ますます先が読めなくなるこれからの時代。社会がどう変わっていくのか予想がつかない中、親がわが子にしてやれること、それは「たくましく生き抜く力」をつけること。そのための、たった一つの方法とは何か。『プレジデントFamily』編集部が小児科医の成田奈緒子さんに聞いた――。(後編/全2回) ※本稿は、『小学生知育大百科 2024完全保存版(プレジデントムック)』の一部を再編集したものです。 高学歴親の子育てデメリット 子供の睡眠を妨げてしまう親の要素として「干渉」「溺愛」「矛盾」があります。 私はこれを、「高学歴親の三大リスク」と呼んでいます。「干渉」とは、子供の世話を焼きすぎること、あるいは子供のやることに口出ししすぎること。「溺愛」とは、かわいがりすぎること、過度に甘やかすこと。そして「矛盾」とは、親の言動に齟齬そごが生じること。 子供が小さい頃には、「早く寝なさい」と言っていたのに、小学校