児童虐待、15年で6倍 防止法で顕在化―犯罪白書 2019年11月29日08時22分 法務省は29日、犯罪白書の2019年版を公表した。18年の児童虐待関連の検挙人数は、5年連続増の1419人で過去最多。記録が残る中で最も古い03年は242人で、15年で約6倍に増えた。 児童虐待を罪名別にみると、03年は多い順に傷害=致死含む=98人(40.5%)、殺人85人(35.1%)、保護責任者遺棄20人(8.3%)だったのに対し、18年は傷害=同=591人(41.6%)、暴行457人(32.2%)、強制わいせつ101人(7.1%)。特に伸びが著しいのは、暴行約76倍、強制わいせつ約34倍、強制性交等(強姦=ごうかん)14倍だった。法務省の担当者は「児童虐待防止法の施行(00年)以降、痛ましい事件が顕在化する傾向にある」と話している。 今回の犯罪白書は、令和への改元を踏まえ、「平成の刑事施策」を振り