川崎市でワイン造り、都市農業の変革目指すカルナエスト・山田貢代表の熱情:地域経済の底力(1/4 ページ) 日本国内でワイナリーが急増している。 国税庁の調査によると、果実酒製造場数は2014年3月末に334場だったのが、19年3月末には約1.4倍の466場に。そのうちワインを製造するのは331場(19年)で、こちらは年間20~30場も増えている。国の特区制度を活用することで参入障壁が下がっていることや、「日本ワイン」に対する人気や需要の高まりなどが背景にある。 ワイナリーの絶対数が増えたことで、産地にも変化が見られる。山梨、長野、北海道といった地域が大半を占めることには変わりないものの、近年は都心でワイン造りを行う「都市型ワイナリー」も出てきている。 ただし、その多くは醸造施設のみで、原料となるブドウは他の地域から調達している。そうした中で、ブドウの栽培から醸造までを一貫して行っているワイ