福島の甲状腺がん検診に反対する意見で、 手術が無用ながんを見つけている 事を根拠とする(そう発言する)ものがあります。この無用は、他に不要や不必要などとも表現されます。 ここで気をつけなくてはならないのは、これら表現は単に、 手術という処置そのものが要らない のみを意味しない事です。つまりこれらの語では、 手術という処置そのものが要らない 手術という処置はしなくてはならないが、それは後でも良い この両方が意味に含まれています。なぜなら、これは検診という、症状が出る前に見つけるプロセスにおける問題だからです。これが、症状発現した疾病であれば、(有効かはともかく)何らかの処置はすべきだ、というのは解りやすいでしょうが、それとは異なる文脈です。 要するに、無用や不要などの語は、 今で無くとも良い ものをも含んでいるのです。今で無くとも良いのは、後では必要との含意があります。この時点で、必要とか無