そして迎えた前夜祭当日、セルリアンタワー東急ホテルのボールルームへ。前夜祭の空間の豪華さから、竜王戦というものが将棋界にとって特別なものなのだと感じられました。 対局者入場の際に僕は豊島竜王と藤井三冠の姿をしっかりと見ることができたんですが、妻は手にしていたスマホがムービーになったかと思えば、フリーズしてしまったり。結局どちらも中途半端になってしまい、「欲張らずにお姿を目にやきつけておけばよかった……」とガチで凹んでいました。「あ、明日取り返そう……」と、トータル3日間の竜王コースを申し込んでおいて、本当によかったなと思った次第です(苦笑)。 豊島竜王のあいさつに感じたトップ棋士の真摯さ 前夜祭で一番印象深く感じたのは、豊島竜王のあいさつです。竜王戦には数多くの協賛企業がついていますが、あいさつの中で「読売新聞社様、野村ホールディングス様、東急グループ様……」とまったく淀みなく読み上げてい