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  • [6]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師、姫君に惚れる~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    御伽草子. 第19冊 (一寸法師) - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 斯《か》くて、年月《としつき》送る程に、一寸法師十六になり、背《せい》は元のまゝなり。 然《さ》る程《ほど》に、宰相殿に十三にならせ給ふ姫君、御座《おハ》します。 御形《おんかたち》優れ候へば、一寸法師、姫君を見奉りしより、思ひとなり、 「如何《いか》にもして、案を巡らし、我が女房にせばや」 と思ひ、或《あ》る時、貢物《みつもの》[三つ物?]ゝ打ち撒き取り、茶袋《ちやぶくろ》に入れ、姫君の臥して御座しけるに、謀《はかりごと》を巡らし、姫君の御口に塗り、さて、茶袋ばかり持ちて、泣き居たり。 宰相御覧じて御尋ね有りけれバ、 「姫君の、私《わらハ》が此の程、取り集めて置き候ふ打ち撒きを、取らせ給ひ、御参り候」 と申せバ、宰相殿《

      [6]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師、姫君に惚れる~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    • 侍オープンワールド『Rōnin Trail』正式発表。江戸時代の日本をさすらい、生きるために刀を振るう - AUTOMATON

      インディー開発者のDanny Park氏は6月19日、オープンワールド・アドベンチャーゲーム『Rōnin Trail』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2023年配信予定。 『Rōnin Trail』は、日本の侍を主人公とするオープンワールド・アドベンチャーゲームだ。時は江戸時代、仕える主君がいない主人公の浪人は、自らがなすべきことを求めてさすらう。本作は日本の田舎を舞台とし、森や草原、またススキが茂り川が流れているなど、自然あふれる環境がオープンワールドで構築される。 本作にはサバイバルゲームの要素があり、まずは生き抜くことが求められる。川で魚を釣ったり、食べられるキノコを採取したりして食材を確保。そして薪を集めて火を起こし、調理して食べるのだ。空腹度は体力の回復度に、喉の渇きはスタミナの回復度に影響を及ぼす。また、雪が積もるような寒い地域を訪れた場合には、防寒

        侍オープンワールド『Rōnin Trail』正式発表。江戸時代の日本をさすらい、生きるために刀を振るう - AUTOMATON
      • [まとめ]江戸時代に読まれた一寸法師 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

        一寸法師のまとめリンクですヾ(๑╹◡╹)ノ" 次回からは久々に妖怪絵本でも読もうと思っているのですが、その後は何を取り上げるか決まっていないので、全てにお応えすることはできませんが、リクエストがありましたら、ブコメにでもお願いしますヾ(๑╹◡╹)ノ" kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame

          [まとめ]江戸時代に読まれた一寸法師 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
        • 江戸時代より難しいとも言われる、明治~昭和初期の手書き文字を解読できる日本初のAI-OCR、凸版印刷が開発

            江戸時代より難しいとも言われる、明治~昭和初期の手書き文字を解読できる日本初のAI-OCR、凸版印刷が開発 
          • [10]水戸黄門、八幡の藪知らずへ!~江戸時代に書かれた水戸黄門漫遊記~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

            『義公黄門仁徳録《ぎこうこうもんじんとくろく》』[江戸中後期成立か。呑産通人(呑産道人)作]巻二十七「下総国八幡宮藪を八幡知らずと申す事」 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日本古典籍総合データベース 【原文】 當時天下の愊將軍、水戸 従三位《じゆさんみ》、前《さき》の中納言 光圀《みつくに》、是へ来たるに、社壇に一人眼を閉じ、我へ対して無礼な奴。 さあ、先《ま》づ直《す》ぐに性名を名乗り、是なる死骸の有様も定めて存じつらん。 一/\此の黄門に語り聞かすべし。 異義に及ハゞ、一刀の下《もと》に命を立たん。 返答致せ」 と仰セ有り、御柄に手を掛け給へバ、彼の翁、ちつとも動ゼづ、経文を読ミ終《しま》、暫《しばら》く有つて目を開き、 「黄門、然《さ》のミ強氣を出し給ふな。 元より汝が来ることハ疾《と》く知りたり。 此所《ここ》ハ元、天にも地にも無く、中宙《ちうう》ニ無く、世界にも無

              [10]水戸黄門、八幡の藪知らずへ!~江戸時代に書かれた水戸黄門漫遊記~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
            • ②井上ひさしが影響を受けた江戸時代の本 ~唐来参和『莫切自根金生木』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

              ※下に現代語訳と解説がありますヾ(๑╹◡╹)ノ" 莫切自根金生木 : 3巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 唐来参和『莫切自根金生木』[天明5(1785)年刊] ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 ①本文 此処《こゝ》に御存知の金々先生《きん/\せんせい》の又隣《またどなり》に、萬々先生《まん/\せんせい》と言ふ者有り。 七珎万宝《しつちんまんぽう》蔵に満ち/\て、代々 栄耀《ゑよふ》に暮らしけるが、物事自由に手の回るが頻《しき》りに煩《うるさ》く、 「三日なり共《とも》、貧乏せば、今の思ひハ有るまい」 と、家ニ傳はる作の大黒を引き摺《ず》り除《の》けて、貧乏神の絵像を調へ、暦の内の大の悪日を縁日として、信心なしける。 ②萬々の妻 「旦那の御顔も、この頃ハ貧相ニ御成りなされた」 ③手代A 「然《さ》れバで御座ります。 こ

                ②井上ひさしが影響を受けた江戸時代の本 ~唐来参和『莫切自根金生木』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
              • 江戸時代の金太郎の絵本 その1 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                というわけで、『金草鞋』の続きをやろうと思ったのですが、ちょっとした手違いで、『金太郎』をやることにしました。 まあ、「金」つながりだから、ノープロブレムでしょうヾ(๑╹◡╹)ノ" 金太郎と言えば、名前は知っているのに、どういうお話か知らないランキング第一位の話です、たぶんヾ(๑╹◡╹)ノ" 国会図書館デジタルコレクションにあった江戸時代の金太郎の絵本を読みますよヾ(๑╹◡╹)ノ" 金太郎 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 ただ、これは刊本じゃなくて、写本[手書きの本のこと]ですヾ(๑╹◡╹)ノ" 国会図書館デジタルコレクションの書誌情報によりますと、歌川国芳による版下本[原稿]だそうですヾ(๑╹◡╹)ノ" 実際に出版されたかどうかは分かりませんヾ(๑╹◡╹)ノ" まあ、つべこべ言わずに読んで行きま

                  江戸時代の金太郎の絵本 その1 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                • [11]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師、打出小槌を振りまくる~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                  御伽草子. 第19冊 (一寸法師) - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 程無《ほどな》く背《せい》大きになり、さて、此の程疲れに臨《のぞ》みたる事なれば、先づ/\飯《めし》を打ち出だし、如何にも旨さうなる飯、何処《いづく》とも無く出でにけり。 不思議なる仕合ハせとなりにけり。 其の後《ゝち》、金《こがね》銀《しろがね》打ち出だし、姫君共に都へ上り、五条辺りに宿を取り、十日 計《バか》り有りけるが、 【現代語訳】 すぐに、一寸法師の背は高くなりました。 「ほいじゃ、色々あってすっかり疲れてしもうたから、メシを出しなはれ」 と小槌を振ると、どこからともなく、いかにも美味しそうな食事が出てきました。 こうして一寸法師は、不思議な巡り合わせで幸運を手に入れたのでした。 それから、小槌を振って金銀を出し

                    [11]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師、打出小槌を振りまくる~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                  • 磯田道史著 『感染症の日本史』 江戸時代の人々の知恵に感動し、そして感染症の真の恐ろしさを知る - 時の化石

                    どーも、ShinShaです。 今回のブログでは磯田道史著『感染症の日本史』をご紹介します。江戸時代の人々は「給付金」も「出社制限」も「ソーシャル・ディスタンス」も考案していた。 新型コロナウイルスの感染被害がある、今だからこそ、歴史を見つめ直す意義があると思います。昔の日本人の知恵はすばらしいです。しかし、感染症の歴史というのは、読めば読むほど、すさまじいなぁ。 本書を読むきっかけ 著者プロフィール 本書の紹介 感染症の歴史 日本で発生した恐るべき感染症 すでに行われていた給付金、医療支援 本書の感想 世界で拡大する新型コロナウィルス の被害 あとがき 本書を読むきっかけ いつものように、本屋さんにふらふらと出かけました。そこで、新書のコーナをみていると、この本が目にとまりました。これは、少し前に読んだ『龍馬史』を書いた古文書オタクの教授の本ではないか。これは読まなければならないと思ったの

                      磯田道史著 『感染症の日本史』 江戸時代の人々の知恵に感動し、そして感染症の真の恐ろしさを知る - 時の化石
                    • [8]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師、奇妙な島へ~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                      御伽草子. 第19冊 (一寸法師) - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 御心の内、推し計らひてこそ候へ。 あら労《いた》はしや、一寸法師ハ、姫君を先に立てゝぞ出《い》でにけり。 宰相殿《さいしやうどの》ハ、 「哀れ、此の事を止《とゞ》め給ひかし」 と思《おぼ》しけれども、継母《まゝはゝ》の事なれば、さして止め給はず。 女房《にうバう》達も付き添ひ給ハず。 姫君は浅ましき事に思《おぼ》し召して、 「斯《か》くて、何方《いづかた》へも行くべきならねど、難波《なひは》の浦へ行《ゆ》かばや」 とて、鳥羽の津より、舟に乗り給ふ。 折節、風荒くして、興《きやう》がる島へぞ着きにける。 舟より上がり見れバ、人住むとも見えざりけり。 斯様《かやう》に風悪《かぜわろ》く吹きて、彼の島へぞ吹き上げる。 「とやせん

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                      • [12]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師、宮中へ~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                        御伽草子. 第19冊 (一寸法師) - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 此の事、隠れ無けれバ、内裏《だいり》に聞こし召されて、急ぎ一寸法師をぞ召されけり。 即《すなハ》ち参内《さんだい》仕《つかまつ》り、大王《だいわう》御覧じて、 「誠に美《いつく》しき童《わらハ》にて侍《はんべ》る。 如何様《いかさま》是は卑《いや》しからず」 先祖を尋ね給ふ。 「祖父《おうぢ》ハ、堀河《ほりかわ》の中納言《ちうなごん》と申す人の子《こ》なり。 人の讒言《ざんげん》により、流され人と成《な》り給ふ。 田舎にて儲《まう》けし子《こ》なり。 姥《うば》は、伏見《ふしミ》の少将《せうしやう》と申す人の子なり。 幼き時より、父母《ちゝはは》に遅れ給ひ」 斯様《かやう》に心も卑しからざれバ、殿上《てんじやう》へ召され、

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                        • 外国人「江戸時代の日本が描くカエルは世界最高だと気付いてしまった」 : 海外の万国反応記@海外の反応

                          スレッド「世界最高のカエルの絵は1790年に伊藤若冲が描いたカエルだと気付いてしまった」より。 引用:Twitter、Facebook

                            外国人「江戸時代の日本が描くカエルは世界最高だと気付いてしまった」 : 海外の万国反応記@海外の反応
                          • [1]水戸黄門、八幡の藪知らずへ!~江戸時代に書かれた水戸黄門漫遊記~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                            [まとめ]江戸時代に読まれた一寸法師 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~ いやっふー! 妖怪だ妖怪だ。水戸藩は妖怪と縁があったとかいうウワサを聞いたことがあるのですが、どこを調べたら出てくるのか分からないのです。ご存じならぜひ。 2022/10/24 18:16 b.hatena.ne.jp ご質問の答えにはなっていないのですが、水戸藩と妖怪の関わりと言って、ふと思い出したのが、水戸黄門が八幡の藪知らずに入ったエピソードです。 八幡の藪知らずは、千葉県市川市に今でも存在する禁足地です。 このエピソードは『義公黄門仁徳録《ぎこうこうもんじんとくろく》』[江戸中後期成立か。呑産通人(呑産道人)作]が初出だと思われます。 『義公黄門仁徳録』は、現在の『水戸黄門漫遊記』のベースになった作品です。 この作品は、徳川家の人物のことを書いているので、当然江戸時代には出版する

                              [1]水戸黄門、八幡の藪知らずへ!~江戸時代に書かれた水戸黄門漫遊記~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                            • [7]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師、姫君を嵌める~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                              御伽草子. 第19冊 (一寸法師) - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 「誠は偽りならず。 斯《か》ゝる者を都に置きて何《なに》かせん。 如何《いか》にも失ふべし」 とて、一寸法師に仰《おほ》せ付けらるゝ。 一寸法師申しけるハ、 「私《わらハ》が物を取らせ給ひて候ふ程《ほど》に、『兎《と》に角にも計らへ候へ』とありける」 とて、心の内に嬉しく思ふ事、限り無し。 姫君ハ只夢の心地して、呆れ果ゝてぞ御座《おハ》しける。 一寸法師、 「疾《と》く/\」 と勧め申せば、闇へ遠く行く風情にて、都を出て、足に任せて歩み給ふ。 【現代語訳】 「しっかり証拠があるから、言い逃れはできませんなあ。 こんな者を都に置いておけません。 どこへでもやっておしまいなはれ」 と、宰相殿は一寸法師に申し付けました。 一寸法

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                              • 「疫病退散」の妖怪人気 江戸時代と心理同じ?―新型コロナ:時事ドットコム

                                「疫病退散」の妖怪人気 江戸時代と心理同じ?―新型コロナ 2020年03月12日13時32分 疫病退散の御利益があるとされる江戸時代の妖怪「アマビエ」の刷り物(京都大附属図書館所蔵) 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、江戸時代に流行し、疫病退散に御利益があると信じられた妖怪「アマビエ」が人気だ。ツイッターなどに自作のイラストを投稿する動きが広がっており、研究者は「江戸時代の人の心理とあまり変わらない」と分析する。 ウイルス終息へ、各地で祈願 宗派問わず、拡大防止策も 妖怪に詳しい福井県文書館の長野栄俊主任司書などによると、アマビエは長い髪を持ち、うろこを身にまとったような愛くるしい姿をしている。肥後(熊本県)の海から姿を現し、「この先6年は豊作が続く。疫病が流行した際は、私の姿を描き、人々に見せよ」と語ったとの言い伝えがある。 ツイッターに投稿された妖怪「アマビエ」のイラスト(サタケシ

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                                • [12完]水戸黄門、八幡の藪知らずへ!~江戸時代に書かれた水戸黄門漫遊記~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                  この話を取り上げる際、今回使用した写本以外にも、ほかの『義公黄門仁徳録』の写本をいくつか見たのですが、どれも今回紹介した写本とほぼ同じ文章でした。 ただ、今回使用した写本は、ほかの写本と比べて誤字が多かったですが(笑) ※こういうブログ等で使用できる写本には制限があるので、誤字が多い写本を使わざるをえなかったのですよヾ(๑╹◡╹)ノ" ところが、明治時代に『水戸黄門仁徳録』というタイトルに改めて出版されたものは、今回紹介した写本と内容はほぼ同じなのですが、別系統の写本を使用したのか、出版の際に書き直したのか、今回紹介した写本に比べて、文章がだいぶ分かりやすくなっています。 実は、明治時代の『水戸黄門仁徳録』では、老人のセリフで死骸について述べられているのです。 その個所を読んで、このお話は完結ということにしましょう。 国立国会図書館デジタルコレクション 【現代語訳】 「黄門よ、そんなに気性

                                    [12完]水戸黄門、八幡の藪知らずへ!~江戸時代に書かれた水戸黄門漫遊記~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                  • 14-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                    『赤本再興《あかほんさいこう》〇花咲き爺《じじ》』[式亭三馬補綴、歌川国丸画、文化九(一八一二)年刊] ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 赤本花さき爺 - 国立国会図書館デジタルコレクション 花咲ぢゝ 3巻 鰻谷劇場条書 3巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 ①夫婦の者、悪心積もり/\て、「此の上ハ、正直爺夫婦を殺さん」と、忍び出しに、俄《にハ》かに空、掻《か》き曇り、虚空《こくう》より雷《いかづち》下りて、夫婦の者を掴《つか》み殺しぬ。 ②「慳貪爺、思ひ知つたか」 ③「あゝ、苦しや/\」 ④密かに悪を為す者ハ、天、是を罰し、顕《あら》わに悪を為す者ハ、人、是を罰す。 何《いず》れ悪事を為す者ハ、大小に限らず、其の報《むく》ひ来るなりけん貪爺[「なりけん」と「慳《けん》貪爺」を掛けた]。 【現代語訳】 ①慳貪夫婦の悪い心が

                                      14-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                    • 菅さん、江戸時代より後退していませんか?「地獄」を訴える悲痛な声

                                      「補償なき自粛」 看板支援策の打ち切り 「自助・共助・公助」の先人の教え 【金曜日の永田町(No.12) 2021.01.16】 新型コロナウイルス対策の政府の方針が二転三転しています。「後手」の批判が続く菅義偉首相のもとで検討が進むのは罰則頼みが目立ち、国会報告や記者会見の回避が疑われる策も――。朝日新聞政治部(前・新聞労連委員長)の南彰記者が金曜日の国会周辺で感じたことをつづります。 「補償なき自粛」 新型コロナの感染拡大が止まらないなか、菅さんは1月13日、緊急事態宣言の対象地域を11都府県に広げました。「経済を壊したら大変なことになる」と言って、観光支援策「GoToトラベル」の継続を主張していた12月11日から1カ月あまりの間に、政府の対応は急旋回し、緊急事態宣言の対象地域の人口は約7千万人に。日本全体の半数以上になっています。 「1カ月後には必ず事態を改善させる」と訴えて、首都圏

                                        菅さん、江戸時代より後退していませんか?「地獄」を訴える悲痛な声
                                      • 「猫のノミ取り」「耳のあか取り」など江戸時代には現在では考…:東京新聞 TOKYO Web

                                        「猫のノミ取り」「耳のあか取り」など江戸時代には現在では考えられぬ珍商売がいくつもあったそうだが、これもそうだろう。「作り雨」▼「飴(あめ)」の間違いではなく「雨」。雨を作る。『雨のことば辞典』(講談社学術文庫)にあった。もちろん、今の人工降雨の技術などあるはずもなく、夏の暑い盛りにただ、屋根に上って庭へジョウロで水をまく。客の方は夕立を見た気分になり、いっときの清涼感を味わったそうだ。風情におあしをだしたのだろうが、今ではなかなかやっていけぬ商売である▼「作り雨」が必要かもしれない。帰省や旅行を楽しみにしている方には意地悪く聞こえるだろうが、作り雨で雨、しかも大雨が降っているのだと想像し、やはり、外出は控えるべきなのだろう。このお盆の夏季休暇期間である▼新型コロナウイルスの感染拡大は深刻で東京ではもはや「制御不能の状況」という。その勢いは地方にも向かっている。コロナという目に見えない雨が

                                          「猫のノミ取り」「耳のあか取り」など江戸時代には現在では考…:東京新聞 TOKYO Web
                                        • 4-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                          『赤本再興《あかほんさいこう》〇花咲き爺《じじ》』[式亭三馬補綴、歌川国丸画、文化九(一八一二)年刊] ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 赤本花さき爺 - 国立国会図書館デジタルコレクション 花咲ぢゝ 3巻 鰻谷劇場条書 3巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 ①正直夫婦ハ、寵愛《てうあい》の福犬なれバ、貸し憎ゝ思へども、物事逆らハぬ生まれ付き故《ゆゑ》、慳貪爺《けんどぢゞ》に貸してやる。 ②「大切の犬なれど、貴様《きさま》ぢやから貸して進ぜる。随分《ずいぶん》気を付けてたもれ」 ③「どふぞ早く返して下され。福が戻らぬ内ハ、夫婦共に安堵《あんど》しませぬ」 ④「どうやら福めハ行《ゆ》きともない様《やう》に見えるぞや」 ⑤福犬、別れを惜しミて、尾を垂れ歩ミ兼ねるを、慳貪爺、無体《むたい》に引き摺《ず》り行く。 ⑥「貴様ハ欲が無

                                            4-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                          • [6]水戸黄門、八幡の藪知らずへ!~江戸時代に書かれた水戸黄門漫遊記~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                            『義公黄門仁徳録《ぎこうこうもんじんとくろく》』[江戸中後期成立か。呑産通人(呑産道人)作]巻二十七「下総国八幡宮藪を八幡知らずと申す事」 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日本古典籍総合データベース 【原文】 御家臣の面〻、何《いづ》れも「如何なり給ふ事や」と、心も心ならず、差し控へ居たりけれども、何れも評義して申す様《やう》、 「たとへ御𠮟りを被《かふむ》るとも、此の侭《まゝ》に打ち捨てゝおくべき事に非ず。 我/\御跡を従ひ奉り、御様子を見届けずんバ、臣たる者ゝ道、立つべからず」 と申しけれバ、何れも「尤《もつと》も」と同意して、藪の中へ入りしに、巡り/\てハ元の處へ出たり。 「是、如何なる事ぞや」と、又、藪の中へ入りしに、巡り/\てハ元の所へ出たり。 此の事、都合 四度《よたび》に及びけれバ、何れも目と目を見合わせ、呆れ果てたる計《ばか》りにて、 「詮方《せんかた》無

                                              [6]水戸黄門、八幡の藪知らずへ!~江戸時代に書かれた水戸黄門漫遊記~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                            • 江戸時代へタイムスリップ 『江東区 深川江戸資料館』後編~十三夜のお月見飾り~ - 嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2

                                              江戸時代へタイムスリップ 『江東区 深川江戸資料館』後編 ~十三夜のお月見飾り~ 2022年、今年の十三夜は、10月8日。 ここ江戸深川の街にも庶民の年中行事「お月見飾り」が再現されているようですね。 開催期間:2022/9/9(金) ~2022/10/11(火) 10月7日、篠突く雨の中、東京は88年ぶりの記録的寒さ・・・ 皆さま、お気をつけてお過ごしください。 お月見団子とお供え物 宵闇の迫る江戸深川の街角。 どこからか猫の鳴き声が聴こえてきますね。 いつの間にか月が昇ってきたようです。 photoⒸarashi www.kcf.or.jp arashi-golf.hatenablog.jp arashi-golf.hatenablog.jp

                                                江戸時代へタイムスリップ 『江東区 深川江戸資料館』後編~十三夜のお月見飾り~ - 嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2
                                              • 「単なる売春地区ではなかった」江戸時代の吉原遊郭が女性たちを引き寄せる"人気スポット"だった理由 こんな遊郭は世界中見渡しても例がない

                                                江戸幕府公認のビジネスとして開設された「吉原遊郭」 性愛を抜きに、歴史を語ることはできない。 文明あるところに売春あり。無論、江戸日本も例外ではない。1603年、家康が征夷大将軍となって江戸に開幕すると、間髪を入れず、市中のそこかしこに遊女屋が出現した。都市建設のため各地から集まった職人や人夫、大名家の家臣らを相手に、たいそう繁盛したという。 1617年、これらの遊女屋を一カ所に集め、現在の中央区日本橋人形町あたりに遊郭が開設された。これが吉原の始まりである。遊郭の設置は、第一に治安維持のためだったが、幕府は売り上げの1割を懐に入れている。つまり、公的なビジネスだったのである。 その後、日本橋が市街の中心地となっていったこともあり、吉原は浅草寺の裏に移転する。当時の浅草は市中の外れだったが、移転は大成功だった。吉原は以前にも増して賑わうようになる。 新吉原は、田圃たんぼが広がるばかりの辺鄙

                                                  「単なる売春地区ではなかった」江戸時代の吉原遊郭が女性たちを引き寄せる"人気スポット"だった理由 こんな遊郭は世界中見渡しても例がない
                                                • [5]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師、三条の宰相に気に入られる~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                  御伽草子. 第19冊 (一寸法師) - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 宰相殿《さいしやうどの》、 「不思議の事かな。 人は見えずして、面白き声にて呼ばハる。 出てみバや」 と思し召し、其処《そこ》なる足駄《あしだ》履かんと召されければ、足駄の下より、 「人な踏ませ給ひ」 と申す。 不思議に思ひて見れば、一興《いつきやう》なる者にて有りけり。 宰相殿《さいしやうどの》御覧じて、 「実《げ》に面白き者なり」 とて、御笑ひなされけり。 【現代語訳】 宰相殿は、 「不思議なことやのう。 人の姿は見えはらんのに、面白い声で叫んではる。 表に出てみますか」 とお思いになり、そこにあった足駄をお履きになろうとした所、足駄の下から、 「そこのお方、すんまへんけど、踏まへんように気いつけてくれまへんか」 と言

                                                    [5]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師、三条の宰相に気に入られる~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                  • 江戸時代へタイムスリップ『江東区 深川江戸資料館』前編 - 嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2

                                                    江戸時代へタイムスリップ 『江東区 深川江戸資料館』前編 江戸深川御散歩地図 1階ロビー右手「名誉区民 第48代横綱 大鵬顕彰コーナー」 おみやげ売場 深川江戸資料館の常設展示室は、天保年間における深川佐賀町の街並みを想定復元しています。 住む人の家族構成や職業、年齢などを細かく設定し、それぞれのくらしぶりに合った生活用具が置かれています。 (現地案内より) 深川に縁の深い江戸時代の人物を紹介した「導入展示室」 「常設展示室」 導入展示室を抜けると、一気に江戸時代の深川佐賀町の街並みが広がります。見下ろすようなドラマチックな演出、景観は江戸東京博物館と同様な趣向といえるでしょう。 季節に合わせた展示が行われています。 江戸庶民の年中行事再現「月見飾り ~十五夜・十三夜~」 開催期間:2022/9/9(金) ~2022/10/11(火) 開催時間:09:30~17:00 *入館は16:30ま

                                                      江戸時代へタイムスリップ『江東区 深川江戸資料館』前編 - 嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2
                                                    • 8-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                      『赤本再興《あかほんさいこう》〇花咲き爺《じじ》』[式亭三馬補綴、歌川国丸画、文化九(一八一二)年刊] ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 赤本花さき爺 - 国立国会図書館デジタルコレクション 花咲ぢゝ 3巻 鰻谷劇場条書 3巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 ①慳貪爺《けんどんぢゞ》ハ、又/\羨《うらや》ましく思ひ、正直爺《しやうぢきぢゞ》が方へ来たりて、彼の臼を借り受け、一臼《ひとうす》搗《つ》き掛けんとする時、髑髏《しやれかうべ》幾《いく》らと無く現れ出、蝮《まむし》・日計《ひばかり》等《など》の蛇、纏《まと》ひ付きて、夫婦の者を苦しめける。 ②「親爺殿《おやぢどの》、是ハまあ、何《なん》たる事で御座る。天骨《てんこち》も無い、うざ/゛\、しや/\、のう、恐ろしいあの形ハいの」 ③「是は堪《たま》らぬ、許せ/\」 ④慳

                                                        8-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                      • 江戸時代の金太郎の絵本 その2 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                        金太郎 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 【原文】 △続き 三四才の頃七八才の形に成り、母ハ山奥を棲ミ家と為《な》して、心に思ふ事有りて人に交ハらず、故に快童丸[金太郎]ハ日々に友とするハ、猪《しし》・猿+・+熊や兎など遊び相手としたりける。 ある時、金太良ハ「己《おの》が力を試さん」とて、傍《かたは》らの大磐石《だいばんじやく》を引き起こし、一声「やつ」と掛くると等しく、両手に差し上げて投げ出だせバ、居合ハせたる猿・兎、肝を冷やし従ひける。 「ゑいや、うんとな、なんと、どうだ、どうだ/\」 猿・兎「イヤハヤ、恐れ入りました/\/\」 【現代語訳】 [金太郎は]三・四歳の頃には七・八歳ぐらいの見た目になりました。 母は山奥を棲み家とし、心に思う事があって、人と交流しませんでした。 なので、金太郎は、

                                                          江戸時代の金太郎の絵本 その2 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                        • 歴史人物スイング 徳川家康④/⑤ 江戸時代1人目 - 素振り文武両道

                                                          皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【160】バットを振りました。 ウィキブックスの、 歴史人物記事を読みながら、 バットを振っています。 今日は江戸時代、 徳川家康の4回目です。 8行を5回ずつ繰り返し、 【言ってバットを振りました】 ウィキブックスより引用。 秀吉に、後継者争いで一時抵抗し、 秀吉の軍を下すなどしたが、 和解し、その後は従う。 秀吉の小田原攻めに協力し、 北条氏を攻め滅ぼすが、 秀吉の命令によって、 領地を関東に移され、 江戸城を拠城とした。 秀吉と戦っていたと、聞いたような聞いてないような。 ゴチャゴチャしてて、覚えがないです。 ウィキペディアより。 本日の素振り文武両道の概要。 2024/03/24 素振りの本数 : 160 本, 文武両道スイング, 【20】本, ペーパー投げキャッチスイング, 📄📄, 【20】本, 鏡に笑顔10秒スイング, 😁😁, 【2

                                                            歴史人物スイング 徳川家康④/⑤ 江戸時代1人目 - 素振り文武両道
                                                          • [2]水戸黄門、八幡の藪知らずへ!~江戸時代に書かれた水戸黄門漫遊記~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                            『義公黄門仁徳録《ぎこうこうもんじんとくろく》』[江戸中後期成立か。呑産通人(呑産道人)作]巻二十七「下総国八幡宮藪を八幡知らずと申す事」 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日本古典籍総合データベース 【原文】 其の事の元を尋ぬるに、古《いにしへ》、鎌倉天下の時分に諸國行脚《しょこくあんぎや》の僧に釈《しやく》の浄念《じやうねん》と言ふ者有り。 此の者、元来、大和の國、添《そう》の上郡《かみこおり》春日《かすが》の里の生まれにて、幼《いとけな》きより佛道に心ざし、十八才の時剃髪して、諸国の霊場を巡礼し、三十一才の時、此の八幡《やはた》に来たり。 八幡宮《はちまんぐう》を伏し拝ミ、其の頃ハ一向《いつかう》道も無く、彼方此方《あなたこなた》と竹藪の間を通り抜《ぬ》け、鉦《かね》打ち鳴らしけるに、僅《わづ》かに半道《はんみち》ばかりの竹藪の内を、日数十五日の間、経巡《へめぐ》り歩き

                                                              [2]水戸黄門、八幡の藪知らずへ!~江戸時代に書かれた水戸黄門漫遊記~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                            • ぶんぶく茶釜④ ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                              ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 ぶんぶくちやがま - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 りに此の茶釜を持ち行き、茶を立て楽しまん。 狐めハ残念、打ち漏らしたる腹立ち」 と、茶釜取り、持ち帰りける。 部屋にもなれば、囲炉裏《いろり》に炭を起こし立て、茶釜を設《しつら》いに立てける。 無惨やな、狐ハ化ける物こそ多かるべきに、茶釜と化けたハ絶体絶命、運の尽き、諦め、無常を観念す。 次第/\に火ハ強く、熱さハ堪《こら》へ難く、思ハず、知らず、正体の尻尾《しつぽ》を「によつ」と突き出せバ、四人、共に肝を消す。 何が火の勢《せい》強く起こつて、囲炉裏の中より飛んで出て、座敷の内を飛び回れば、皆口/\に声を上げ、 「ぶんぶく茶釜に尾が生えた。ぶんぶく茶釜に目が生えた」と 「田宮殿、見しやしやれ」 「可笑《おか》しな物だの」 「そこらで/\」

                                                                ぶんぶく茶釜④ ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                              • 江戸時代の金太郎の絵本 その3 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                                金太郎 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 【原文】 金太良、色/\の遊びを為《な》しける。 猿ハ機転者にて、独楽《こま》を回し相手をする。 猿ハ当て独楽をするに、兎角《とかく》負けて負け腹を立ち、歯を剥き出だし、顔を真つ赤にして「きやつ/\」と鳴いてゐたりける。 金「恐れたろう。オレが独楽ハ何と強かろう。そら、どうだ」 猿「今度ハ占《し》めたぞ。ほい、占められた。然《さ》る[猿とかけた]とハ/\」 【現代語訳】 金太郎は色々な遊びをしました。 サルは器用なので、コマを回して金太郎の相手をしました。 サルは当てゴマで金太郎と勝負をしますが、とにかく負けてばかりで、負けて悔しくて腹を立て、歯をむき出し、顔を真っ赤にして、「キャッ、キャッ!」と鳴くのでした。 金太郎「まいったか! オレのコマはどうしてこん

                                                                  江戸時代の金太郎の絵本 その3 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                                • ぶんぶく茶釜③ ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                                  ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 ぶんぶくちやがま - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 放《ひ)り掛けおつた」と、「我も/\」と追い掛け行く。 狐も「此処《こゝ》を大事」と駆け行けど、四足《しそく》を痛められける故《ゆへ》、道 捗行《はかゆ》かず、血気盛んの坊主共に追い立てられ、最早 敵《かな》ハねば、「如何《いかゞ》せん」と傍《かたわ》らを見れ、草村《くさむら》有り。 「此処こそ天の引き合わせ」と、草村へ掛け入れバ、ふくさいひよつくりと草村より出る。 「此《こ》ハ敵わじ」と逃げんとするに、後《あと》よりハ「追い来たる先へ」とてハ行かれじ。 「如何」と思案落ち着かず、漸《よう/\》と思ひ付き、茶釜と身を引き変へける。 間も無く、追つ掛け、草村を「此処よ、其処《そこ》よ」と捜せ共、狐の形は見へもせず。 ぶんぶくハきつと見て、「是

                                                                    ぶんぶく茶釜③ ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                                  • ⑫井上ひさしが影響を受けた江戸時代の本 ~唐来参和『莫切自根金生木』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                                    ※下に現代語訳と解説がありますヾ(๑╹◡╹)ノ" 莫切自根金生木 : 3巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 唐来参和『莫切自根金生木』[天明5(1785)年刊] ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 ①本文 翌日早朝より金ニ飽《あ》かして地《ぢ》を買い、人夫《にんぶ》を集め、数多《あまた》の松を掘らせけれバ、中より石の唐櫃《からうと》掘り出し、開けて見ればまた金 故《ゆへ》、肝を潰して腰が抜ける。 ②萬々 「四百四病《しひやくしびやう》の病《やまい》より、金《キン》ほど辛《つら》い物ハ無い。 俺ハ、マア、どうした因果でこの様な金ニ縁が有るか。 誤り入つた。 ③手代 「本《ホン》ニ、金の有るのハ、首の有るニハ劣つた事だ」 ④人夫A 「まだ/゛\こんな唐櫃が二三百も御座ります」 ⑤人夫B 「石の唐櫃で百万両取つた様な面をして、

                                                                      ⑫井上ひさしが影響を受けた江戸時代の本 ~唐来参和『莫切自根金生木』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                                    • 江戸時代の農業は肥料として人間の排泄物に頼っていたらしいが、想像以上にものすげー量で過酷だった

                                                                      深野 祐也 @Alien_Evolve 江戸時代の農業では肥料として人間の排泄物に頼っていたのは知ってたけど、どれくらい使っていたのかと計算したら基肥で「農家1戸1haあたり人糞7.2トン, 小便1.8-20トン+厩肥9トン」となってその重量に驚いた。さらに追肥で同じくらい投入。1年で4-50トン。牛馬使ったとしても、物凄く辛い労働だ…。 2022-10-07 07:16:38 深野 祐也 @Alien_Evolve 人糞・厩肥の窒素含有量は0.5%くらい、化成肥料の10分の1以下なので単純に重い。機械無しでこれはしんどい…。参考資料はこちら、「江戸時代中期の稲作と施肥」pdfです。 jcam-agri.co.jp/book/data/%E8%… これに苗代・代掻き・移植・無限除草(しんどい)・収穫・脱穀精米と。害虫来たら終わり。つらい…。 2022-10-07 07:24:15

                                                                        江戸時代の農業は肥料として人間の排泄物に頼っていたらしいが、想像以上にものすげー量で過酷だった
                                                                      • 江戸時代の消費生活を振り返ると「わかる」経済対策のヒント

                                                                        デフレ不況が止まりません。最近ではウクライナ戦争に関連するエネルギー資源の高騰で原材料費が上昇。デフレのまま、物の値段が上がる最悪の状況が生まれています。 これでは消費者の財布の紐はさらに硬くなり消費は落ち込んで税収が落ち込みまた岸田内閣は消費税を上げると言い出すでしょう。それはそうとして、江戸時代の消費生活を振り返る事が、現在の経済状況を改善するヒントになるかも知れません。 監修者 kawauso 編集長(石原 昌光) 姉妹メディア「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載

                                                                        • 江戸時代の金太郎の絵本 その5 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                                          金太郎 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 【原文】 ある時、鹿ゞ快童丸[金太郎]の御楽《おたの》にして置きたる薩摩芋を一つ為《し》て遣《や》りけるに、あまりに旨く、つい皆《ミんな》食いけれバ、金太良大きに腹を立ち、鹿を呼び寄せ大ひに叱り、足にて色/\、苛《いじ》める。 金「俺が楽しミに取つておいた物をせしめて、何食ハぬ顔して憎い奴だ。今度盗むとぶち殺してしまうぞや」 鹿「はい/\、御免下さいまし。あんまり旨さについ皆《ミんな》食べました。さて/\△ △薩摩芋ぐらいにこう踏まれてハ詰《つ)まらん」と困つてゐる。 [母]「もう大概に許してやんな」 【現代語訳】 ある時、シカが金太郎が楽しみに取っておいたサツマイモを、こっそり一つ食べてみた所、あまりにもおいしかったので、ついつい全部食べてしまいました。

                                                                            江戸時代の金太郎の絵本 その5 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                                          • 無人島で12年間「0円生活」、手作り船で230キロ離れた島に脱出した江戸時代の超人

                                                                            【読売新聞】 テレビでは、芸能人が無人島で「0円生活」に挑戦したり、船を作って島からの脱出を試みたりする番組が人気を集めている。江戸時代、漂流後たどり着いた無人島で12年間生き延び、そこから手作りの船で230キロ先の別の島に渡って脱

                                                                              無人島で12年間「0円生活」、手作り船で230キロ離れた島に脱出した江戸時代の超人
                                                                            • [9]水戸黄門、八幡の藪知らずへ!~江戸時代に書かれた水戸黄門漫遊記~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                                              『義公黄門仁徳録《ぎこうこうもんじんとくろく》』[江戸中後期成立か。呑産通人(呑産道人)作]巻二十七「下総国八幡宮藪を八幡知らずと申す事」 ※国文学研究資料館所蔵 (CC BY-SA) 新日本古典籍総合データベース 【原文】 傍らを御覧有るに、人の屍《かばね》山の如く積ミ上げ、中にハ未だ生/\しき有れバ、曝《しや》れたる骨等 夥《おびたゞ》しく、手足を引き抜きたる様《やう》なる死骸有れバ、首の無き骸《むくろ》も有り。 其の臭き事、例ふるに物無し。 義公様も其の臭気の甚《はなハ》だしきに、御鼻を覆ひ給へ、彼方此方《あちこち》と御覧有るに、此方《こなた》にハ女子の骸ばかり累《るい》/\と積ミ上げ有り。 又、正面宮居の前《まい》にハ、凡《およ》そ長さ壱尺弐三寸も是有ると思しき剱を飾り、征代将軍万代不易《せいだいしやうぐんばんだいふえき》と言ふ八字の大額を掛け、左右に供物を供へし躰《てい》、宛《さ

                                                                                [9]水戸黄門、八幡の藪知らずへ!~江戸時代に書かれた水戸黄門漫遊記~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                                              • 9-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

                                                                                『赤本再興《あかほんさいこう》〇花咲き爺《じじ》』[式亭三馬補綴、歌川国丸画、文化九(一八一二)年刊] ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 赤本花さき爺 - 国立国会図書館デジタルコレクション 花咲ぢゝ 3巻 鰻谷劇場条書 3巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 ①正直爺ハそれとも知らず、慳貪爺が方へ来たり、「臼が空いたらバ返してくれよ」と言ふに、斯様《かやう》/\の事にて砕きたる由《よし》、言ひけれバ、正直爺、驚き歎き、「然《しか》らば、其の灰を下され」とて、釜の下より貰ひ、帰りぬ。 ②「其の灰が何《なん》になるやら。幾《いく》らでも持って行《ゆ》かしやれ」 ③「思ひ出しても業腹《がうはら》でならぬ」 ④「扨《さて》/\惜しい事をしました。しかし、臼の科《とが》とあらバ仕方が無い。此の灰をせめての形見に貰ひましよ」 ⑤正直爺

                                                                                  9-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
                                                                                • 江戸時代の古地図を現代風にしたマップ「れきちず」であちこち探索してみた

                                                                                  近年はTV番組などの影響で「古地図」に興味を持つ人も増えていますが、現代の地図とはさまざまな点が異なるため、古地図を見ても何が何だかわからなかったという人もいるはず。そこで地図や路線図の愛好家であるグラフィックデザイナーの地図とかデザインとか(@chizutodesign)さんが、江戸時代の古地図を現代風にしたマップ「れきちず」を作成・公開していたので、どんなマップになっているのか実際に探索してみました。 江戸時代の現代風マップ「#れきちず」(ベータ版)、関東地方を公開しました!???? 自由に拡大縮小や移動ができます!???? ????下記URLからどうぞ????https://t.co/DkQF69aa5b pic.twitter.com/U73kTpudgP— 地図とかデザインとか (@chizutodesign) マップ|れきちず https://rekichizu.jp/map/

                                                                                    江戸時代の古地図を現代風にしたマップ「れきちず」であちこち探索してみた