神戸市内の市立小中校で今年度、組み体操の練習中に66件の事故が起こり、うち6人は骨折したと市の教育委員会が発表した。久元喜造市長はこの夏、自身のツイッターで組み体操の見合わせを呼びかけていたが、これらの学校はこの要請を無視したことになる。 神戸市に限らず、組み体操の安全性について疑問はこれまでも何度なく呈されながらも、続けている学校は全国にあるようだ。また保護者の中にも「子どもの成長が見られる」「感動する」といった理由で賛同する声もみられる。一方で、ツイッターでは「法律で禁止して欲しい」という声も聞かれる。 市長が中止を呼びかけ、負傷者が出るなど危険は明確だが、なぜ組み体操はなくならないのか。猪野亨弁護士 に聞いた。 ●「市長といえども中止を決めることはできない」理由 (編集部)どうして市長が中止を要請したのに、学校側は強行しているのか疑問です。 (猪野弁護士)組み体操の問題は他の種目と異