印刷 「賠償金は、最も光の当たりにくい人たちのために役立てたい」と話す村木厚子さん=東京都千代田区 郵便不正事件で無罪判決が確定した村木厚子・厚生労働省元局長(56)=現内閣府政策統括官=が17日、国側が違法捜査の責任を認めて支払った賠償金を、社会福祉法人「南高愛隣会」(長崎県雲仙市)に寄付することを明らかにした。 同会は、刑務所を出所した知的障害者らの社会復帰を支援している。賠償金約3770万円から、弁護士費用を除く約3千万円を寄付する。村木さんは「国民の税金を、最も光が当たりにくい人々のために使いたい」と話している。 村木さんは無罪判決確定後の2010年12月、事件の真相を明らかにしたいと国などを相手取り、起訴による休職で失った給与や慰謝料など約4100万円の損害賠償を求めて提訴。国側は請求の大部分を認め、賠償金を支払った。 購読されている方は、続きをご覧いただけます関連リンク村