルールについて見てみる。 パラルビと総ルビ 書籍ならその書籍を出すとき、対象とする読者の智能程度によつて、ふりがなをつける。このふりがなを、ある幾つかの、むづかしい字だけにつけるのはパラルビと云ひ、漢字の殆んど全部につけるのを総ルビと云ふ。(編集者同志会 編『編集から出版まで』創文社, 1949) 想定読

                                                                                • 「蒐める人」を4500人も蒐めちゃった『昭和前期蒐書家リスト 趣味人・在野研究者・学者4500人』が凄すぎる件 - 神保町系オタオタ日記

                                                                                  自称「人間グーグル」のわしが、戦前の趣味人、コレクター、奇人などを調べる時にまずお世話になるのが、反町茂雄『一古書肆の思い出』全5巻(平凡社ライブラリー)である。ただし、人名索引があって便利ではあるが、各巻ごとの索引の上、著名なコレクターしか出てこない。その点、日本古書通信社の『日本蒐集家名簿』は無名のコレクターも多数収録され、「蒐集種目・研究事項」も記載されていて便利であった。ただ、これにも欠点があって五十音順ではなく居住地の道府県別に配列されていて、居住地が不明の場合は全道府県をチエックする必要があった。その他発行年や発行所が異なる様々な蒐集家名簿があり、これらをまとめて五十音順に並べた一覧があればとかねてより思っていた。そんな中、かつて同人誌『二級河川』13号(金腐川宴游会、平成27年)に「蒐集家人名事典(仮)・石川県編」を掲載したトム・リバーフィールド氏が『昭和前期蒐書家リスト』を

                                                                                    「蒐める人」を4500人も蒐めちゃった『昭和前期蒐書家リスト 趣味人・在野研究者・学者4500人』が凄すぎる件 - 神保町系オタオタ日記