並び順

ブックマーク数

期間指定

  • から
  • まで

361 - 400 件 / 1995件

新着順 人気順

短篇集の検索結果361 - 400 件 / 1995件

  • 「怠惰や狂気や邪悪の中にも人間の魅力は潜んでいる」――芥川賞作家・小川洋子に聞く創作の秘密 | インタビュー | Book Bang -ブックバン-

    小川洋子さん この11月に『約束された移動』を上梓した小川洋子さん。同書は2009年から2019年までに発表された“移動する”物語6篇を収録した傑作短篇集で、ハリウッド俳優Bと客室係、ダイアナ妃に魅せられたバーバラと孫娘など、ユニークで密やかな物語が収録されている。同書に収録する各作品について、短篇を書くことなど、さまざまな観点から小川洋子さんに話をうかがった。<全2回> (インタビュー 五所純子) *** ——『約束された移動』に収められた六篇に散りばめられている食べ物も魅力的でした。 食べ物を書くのはあまり得意じゃないんですけど、これもチェスと同じでね。登場人物に言葉を交わさないで同じところにいてもらうにはどうするか。そう、食べてもらうんです。 ——「約束された移動」の主任さんの部屋には手作りのフルーツポンチやサンドイッチがあって、想像の旅をする「私」が船を停泊させて休む場所のようでし

      「怠惰や狂気や邪悪の中にも人間の魅力は潜んでいる」――芥川賞作家・小川洋子に聞く創作の秘密 | インタビュー | Book Bang -ブックバン-
    • kobo「楽天優勝セールします!」Amazon「これはお祝いせねば」/Kindleで「進撃の巨人」「聖☆おにいさん」「銀の匙」「有頂天家族」など10作品が最大85%OFF | きんどるどうでしょう

      kobo「楽天優勝セールします!」Amazon「これはお祝いせねば」/Kindleで「進撃の巨人」「聖☆おにいさん」「銀の匙」「有頂天家族」など10作品が最大85%OFF 2013年9月27日・セール・kobo こんばんは、きんどるどうでしょうです。まさかkobo優勝記念セールまで追撃してくるなんて、これが帝国の激励なんですかねえ。惚れ惚れしてくる。 楽天koboが選んだ電子書籍ベストナイン!「聖☆おにいさん」がピッチャーで「進撃の巨人」が指名打者。セカンドの池上彰の安定度がスゲェですけど浮いてる気もするなぁ……という、ラインナップがそのままKindleでもセールになっています。たぶん30日(月)01時59分まで! 30日(月)01時59分まで?楽天優勝記念セール まさに強打者!もうすぐアニメも最終回 進撃の巨人(1) 諫山創 (著) 価格:420円 7%OFF+77%還元 ★★★*

      • ライトノベルの感想をDoc2Vecで解析してみた - とある三流プログラマーの覚書

        はじめに 前回ラノベの内容紹介をDoc2Vecで解析して遊んでみましたが、あまり面白い結果になりませんでした。 今回はアマゾンレビューなどから収集してきた、ラノベの感想を使ってみます。 感想が近い小説は読み味も近いだろうという予測がたつので、今度こそ好みの小説を探せるようになってほしいです。 方法 トピックモデルのときのラノベのisbnコード一覧を使って、アマゾンレビュー、読書メーター、ブクログあたりから、感想を収集しました。 集めた感想を1つの文書として、gensimのDoc2Vecにかけて、類似度を調べてみました。 全部の感想を収集したわけではないですが、1990年〜2016年3月に発売されたタイトルの感想、約100万件を使っています。 結果 今回もまずは「ソードアート・オンライン」と感想の類似度が高い小説を抽出してみました。 アクセル・ワールド 1 ―黒雪姫の帰還― : 0.5406

          ライトノベルの感想をDoc2Vecで解析してみた - とある三流プログラマーの覚書
        • 時代を超えて愛され続ける岡崎京子の魅力を、今日マチ子と紐解く | CINRA

          「強くなりたいなあ 強く 強く 強く」「そうよ あたしはあたしがつくったのよ」。これらは、岡崎京子の漫画に登場する女性たちのセリフです。このような数々の印象的な言葉とともに、1980~90年代のポップカルチャーとその時代を生きる女性の姿を重ね合わせた漫画作品で、瞬く間に時代の寵児となった漫画家・岡崎京子。彼女は、めまぐるしく変容する社会に寄り添いながら、時代と若者たちを軽やかに、鋭く表現しました。1996年に起こった不慮の事故により休筆を余儀なくされますが、その後も未発表作品や新装版が次々と刊行され、現在も新たな読者を生み続けています。 そんな岡崎京子作品の全貌を明らかにする展覧会『岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフ』が、2015年1月24日から3月31日まで、世田谷文学館にて開かれました。300点以上の原画のほか、学生時代のイラストやスケッチ、当時の掲載誌などを集めたこの展覧会には、世代

            時代を超えて愛され続ける岡崎京子の魅力を、今日マチ子と紐解く | CINRA
          • ムーミンを深掘り。翻訳家・岸本佐知子がトーベ・ヤンソンに迫る | Fika

            「ムーミン」といえば、日本でもお馴染み、幅広い世代に愛されている元祖・癒し系のキャラクターだ。アニメや絵本などを通じて「ほんわか」した可愛らしいイメージが先行する一方、原作は読んだことがない、という人も非常に多い。それこそ「ほんわか」とは対極に映る、先鋭的な小説作品の翻訳を手がける岸本佐知子もその一人だったという。ところが実際に触れてみると……「今までごめんなさい、と謝りたくなるくらい興奮しました」と言う。 著書『罪と罰を読まない』(三浦しをん、吉田篤弘、吉田浩美と共著)では、読んだことのない作品を、巧みな想像力・妄想力で読み解いてしまう岸本。作品を読まずとも小説を楽しく読むことができる達人は、北欧を代表する作家、トーベ・ヤンソンの「ムーミン」シリーズをどう読むのか。翻訳家という職業柄か、たくさんの調べものをして取材に臨んでくれた。新たに発見したムーミンの魅力に始まり、その生みの親であるト

              ムーミンを深掘り。翻訳家・岸本佐知子がトーベ・ヤンソンに迫る | Fika
            • Baker Street Bakery

              新しくオープンしたNPC日本印刷さんのWEBメディア「Soyogo」にて『知られざる物語』と題して翻訳連載を始めました。1作品目は、英語で書かれた最初の小説ともされる16世紀の幻想怪奇譚『猫にご用心』(ウィリアム・ボールドウィン著)の翻訳とその解説をお届けしております。ボールドウィン『猫にご用心』全3回は無事完結いたしまして、ただいまここから発展したあれやこれやも企画中です(また以後も本邦初訳または初完訳の物語をお届けしていく所存です)。また毎回、『知られざる物語:小説の源流をたずねて』として(文学研究等を踏まえた)著者や文化背景の詳しい解説も更新しております。皆様どうぞよしなに。 2024年の1月新刊は『サバイバルに役立つ パラコード完全読本』。 元々はパラシュートに用いられていたコード〈パラコード〉を駆使したサバイバルテクニック集。野外活動に携帯できるよう、小さめサイズの本に仕上がって

                Baker Street Bakery
              • 【読書感想文にいかが?】中学・高校時代の自分に読ませたい本 5冊 - ヒト感!!

                今朝の新聞で「読書感想文」という文字をみつけ、「そういえばここ数十年書いてない。あれ、苦手だったなぁ…」と甘酸っぱい記憶が蘇ってきた。 父親が大の本好きだったので実家の本棚には歴史小説をはじめ多くの本があった。にもかかわらず、僕自身は 20代後半まであまり本を読んでこなかった。いま思えばもったいなかったし、読んでいたらすでに他界した父とも読書談義ができたかなぁ、なんてことを考える。 いま自宅には壁一面の本棚に硬軟おりまぜた本が並んでいるのだが、ふと「自分がいま中学生、高校生だったら、どんな本を読みたいかなぁ」という疑問が湧いてきた。せっかくなので、本好きになった今の僕が「中学・高校時代の自分に読ませたい本」という観点で5冊チョイスしてみることにした。 「この夏、何か読んでみよう!」と思っている中学生、高校生(もしくは、その親御さん)の参考になれば! (はてなブログ 今週のお題「読書の夏」に

                  【読書感想文にいかが?】中学・高校時代の自分に読ませたい本 5冊 - ヒト感!!
                • ロアルド・ダール - Wikipedia

                  ロアルド・ダール(Roald Dahl [ˈroʊəld ˈdɑːl]、ノルウェー語: [ˈruːɑl ˈdɑːl]、1916年9月13日 - 1990年11月23日)は、イギリスの小説家・脚本家。 略歴[編集] パイロット[編集] カーディフのランダフ地区にてノルウェー移民の両親のもとに生まれる。シェル石油で働き、タンザニアやカナダにも行ったが、第二次世界大戦が始まってからはイギリス空軍の戦闘機パイロットとして従軍、5機撃墜を公認されエース・パイロットとなっている。1940年9月19日、搭乗していたグロースター・グラディエーター複葉戦闘機がエジプトのマルサ・マトルーフ近郊の砂漠で機位を喪失し不時着、重傷を負うも生還した。しかし、この際に脊髄を負傷した事による後遺症に生涯苦しめられた。後にこの事故はダールが発進前に受けた、誤った飛行ルート指示によるものと判明した。 作家[編集] その後、ア

                    ロアルド・ダール - Wikipedia
                  • 奇妙で奇怪で底抜けに愛おしい世界を描くデビュー短篇集──『半分世界』 - 基本読書

                    半分世界 (創元日本SF叢書) 作者: 石川宗生出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2018/01/22メディア: 単行本この商品を含むブログを見る第7回創元SF短編賞の受賞者である石川宗生さんのデビュー作。 当たり前だが短編賞ってそれを受賞したところで本になるわけではなくて(創元の場合は年刊傑作選に入るけど)、その後本を出すためにはちゃんと短篇なり長篇なりを書かないといけない。だが、そこには商業ハードルを超える短篇を幾つも書くっていう「短編賞を受賞する」とはまたまったく種類の異なる高い壁があるので、こうしてちゃんと受賞後二年以内に短篇集を出してくるのはその時点でスゴイ。 そして読んでみればその短篇のレベルの高さに唖然としてしまった。吉田大輔という人物が突然19329人に増えてしまったら──という無茶苦茶な状況を丹念に描く受賞短篇「吉田同名」からして抜群の完成度を誇っていたわけだけれど

                      奇妙で奇怪で底抜けに愛おしい世界を描くデビュー短篇集──『半分世界』 - 基本読書
                    • マリオ・バルガス・リョサ - Wikipedia

                      ホルヘ・マリオ・ペドロ・バルガス・リョサ(Jorge Mario Pedro Vargas Llosa, 1936年3月28日 - )は、ペルーの小説家。アレキパ出身。ラテンアメリカ文学の代表的な作家でありジャーナリスト、エッセイストでもある。主な作品に『都会と犬ども』『緑の家』『世界終末戦争』など。1976年から1979年、国際ペンクラブ会長。2010年ノーベル文学賞を受賞。 経歴[編集] 1936年、ペルー南部のアレキパに生まれる。生活のためにさまざまな職業につきながらリマの国立サンマルコス大学にて法律、文学を学ぶ。1958年よりスペインのマドリード・コンプルテンセ大学に入学、同大学で博士号を取得した後はパリに渡りAFP通信社などで働いた。また19歳のとき10以上年上の義理の叔母と結婚しており、1964年に彼女と離婚したのち、翌年に従兄妹にあたる女性と再婚している。 1959年、短編集

                        マリオ・バルガス・リョサ - Wikipedia
                      • 筒井康隆さん、作家生活61年目の思い「長篇はもう書きません、と言うか、書けなくなりました」…単独インタビュー<3> - スポーツ報知

                        筒井康隆さん、作家生活61年目の思い「長篇はもう書きません、と言うか、書けなくなりました」…単独インタビュー<3> 今年で作家デビュー61年目を迎えた筒井康隆さん(86)の最新作「ジャックポット」(新潮社刊)が17日、刊行された。収録された14本の短編は、言葉の洪水が続く超実験小説「漸然山脈」や自身が20歳だった時からの時代をノスタルジックに振り返る「一九五五年二十歳」など話題作がずらり。中でも出版前から大きな話題となっていたのが、昨年2月に食道がんのため急逝した長男で画家の筒井伸輔さん(享年51)への思いをつづった私小説的作品「川のほとり」。日本文学界の巨星が熱狂的ファン「ツツイスト」待望の新刊に込めた思いを聞いた。(構成・中村 健吾) <2>から続く 今回の短編集に収録された「蒙霧升降(ふかききりまとう)」「一九五五年二十歳」の2編は筒井さん自身のこれまでの人生回顧にも読める作品だ。多

                          筒井康隆さん、作家生活61年目の思い「長篇はもう書きません、と言うか、書けなくなりました」…単独インタビュー<3> - スポーツ報知
                        • ハーラン・エリスン氏、死去 (2018/06/29)- Hayakawa Online

                          2018年6月28日、『世界の中心で愛を叫んだけもの』『危険なヴィジョン』などで知られるSF作家・脚本家のハーラン・エリスン氏が米ロサンゼルスの自宅で死去された。享年84歳。 ハーラン・エリスンは、1934年オハイオ州クリーブランド生まれ。1949年に初めての短篇小説“The Gloconda”と“The Sword of Parmagon”を〈クリーブランド・ニュース〉に発表。オハイオ州立大学に入学するが中退。1955年にニューヨークに移り、雑誌を中心に小説を発表し始める。1962年にハリウッドに移住、小説の執筆と並行して、テレビドラマの脚本も手がけるようになる。 華麗な文体を駆使した作風で知られるエリスンは、84年の生涯で1000を超える作品を遺した。1965年に発表された「「悔い改めよ、ハーレクィン!」とチクタクマンはいった」でヒューゴー賞とネビュラ賞の短篇部門を受賞。1960年代か

                          • 吉村昭 - Wikipedia

                            吉村 昭(よしむら あきら、1927年(昭和2年)5月1日 - 2006年(平成18年)7月31日)は、日本の小説家。 東京府北豊島郡日暮里に生まれ、学習院大学を中退[2]。1966年(昭和41年)に『星への旅』で太宰治賞を受賞した[2]。同年発表の『戦艦武蔵』で記録文学に新境地を拓き、同作品や『関東大震災』などにより、1973年に菊池寛賞を受賞した[2]。現場、証言、史料を周到に取材し、緻密に構成した多彩な記録文学、歴史文学の長編作品を次々に発表した[2]。日本芸術院会員。小説家津村節子の夫[3]。 経歴[編集] 生い立ち[編集] 日暮里町大字谷中本(現在の東京都荒川区東日暮里)に生まれる。父吉村隆策、母きよじの八男[4]。父は、百貨店や寝具店への卸売や、鉱山などに納入するふとん綿を製造する工場と綿糸紡績の工場の経営をしていた[5]。昭が生まれたとき、吉村家の事業は順調に推移していた[6

                            • アメトーーク読書芸人で紹介されたオススメの本 : あごひげ海賊団

                              2015年06月19日15:33 カテゴリ商品 アメトーーク読書芸人で紹介されたオススメの本 【ピース又吉さんのオススメ】 人間小唄 野間文芸賞受賞第一作となる、書き下ろし長編小説。 俺の精神を踏みにじったあの作家だけは許さない。 作家を拉致監禁し、「短歌を作る」「ラーメンと餃子の店を開店し人気店にする」「暗殺」のどれか一つを強要した俺。だが、事態は思わぬ方向へ--。 希代の作家が描き尽くす史上最低のバトル! 人間小唄 (100周年書き下ろし)posted with amastep講談社(2010-10-19)Amazon.co.jpで詳細情報を見る 長嶋少年 小学五年生のノブオは、長嶋に心底憧れている、誰もが一目おく野球少年。詩人の父は行方不明、母は子供にも仕事にも無関心、友との別れや理不尽に負った怪 我、出生の秘密…次々と苦難は襲いかかってくるけれど、「長嶋」を心の支えにぜんぶ乗り切る

                                アメトーーク読書芸人で紹介されたオススメの本 : あごひげ海賊団
                              • 新文化 - 出版業界紙 - 江崎書店成城店・千葉店長のブックサーチ術練習問題(本紙3月8日号より)

                                下の問題は、東京・成城の江崎書店成城店の千葉茂之店長が、客からの問合せ対応能力を鍛えるために同店スタッフに向けて作成したものです。本紙3月8日号10面では「リアル書店員のためのブックサーチ術 江崎書店成城店の研修内容を公開」と題し、扶桑社・梶原治樹氏の寄稿を、千葉店長のスタッフ向けの解説文も付して特集しました。 ここでは、問題文と回答を掲載しました。ぜひ挑戦してみてください。 ※1 千葉店長は「これは知識を競うクイズではなく、重要なのは回答にたどりつくためのテクニックの習得である」ことを強調しています。 ※2 書かれている情報はすべて2007年1月時点のものです。 (2007/3/12) 問題1~3の作品名を、5つの条件を元に考えましょう。ただしそれぞれの条件には、1つだけウソの事柄が含まれています。そのウソの記号も合わせてお答えください。 ※ヒント まず作家を特定してみましょう。 問題1

                                • おすすめの本 : zuのお奨め本

                                  おすすめの本 私が学生さんとか後輩にお奨めしている本のリストです。 コンピュータ関係と科学関係が主ですが、心理学とか経済学もちょっとだけ 入ってます。 以前は、このようなお奨め本の一覧を書いても、書店で購入することは困難でした。 注文してもいつ来るかわからないし(書店客注について)。特に絶版になってしまった本の入手は田舎ではまず無理でした。 東京にいればまだなんとかなったりしたのですが。 しかしながら、いまではamazonとamazonマーケットプレイスのおかげで、 田舎からでも書籍を素早く入手できますし、絶版の本も以前に比べれば 簡単に探すことができます。便利になったものです。 ですから、下記のリストは、それぞれamazonへのリンクを張ってあります。 amazonにもいろいろな人が書評を書いていますので、それも参考にされると いいと思います。 絶版の本でも運がよければamazonマーケ

                                  • 未来学者は間違っている 私たちの知能の座は「ゲノム」だった(佐倉 統)

                                    好評シリーズ「東大教授に無茶ぶりで『お題エッセイ』を頼んでみた」、今回のお題は「身体性」。佐倉統先生の筆は、AIの進化を語る未来学者たちが、まさに身体性を軽視しているために重大な誤りを犯していると警告する──。 わずか3ページで文字が脳をハッキング アルゼンチンの作家フリオ・コルタサル(1914ー1984)の短編に「続いている公園」というのがある(『悪魔の涎・追い求める男 他八篇 コルタサル短篇集』岩波文庫、『遊戯の終わり』〈こちらも〉岩波文庫に収録)。 文庫本でわずか3ページの、超超短編。だがこれが超超名作なのだ。恐ろしいほどの鋭利さをもって、小説内の世界と現実の世界をつなぐ。 文学作品が他ならぬVR/ARの先駆けであることを印象的に提示し、「小説とは文字による脳のハッキングである」という円城塔の発言を彷彿とさせる(円城塔「小説と人間の間で起こっていること」5: Desigining M

                                      未来学者は間違っている 私たちの知能の座は「ゲノム」だった(佐倉 統)
                                    • 富士見ハーレムラノベの系譜学 - とくめー雑記(ハーレム万歳)

                                      本当は「ハーレム系作品史」でやるべき内容なんですが、時系列順でやってくといつ出せるのかわからないので、小出しで掲載しちゃいます。富士見書房のハーレムラノベについて。 ええ、たぶん、(だいぶ先に)ハーレム系作品史の企画でリライトすることになると思うので、その時の参考にご意見あったらお願いします。 ライトノベルレーベルで、ハーレム系一押しなのがMF文庫Jであることは確定でしょう。05年頃から、レーベル全体として統一的に美少女要素を前面に押し出し、型落ち作家の再生、新人作家の早期戦力化に成功。看板級では『ゼロの使い魔』が単独で突出する状況に、ようよう『僕は友達が少ない』を加えただけという非力さが残るものの、中堅級の陣容は非常に分厚く、続々とアニメ化作を輩出しています。もともとコバルト文庫と人脈的に近くラブコメの素養を持つ集英社スーパーダッシュ文庫や、“萌え”文化で先行した18禁方面の人材を使うこ

                                        富士見ハーレムラノベの系譜学 - とくめー雑記(ハーレム万歳)
                                      • 私家版・十大フランス文学・十大フランス詩・十大フランス演劇・十大フランス短編集・十大フランス哲学 - 心揺々として戸惑ひ易く

                                        かつて、id:idiotapeさんが書いた「私家版世界十大小説」を皮切りに好きな小説の記事を書くのが流行したことを、今でも時折思い出しては、当時の記事を読み返す。 あれからちょうど2年。振り返るのにはそろそろよい時期かと思い、この1年間で研究してきたフランス文学史の記事をアップする前に、文学史的ではなく個人的に偏愛する作品、フランス文学のおすすめ名作を、かつての私家版のように十冊ずつ選んでみた。 【フランス小説ベスト10】 ヴォルテール『カンディード』 カンディード 他五篇 (岩波文庫) 作者: ヴォルテール,植田祐次出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2005/02/16メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 69回この商品を含むブログ (64件) を見るボリス・ヴィアン『日々の泡(うたかたの日々)』日々の泡 (新潮文庫) 作者: ボリスヴィアン,曽根元吉出版社/メーカー: 新潮社発

                                          私家版・十大フランス文学・十大フランス詩・十大フランス演劇・十大フランス短編集・十大フランス哲学 - 心揺々として戸惑ひ易く
                                        • 内容から本を見つける24の本

                                          (関連記事) 内容から本を見つける14のサイト 読書猿Classic: between / beyond readers 先に紙の書誌の話(書評を読むな、書誌を読め/存在すら知らぬ本を探すための本 読書猿Classic: between / beyond readers )をしておいて、ネット検索だけを紹介するのでは筋が通らない気がするので、紙の本篇も作ってみた。 全何巻で、さらに後続が年刊で出ている、といったものが多いので、タイトルだけをあっさり書いてある。 NACSIS Webcat(総合目録データベースWWW検索サービス) http://webcat.nii.ac.jp にリンクしておいたから書誌データはそちらで補完して欲しい。 一言だけ申し添えておくと、探している対象(もの)がある程度見えている時は、ネットで探すと話がはやいが、ぼんやりもやもやしている場合は、紙のページをめくって見

                                            内容から本を見つける24の本
                                          • 本多勝一 - Wikipedia

                                            第12回菊池寛賞(1964年、のちに返却) 第11回JCJ賞(1968年) 第22回毎日出版文化賞(1968年) ボーン・上田記念国際記者賞(1969年) 第3回大同生命地域研究賞特別賞(1987年) 本多 勝一(ほんだ かついち、1932年[† 1]1月28日 - )は、日本の新聞記者・ジャーナリスト・作家[1]。元朝日新聞編集委員[1]。 経歴[編集] 長野県下伊那郡大島村(現在の松川町)に生まれる[1][† 2]。 長野県飯田高松高校卒。高校3年次の担任はのちに日本古生物学会の会長を務めた鹿間時夫であった。同級に富永明夫がおり、後に本多の義兄となった[3]。 本多には脳性小児麻痺の妹がいた。父は雑貨商を営んでおり、本多には薬科大学に進むことで薬局を加えた店の跡を継いでほしいと願っていた。本多は高校で木原均の講演に感銘を受け、京都大学で遺伝学を学びたいと考えた[4]ため、父と衝突した。

                                            • 2021年「ひとり本屋大賞」発表 - いつか電池がきれるまで

                                              www.hontai.or.jp shosetsu-maru.com 「2021年本屋大賞」は、明日、4月14日の14時半にオンラインで発表されます。 いよいよ明日!4月14日(水)本屋大賞の発表です!いったいどの本が大賞受賞となるのかお楽しみに! 14時半から発表会の様子をネット中継いたします!!https://t.co/2h8N0DM1QA pic.twitter.com/zDctTklQsi— 本屋大賞 (@hontai) 2021年4月12日 昨年に続いて、新型コロナウイルスの影響で、オンライン中継での発表です。 去年の4月の時点では、まさか1年後もこういう状況が続いているとは思ってもみませんでしたが、これはもう仕方ありません。 というわけで、今年も人の迷惑かえりみず、やってきました「ひとり本屋大賞」。 僕が候補作全10作を読んで、「自分基準」でランキングするという企画です。 あく

                                                2021年「ひとり本屋大賞」発表 - いつか電池がきれるまで
                                              • 魔術的な描写で小説の可能性を広げる短篇集──『オブジェクタム』 - 基本読書

                                                オブジェクタム 作者: 高山羽根子出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2018/08/07メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る高山羽根子さんのデビュー作である『うどん キツネつきの』に続く第二作品集がこの、短篇を3つ集めた『オブジェクタム』である。デビュー作からして新人とは思えないような円熟した技量、さらには奇想、幻想譚の中でもオンリーワンな領域を開拓し続けていたのに、その後発表する短篇、中篇はまだまだここからが本領発揮だと言わんばかりにどれも傑作揃いで、第二作品集はもうずっと待ち望んでいた一冊だ。 3篇とも、細部はぼやけてしまって覚えていないが美しい過去の記憶のように、どこか幻想的な空気の漂う物語である。すでに雑誌等で読んでしまっていたが、眠れぬ夜のためにとっておいた本書を深夜3時ぐらいにモソモソと引っ張り出して読むのは至福の体験であった。そのおもしろさをどのよ

                                                  魔術的な描写で小説の可能性を広げる短篇集──『オブジェクタム』 - 基本読書
                                                • 注目新刊:ヴィトゲンシュタイン『論理哲学論考』光文社古典新訳文庫、ほか | URGT-B(ウラゲツブログ)

                                                  論理哲学論考 ヴィトゲンシュタイン著 丘沢静也訳 光文社古典新訳文庫 2014年1月 本体880円 文庫判35+169頁 ISBN978-4-334-75284-2 帯文より:20世紀最大の哲学書。あのヴィトゲンシュタインが普通に読める、新しい『論考』の誕生。オリジナルに忠実で平明な革新的訳文! 20世紀を代表する哲学書であり、最も難解といわれる『論理哲学論考』は、シンプルなドイツ語で書かれた美しい作品だ。今回の新訳では、その微妙なスタンス、ニュアンスを、細やかな目配りで忠実に再現した。いつでも、どこでも、肩の力を抜いて読める、まったく新しい『論考』をここにお届けする。 カバー裏紹介文より:「語ることができないことについては、沈黙するしかない」。「私の言語の限界は、私の世界の限界を意味する」。 「(倫理[学]と美[学]は、ひとつのものである)」──世紀転換期ウィーンの聖典、20世紀哲学の金

                                                    注目新刊:ヴィトゲンシュタイン『論理哲学論考』光文社古典新訳文庫、ほか | URGT-B(ウラゲツブログ)
                                                  • 乙一 - Wikipedia

                                                    乙一(おついち、男性、本名:安達 寛高(あだち ひろたか)[1][2]、1978年10月21日[1][3] -)は、日本の小説家[1][2]、映画監督[2]。日本推理作家協会会員[4]、本格ミステリ作家クラブ会員[5]。 山白朝子(やましろ あさこ)や中田永一(なかた えいいち)の別名義でも小説を執筆している[6][7]。 来歴[編集] 1978年(昭和53年)10月21日[3]、福岡県田主丸町(現・久留米市)に両親と2歳上の姉がいる4人家族の長男として生まれた[8]。田主丸町立川会小学校、田主丸町立田主丸中学校を卒業[9]。小学校高学年からは60kgを超す肥満児となり、周囲からはそのことを揶揄され、コンプレックスから独りでゲームに没頭するようになる[10]。14歳のときに一念発起してダイエットを成し遂げ、中学3年ではクラス委員に選ばれるようになったものの、依然として同級生たちのなかには溶

                                                      乙一 - Wikipedia
                                                    • マンガは拡張する[対話編] 佐渡島庸平×山内康裕 1/3「みんなが、自分の『経験』を選んで買う世界。」- DOTPLACE

                                                      マンガを取り巻く現況を俯瞰し、マンガと人々がいかにして出会うことができるか、その可能性を綴ったDOTPLACEの連載コラム「マンガは拡張する」。これまでの全10回の更新の中で著者の山内康裕が描いた構想を、第一線でマンガ界を盛り上げる人々に自らぶつけていく[対話編]の三人目のゲストは、株式会社コルクの代表取締役、佐渡島庸平さんです。株式会社コルクがここのところ温めてきたというある“新しい試み”についても、単刀直入に聞いてきました! ★ この内容の再編集版をDOTPLACE LABELの電子本『コルクを抜く』で読むことができます。 これまでDOTPLACEやマガジン航が取材してきた 佐渡島庸平さんのインタビュー・イベントレポートが一度に読める一冊です。 「経験」が価値になってきた。 ——今日はよろしくお願いします。さっそくですが、コルクでは、これから新しい取り組みをされるようですね。 佐渡島:

                                                        マンガは拡張する[対話編] 佐渡島庸平×山内康裕 1/3「みんなが、自分の『経験』を選んで買う世界。」- DOTPLACE
                                                      • 宮内悠介最新作にしてカジノでの勝敗がすべてを支配する特殊国家を舞台にした国盗り賭博小説!──『黄色い夜』 - 基本読書

                                                        黄色い夜 (集英社文芸単行本) 作者:宮内悠介発売日: 2020/07/03メディア: Kindle版『黄色い夜』は宮内悠介によるギャンブルものの長篇(というほど長くない)小説である。舞台となっているのは東アフリカのエチオピアと国境を接するEという国家。そこは産業がカジノのみという特殊な国で、バベルの塔のような巨大な螺旋状の塔の中には上に行けば行くほど賭け金が上がるゲームみたいなカジノが巣食っている。最上階での勝負に勝つことさえできれば、「国さえも手に入る」と言われている。 下層階のカジノにはE国の庶民が集まり、酒を飲みながらゲームを楽しむ。が、階が上がるにつれて、賭けの金額は上がっていく。刺激に飢えたヨーロッパのハイローラーたちは、六十階のヘリポートに直接乗りこんでくる。そのさらに上、最上階では賭け金の上限がないという。仮に世界ランクの富豪が最上階に乗りこみ、全財産をルーレットの赤に賭け

                                                          宮内悠介最新作にしてカジノでの勝敗がすべてを支配する特殊国家を舞台にした国盗り賭博小説!──『黄色い夜』 - 基本読書
                                                        • 2017年上半期に読んだ本から、おすすめの10冊をまとめたよ - ぐるりみち。

                                                          本記事では、この半年間で読んだ本のなかから、特におすすめの10冊をざっくりとまとめています。拙い紹介ではありますが、よかったら参考にどうぞ! スポンサーリンク 読書猿『アイデア大全』 アイデア大全――創造力とブレイクスルーを生み出す42のツール 読書猿 フォレスト出版 2017-01-22 Amazon Kindle 楽天ブックス 上半期に読んだなかで、最も「読んでよかった!」と心底から思えた本。読後の感想として「長年にわたって使い倒すことのできる本だと思う」と書いたけれど、現在進行形でお世話になっている1冊です。本書を読み終えた日から、ほぼ毎日のようにノンストップ・ライティングを実践中。 一口に言えば、古今東西の「アイデア」をまとめ上げた辞書。 本書には、おなじみのトヨタの生産方式を生んだ「なぜなぜ分析」があり、「ブレインストーミング」の考案者による発想法があり――かと思えば、突如として

                                                            2017年上半期に読んだ本から、おすすめの10冊をまとめたよ - ぐるりみち。
                                                          • 数学を通してミステリの自由に触れる、華文青春本格ミステリの傑作──『文学少女対数学少女』 - 基本読書

                                                            文学少女対数学少女 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 作者:陸 秋槎発売日: 2020/12/03メディア: Kindle版この『文学少女対数学少女』は前漢時代の中国を舞台にした本格百合ミステリ『元年春之祭』や学園百合ミステリ『雪が白いとき、かつそのときに限り』の陸秋槎による最新の邦訳作品。推理小説大好きな文学少女と数学少女を軸にして、数学とミステリの相似を探りながら犯人当てゲームに興じていく、4篇から成る連作短篇集だ。 対、とついていると一つの事件に対して、別のアプローチを探る二人が推理合戦でもするようなイメージが湧いてくるが、タイトルは麻耶雄嵩の 『貴族探偵対女探偵』へのオマージュであって、対決というよりも協同して一つの事件や謎に別角度から向かっていく作品である。文学少女にして推理小説大好きな少女は著者と同じ陸秋槎という名前を冠され、自伝的な要素も盛り込まれているとあとがきでは語られている。

                                                              数学を通してミステリの自由に触れる、華文青春本格ミステリの傑作──『文学少女対数学少女』 - 基本読書
                                                            • 人生は芸術を模倣する『新訳 チェーホフ短篇集』

                                                              「これはいい、胸にクる。だが、若い人には分からんだろう」、そう言えるくらい齢とってしまったことに愕然とする。 人生は変わる。人も変わる。なのに、記憶だけは変わらずに追いかけてくる。ふいに思い出した若かりし日々の言動に、夜、独り身悶えしたり、もう何度目かの後悔を繰り返す。懐かしく痛々しくて情けない、そういう想起のよすがとして、チェホフは、恐いくらいに効いてくる。 かつてのラノベがそうだった。押しかけ女房ヒロインや、ハーレム展開なんてありえない。だけど、そんなシチュに気持ちを重ねて共鳴する。好きだと言えずに初恋は、「すき」という言葉の戯れだけだった。「萌え」はバーチャル、リアルは「燃え」だった。そんな残滓や焼けぼっくいに、チェホフは、容易に点火する。 「こんな女いるよね?」「いるいる!」と大きな声で言えなくなってしまったのが、『可愛い女』(『かわいい』と改題されてた)。なぜ声を潜めるのかという

                                                                人生は芸術を模倣する『新訳 チェーホフ短篇集』
                                                              • 愛に疲れ果てながらも、求め合わざるを得ない男女の叫び。「失恋日記」 深町秋生のコミックストリート

                                                                南陽市在住、第三回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作家の 深町秋生さんが、毎回、独自の視点で気になる漫画・お勧めのコミックをセレクト! 毎日のように山形県内を徘徊している。  家にこもっていては原稿がはかどらないため、PCをよっこら担いでショッピングセンターのフードコートやコーヒーショップ、ファストフード店を転々としているのだった。執筆そのものがとことん嫌になって、とくに意味もなくドライブをえんえん続けていたりする。  ある日、国道13号線沿いのレストランの前を通りがかったとき、ちくっと胸に痛みが走った。べつに病というわけではない。「あ、ここ……あいつと来たところじゃないか」と、記憶が蘇ったりするのだった。別れた女のことを急に思い出してしまう。  徘徊なんかしてると、こういうのがたびたび起こる。それはレストランだったり、カラオケ店だったり、ショッピングセンターそのものだったり。忘却の

                                                                • 『電波女と青春男』第7話・・・そこでSD作画はないだろうシャフトオォォォォ!!|やらおん!

                                                                  937 名前:渡る世間は名無しばかり[sage] 投稿日:2011/05/27(金) 02:21:20.40 ID:4V/Y8N37 エリオの可愛さがやばい 8 名前:渡る世間は名無しばかり[sage] 投稿日:2011/05/27(金) 02:21:55.31 ID:yI/eefPr なんでこういつも変な切り方で終わるのか 21 名前:渡る世間は名無しばかり[sage] 投稿日:2011/05/27(金) 02:22:13.36 ID:wRLC7a80 エリオは最高に可愛いな 22 名前:渡る世間は名無しばかり[sage] 投稿日:2011/05/27(金) 02:22:14.15 ID:8/SlH0Tl はぁエリオがかわいすぎて辛い 30 名前:渡る世間は名無しばかり[sage] 投稿日:2011/05/27(金) 02:22:20.89 ID:H237VnJX どうしよう話しが全然

                                                                  • この本がスゴい!2011

                                                                    今年もお世話になりました、すべて「あなた」のおかげ。 このブログのタイトルは、「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」。そして、このブログの目的は、「あなた」を探すこと。ともすると似た本ばかり淫するわたしに、「それがスゴいならコレは?」とオススメしたり、twitterやfacebookやtumblrで呟いたり、「これを読まずして語るな!」と叩いたり―――そんな「あなた」を探すのが、このブログの究極の目的だ。 昨年までの探索結果は、以下の通り。 この本がスゴい!2010 この本がスゴい!2009 この本がスゴい!2008 この本がスゴい!2007 この本がスゴい!2006 この本がスゴい!2005 この本がスゴい!2004 昨年から始めたオフ会で、たくさんの気づきとオススメと出会いを、「あなた」からもらっている。目の前でチカラ強くプッシュしてもらったり、物語談義を丁々と続けたり

                                                                      この本がスゴい!2011
                                                                    • 究極もう自分で自分を - デス日本研究者の不倶戴天blog

                                                                      究極もう自分で自分を 書物 兄の蔵書の整理は続いています。というか、今日はほとんどそれだけ。発表の準備が切羽詰まってくると本の整理がしたくなり、本の整理をしていると、けっきょく読書を始めてしまう、という恒例のダメパターン。いけませんね。 今日読んだのは、またしても筒井康隆の『串刺し教授』という本で、ありえないくらい読み返した形跡あり。なんで60年代の本よりボロボロなんだよ、という。 たしかにこれ面白いです。短篇集なんですけど、最新の『壊れかた指南』よりも、何を壊そうとしているのかが分かりやすい感じで。 チクイチ感想を書いていると明日がきついのでやめますが、一つだけ言っておかなくちゃいけないのが、『シナリオ・時をかける少女』という短篇のこと。タイムリーですね。 タイトルを見た時点では、へー、自分でシナリオも書いたんだ、くらいに思っていたんですけど、甘かった。『時をかける少女』は過去に何度か映

                                                                      • オレの45作・漫画篇 - メモリの藻屑 、記憶領域のゴミ

                                                                        ちょっと前に「オレの45曲」というのをやったんですが(記事はこちら)、あれって選んでる自分が一番楽しい企画でしたね。それに味をしめて、今回は「オレの45作・漫画篇」というのをやってみようと思います。子供の頃から沢山の漫画を読んできましたが、その中で思い出深く、そして衝撃を受けた自分の漫画読書体験をつらつら並べてみようかという企画です。なにしろ今年50歳になるという年寄りなものですから、古い作品ばかりですし、最近の漫画はあんまり詳しくないので、若い方にとっては「あれがない!これがない!」と思われるだろうセレクトになってしまいましたが、まあ「この日記の作成者はこんな漫画読んで育ちました」程度に楽しんでもらえれば嬉しいです。なお、1作家1作品にしようと思いましたが、手塚治虫だけはどうしたって神であり別格なもんですから、4作品を選ぶことにしました。 1.ノーマン / 手塚治虫 ノーマン(1) (手

                                                                          オレの45作・漫画篇 - メモリの藻屑 、記憶領域のゴミ
                                                                        • リチャード・マシスン - Wikipedia

                                                                          リチャード・マシスン(英:Richard Burton Matheson、1926年2月20日 - 2013年6月23日)は、アメリカ合衆国の小説家、SF作家、ホラー小説作家、ファンタジー作家、ウエスタン作家、脚本家、映画プロデューサー、俳優。 1960年代は、「リチャード・マティスン」と表記されていた。 経歴と作品[編集] ニュージャージー州生まれ。ノルウェー移民の両親を持つ。ブルックリン工科高校を卒業後、幼年兵として第二次世界大戦に従軍する。1949年ミズーリ大学卒業(学士、ジャーナリズム専攻)。1950年、『ファンタジイ・アンド・サイエンス・フィクション』誌に掲載の短編「モンスター誕生(男と女から生まれたもの)」("Born of Man and Woman")でデビューする。 優れたストーリーテリング能力を駆使し、ひとつのアイディアを丁寧かつ繊細な描写で語るというスタイルを持つ。映

                                                                            リチャード・マシスン - Wikipedia
                                                                          • 夏になると思い出す小説を挙げてみる国内編ゆるめ - きまやのきまま屋

                                                                            今年の夏は全然暑くなくて助かりました。が、暑くなさすぎるせいでこの記事を下書きに入れたまま忘れ去っていたきまやです。 海外編が超有名&固めだったので、国内編は柔らかめな感じで挙げてみました。本読みさんなら知らない本がないレベルかと思いますが、フィクションには詳しくないよーっていう人向けに。 ちなみに私の身近な小中学校って、もう学校始まってるみたいなんですけど、世間一般ではまだ始まってませんよね? この中の半分くらいはいわゆる「読書感想文」向きになってます。あくまで半分ですが。 アタリハズレがあるので、この中から選ぶのはギャンブルです。ぶっちゃけ言うと、ページ数が少ないものがアタリです。確認してね。 最初の3つはミステリ。 姑獲鳥の夏 文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫) 作者: 京極夏彦,笠井潔 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1998/09/14 メディア: 文庫 購入: 13人 ク

                                                                              夏になると思い出す小説を挙げてみる国内編ゆるめ - きまやのきまま屋
                                                                            • 『君の名は。』への評がいかに快挙か;訳文と感想(ネットで読めるグレッグ・イーガン氏の映画・創作観) - すやすや眠るみたくすらすら書けたら

                                                                              録り貯めたお正月の特番を消化しているかたのなかには、3が日に地上波初放送された『天気の子』や8日新年一発目の『金曜ロードSHOW!』神木隆之介さんなど豪華吹替キャストによる『パラサイト』をご覧のかたもいらっしゃるんじゃないでしょうか? 今回の記事は、そんな新海誠監督の前作で神木氏主演『君の名は。』にたいするグレッグ・イーガン氏の評価がいかにすごいか、氏のインタビューやエッセイ(『Avatar Review(「アバター」批評)』『No Intelligence Required Her, Ex Machina and Interstellar(知性は不要――「her/世界でひとつの彼女」、「エクス・マキナ」そして「インターステラー」にとって)』)などを勝手に訳して、氏の映画観・創作観と比べることで確かめてみようという感じのやつです。 訳文本文7700字{2230字+5529字(原文730語+

                                                                                『君の名は。』への評がいかに快挙か;訳文と感想(ネットで読めるグレッグ・イーガン氏の映画・創作観) - すやすや眠るみたくすらすら書けたら
                                                                              • 聖夜に漫画喫茶で読みたいマンガ作品10選 | 本が好き!Bookニュース

                                                                                さて、残念ながらマヤ暦が終わっても世界は終わりませんでした。皆さんにはこれから聖夜を迎えていただくことになるのですが、聖夜に敢えて漫画喫茶に篭ってマンガを読んで過ごそうという猛者の皆さまのために、Bookニュースが選ぶ「聖夜のためのマンガ10選」を作ってみました。参考にしていただければ幸いです。 第1位:『空が灰色だから』 「2012年 このマンガがすごい!」ではこれが1位になると思っていたんですけどね。鬱屈した人生を歩んでしまう、不器用な人間を描かせたら、今この人の右に出る人はいないと思います。読むと胸がえぐられますが、そのえぐられた胸に開いた穴からなぜか青空に行き交う雲が見える一瞬があったりして、さわやかな気持ちになれること請け合います。特にいまのところの最新刊第3巻の最終話は素晴らしいですね。社会的にはリア充たちがよろしくやっている筈のクリスマスの夜に、こんな作品を独りで漫画喫茶で読

                                                                                  聖夜に漫画喫茶で読みたいマンガ作品10選 | 本が好き!Bookニュース
                                                                                • 邱永漢 - Wikipedia

                                                                                  邱 永漢(きゅう えいかん、1924年3月28日 - 2012年5月16日)は、日本および台湾の実業家、作家、経済評論家、経営コンサルタント。株式会社邱永漢事務所代表取締役。 旧本名は邱炳南、帰化後の本名は丘永漢。初期の筆名は邱炳南および丘青台。株の名人で「金儲けの神様」と呼ばれた。日本亡命後に筆名「邱永漢」を使うようになり、この筆名は戦前の台湾文学界で活躍した作家の西川満がつけたという説があるが、邱本人が否定している[1]。 経歴[編集] 1924年3月、婚外子として日本統治時代の台湾台南市に生まれる。10人兄弟の長男。父邱清海は台湾人実業家。母堤八重は久留米生まれの日本人。 1937年、13歳のとき台北高校尋常科に入学。このころから文学に志して自ら詩を書き、個人雑誌『月来香』を発行。16歳で「台湾詩人協会」の普通会員(最年少)となり、邱炳南名義で詩作を西川満が主宰する『華麗島』創刊号に

                                                                                    邱永漢 - Wikipedia