患者数が2100万人を超えて糖尿病以上に多くなっている「新・国民病」がある。「慢性腎臓病(CKD)」だ。発症すると様々な病気の死亡率が平均4倍に上昇し、新型コロナをはじめウイルス感染症の悪化リスクも高まる。一度人工透析になれば、一生やめられない。「実は、人間ドックや健康診断では予兆を捉えることができないのです。働き盛り世代は一刻も早く対策が必要」と、20万人の患者を診た牧田善二医師が警鐘を鳴らす──。(第1回/全6回) ※本稿は、牧田善二『医者が教える最強の解毒術』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。 健康診断で、だんだん「異常値」が出てきていませんか? 「若い頃は問題なかった血圧が、だんだん高くなってきた」 「血糖値が高めで、糖尿病予備軍だと指摘された」 「ダイエットをしようと思っているけれど、体重は増える一方だ」 コレステロール値や尿酸値の異常など、あなたが働き盛りの世代なら