楽天 解体寸前 楽天グループ「解体」の足音が聞こえつつある。2023年12月期での携帯電話事業の単月黒字化を断念したことで、5期連続のグループ最終赤字も懸念されているが、何より深刻なのは資金繰りだ。携帯事業の設備投資で巨額の資金流出が続いている上、向こう5年で1兆2000億円超の社債償還という借金返済地獄に突入する。5月末に公募増資と第三者割当増資に踏み切ったが、一段の資金調達は焦眉の急だ。いまだ三木谷浩史総帥を救う巨大スポンサーは現れず、いよいよ楽天市場や楽天カードを含む“本業切り売り”のカウントダウンが始まった。楽天を襲う危機の実態を明らかにする。 バックナンバー一覧 楽天グループが創業以来の最大の危機に陥っている。元凶は携帯電話事業の巨額赤字で、危機脱却を狙ってグループ総帥の三木谷浩史会長兼社長が驚愕の一手に乗り出した。それが楽天内部で始動した「法人100万回線」獲得計画である。携帯