会社の危機の実録 予兆 破綻当日から始まった混乱 転職を決意 まとめ 予兆 その予兆はずいぶん前からありました。 1997年の日産生命の経営以降、生保6社が財務悪化で破綻しました。 その中にあって千代田生命は1996年まで大手8社の一角を占めていましたが、2000年3月期決算において総資産で業界12位の中堅生保に位置していました。 1980年代に積極経営に転換しバブル時代に過剰な不動産投資に走り、その崩壊とともに数千億円に及ぶ不良債権を抱えました。 最後の頼みの綱は、親密銀行と言われた東海銀行に支援要請していたものの、不調に終わったことが私の中では決定打であったと思います。 入社式翌日の研修中に東海銀行中目黒支店の行員が数名来て、全員有無を言わせず普通口座とキャッシュカードを作成した記憶があります。 営業所長としても新入行員の契約はもちろん、融資先企業に行員とともに役員保険の提案に出向き、