月に2回以上映画館で映画を見るのが趣味だったイ・ウンソンさん(34)は、トコジラミが消え去るまでは行かないつもりだ。イさんは「家でペットも飼っているので心配になり、トコジラミが駆除されるまでOTTを見ることで満足することにした」とし、「地下鉄でも布でできた座席には座るのが嫌で、足が痛くなっても立っている」と話した。 1970年代以降は姿を消していたトコジラミが韓国各地で発見され、市民に不安が広がっている。 防疫業者は、このところトコジラミに関する駆除の依頼が通常の10倍以上にまで増えていると口をそろえる。ある防疫業者は1日、ハンギョレの電話取材に対し、「週に1回ほどあるかどうかだったトコジラミに関する問い合わせが、今はわずか1日で30件も来る」とし、「首都圏だけでなく済州道からも1日に5件も問い合わせが来るほど、全国に広がっている」と述べた。駆除の依頼が殺到しているため電話する時間も足りな