トンネル内で、名古屋方面に向かって「ブレーカー」と呼ばれる重機が掘削を進めると、内壁が少しずつ剥がれて穴があき木の葉の間から光が差し込みました。 その瞬間、集まった関係者およそ160人が万歳をして貫通を祝いました。 JR東海によりますと、このトンネルは、全長およそ710メートル、幅およそ12.8メートル、高さおよそ7.6メートルで、去年3月から掘削を進めてきたということです。 開業が予定されている品川・名古屋の区間で実験線以外の本線のトンネルが貫通するのは初めてです。 リニア中央新幹線はJR東海が2027年の開業を目指していますが、静岡県は水資源や南アルプスの生態系などへの影響を懸念して着工を認めていません。 JR東海中央新幹線山梨西工事事務所の渡辺隆所長は「不安や心配などいろいろな声を細かく聞くなど地域の理解を得ながら今後も工事を進めたい」と話していました。