ウクライナ軍のT-64BV戦車。2013年、ウクライナ北部チェルニヒウ州ホンチャリウシケ村(Popsuievych / Shutterstock.com) ウクライナ軍は昨年10月、第150独立機械化旅団を新たに編成した。ウクライナ軍の地上兵力を構成するおよそ100個旅団(編集注:陸軍、海兵隊、空中強襲軍の戦闘旅団の合計。領土防衛隊の30個旅団は含まず)を増強するため、小規模な動員で組織されたものだった。 新たな旅団の編成自体は、とくに注目すべき動きでもない。ロシアがウクライナに対する戦争を拡大してから2年4カ月の間に、ロシア軍もウクライナ軍も新たな連隊や旅団をいくつも編成してきた。専属の幕僚や支援部隊をもつ新たな旅団を組織すれば、戦闘で疲弊した旅団と丸ごと入れ替え、後者に休息や補充、再訓練の時間を与えることができる。 第150旅団に関して注目すべき点は、その装備だ。この新編旅団には、T-