将棋の三浦弘行九段(42)が対局中に将棋ソフトを不正に使ったと指摘された問題で、日本将棋連盟から委嘱を受けた第三者調査委員会が「不正の証拠はない」との結論を出したことを受け、連盟の谷川浩司会長らが27日、都内で記者会見をした。谷川会長は「(連盟の対応は)妥当だったとはいえ、三浦九段につらい思いをさせた。申し訳なく思っている」と述べ、謝罪した。 三浦九段は夏以降、複数の対戦相手から「ソフトが選ぶ手と不自然に一致している」という指摘を受けた。連盟の理事らはこれを元に不正を疑い、三浦九段への聴取などを経て年内の出場停止処分にした。 元検事総長の但木敬一弁護士が委員長を務める第三者委は26日、調査結果を発表。指摘された三浦九段とソフトとの指し手の一致率が「不正の根拠にはならない」とし、「不正行為に及んでいたと認めるに足りる証拠はない」と判断した。一方、出場停止処分については「やむを得なかった」との