中国・江蘇省の連雲港にある工場で、操業再開に向け機械を消毒する作業員(2020年2月9日撮影)。(c)AFP 【2月20日 AFP】中国経済をまひ状態に追い込んだ新型コロナウイルスの流行が、環境にはプラスに働いている可能性があるとの研究結果が19日、発表された。 フィンランドの研究機関「センター・フォー・リサーチ・オン・エナジー・アンド・クリーンエア(CREA)」によると、中国の二酸化炭素(CO2)排出量は直近2週間で少なくとも1億トン減少した。これは、昨年同期の世界の排出量の約6%に相当する。 中国で急速に感染が拡大した新型ウイルスは、これまでに死者2000人以上、感染者7万4000人以上を出した。この影響で石炭・石油の需要が下がり、排出量の激減につながったと研究は指摘している。流行を受けて中国では、春節(旧正月、Lunar New Year)の休暇が延長されていた。 研究によれば、直近