(CNN) フィリピンのドゥテルテ大統領は14日までに、自らが推進する強権的な麻薬犯罪捜査方法を批判したとして同国に駐在する欧州連合(EU)加盟国の大使に対し24時間内に出国するよう求めた。 批判に対する腹立ち紛れの発言との見方がある。この要求に応じ、出国したEU大使はいないとみられる。超法規的な処刑も指摘されるドゥテルテ氏の麻薬根絶対策については国際社会の批判が根強い。 今回の大統領の言動は、社会民主党系議員らの国際代表団が今月初旬に訪比し、麻薬対策に絡む殺害が続くならフィリピンはEUが付与する一般特恵関税を失う可能性があるとする警告への反応とみられる。 ただ、EUは代表団はEUの使節ではなく、その声明はEUの立場を反映したものではないと説明した。ドゥテルテ氏の大使追放の発言は、今回の批判の出所を誤解した可能性もある。 これに対し比大統領は声明で、代表団は自らをEU使節と誤って名乗ってい