豊洲市場の土壌の汚染対策をめぐる問題で、専門家が敷地全体に盛り土を行う方向で議論を進めていた平成20年に、当時の石原知事が、地中にコンクリートの箱を埋めその上に建物を整備する案について発言していたことがわかりました。その後、都は専門家の提言に反して建物の地下には盛り土を行わず空洞を設ける方針を独断で決めていて、当時のトップの意向が盛り土の方針に影響を与えたかどうか都が経緯を調査しています。 「専門家会議」では、平成20年5月には敷地全体に盛り土を行う方向で議論を進めていましたが、同じ月に、当時の石原知事が記者会見でこうした方向性とは違う案について発言していました。 石原知事は、海洋工学の専門家の意見を紹介する形で「土を全部さらったあと、地下2階くらいか、コンクリートの箱を埋め込むことで、その上に市場としてのインフラを支える」と発言し、豊洲市場の敷地の土を削ったあと、コンクリートの箱を埋め込