法務局の利用者から受け取った収入印紙約3300万円分を盗んでいたとして、警視庁が18日、東京法務局品川出張所(品川区)で窓口業務をしていた委託先の元契約社員の40代男=4月に懲戒解雇=を盗みと公用文書等毀棄(きき)の疑いで逮捕したことが、捜査関係者への取材でわかった。 捜査関係者によると、男は2013年12月~今年3月、法人の印鑑証明書や不動産などの登記事項証明書の交付のため計140件の請求を受け付けた際、収入印紙を申請書に貼らせずに受け取る手口で計3375万円分を盗むなどした疑いがある。これまでの任意の調べに、「金券ショップで換金し、競馬などに使った」と容疑を認めているという。 印紙は本来、請求者が申請書に貼って提出するが、男は窓口で貼らせずに申請書と別々に受け取っていた。発覚を免れるため、印紙のコピーを貼った申請書をさらにコピーするなどして、原本は捨てていたという。 東京法務局では、2