CrowdStrikeは数ヶ月前にDebianとRocky Linuxを破壊していたが誰も気づかなかった 2024 7/20 Windowsデバイスで広範囲にブルースクリーン・オブ・デス(BSOD)が発生し、航空会社、銀行、医療機関など、さまざまな分野で業務が中断しています。 原因は、クラウドベースの総合セキュリティソリューション「CrowdStrike Falcon」のアップデートによって配信されたドライバーファイルにあり、CrowdStrikeは問題を認め、MacやLinux PCには影響しないと説明しています。 今回の問題は突然発生したかのように思えますが、実は同じような問題が数ヶ月前にも発生し、DebianとRocky Linuxのユーザーが大きな影響を受けていたことがわかりました(Neowin)。 Hacker Newsによると今年の4月、CrowdStrikeのアップデートによ
⚪︎ : 無制限のBasic、限度ありのAdvance △ : 限度ありのBasic Zed Atomの製作者達によって作成されたOSSのRust製エディタ。現状はMacOSのみで使用可能。そのほかのOSも現在対応中。パフォーマンスを重視しているので軽い。AIは搭載していないが、Copilotを使用することは可能。 Github : zed-industries/zed インストール方法 https://zed.dev/download からインストールしてください。(MacOSのみ) 使用方法 以下に詳しく書かれていました。 思考のスピードでコードを書け!!Rust製の次世代エディタ「Zed」 Positron VSCodeをベースにした次世代データサイエンスIDE。 インストール方法 https://github.com/posit-dev/positron/releases からイン
2024年7月19日に発生した世界的なIT障害であるクラウドストライク事件に関連し、Microsoftが「2009年に欧州委員会からの要求に応じたのが原因でCrowdStrikeのクラッシュがWindowsに波及するのを防げなかった」と示唆したことが報じられました。 Blue Screens Everywhere Are Latest Tech Woe for Microsoft - WSJ https://www.wsj.com/tech/cybersecurity/microsoft-tech-outage-role-crowdstrike-50917b90 Microsoft points finger at the EU for not being able to lock down Windows - Neowin https://www.neowin.net/news/micr
ネット上で「会社のWindows PCが突如ブルースクリーンになった」とする声が7月19日午後2時半ごろから続出している。午後2時41分時点で、Xのトレンドは「ブルースクリーン」が1位になっている。 Xや、海外ユーザーの多いネット掲示板「Reddit」では「再起動を繰り返し、仕事ができない」という声も見られる。ゲームデザイナーとして知られる桜井政博さんなどもブルースクリーンが出たと報告している。 追記:ブルースクリーンの原因は? なお、RedditやXでは、米CrowdStrikeのEDRが原因とする声もある。ITmedia NEWSは現在同社日本法人への確認を試みている。 8月6日に、ITmedia NEWS編集部主催の読者交流会を開催します。ゲストに株式会社Finatextホールディングスの林良太CEOを招待し「テックスタートアップ失敗談」をテーマにしたトークセッションを行うほか、ゲス
80年代、Microsoft製のUNIXが存在していた POSIXサブシステムは2012年までサポートが続いた 現在のWindows 11では、Windows Subsystem for Linux(WSL)が動作するため、(それ自体はUNIXではないものの)UNIXからのアプリケーションを簡単に動作させることができる。 かつてMicrosoftは、x86版UNIXのライセンスを持っており、XENIXと呼ばれる製品を販売していた。また、Windows NTに「POSIXサブシステム」、のちに「Windows Service for UNIX(SFU)」と呼ばれる機能があった。そういうわけで、WindowsとUNIXは切れない“縁”があったのだ。 Windows NTのPOSIXサブシステムやその搭載理由などに関しては、過去記事(「Windows Subsystem for Linuxの中身
米Microsoftは7月20日(現地時間)、米CrowdStrikeのサービス更新が原因で世界同時多発的に発生したWindowsのブルースクリーン問題の影響を受けたPCが、世界で850万台と推定した。すべてのWindows端末の1%未満に当たるという。 同社は公式ブログで、この問題はMicrosoft側のインシデントではないが、Microsoftのエコシステムに影響を与えるので、24時間体制で作業し、サポートを提供していると説明した。 CrowdStrikeによる回避策、Windowsエンドポイントで状況を改善するための手順、手動修復ドキュメントとスクリプトなど、復旧に役立つ各種リンクも提示している。また、Azure顧客のためのインシデントの最新ステータスをダッシュボードで通知している。 CrowdStrikeは同日、この問題の原因と経緯を公式ブログで説明した。 Microsoftは、米
Electron代替を目指す「Tauri 2.0」リリース候補版が公開。Windows/Mac/Linuxに加えてiOS/Androidアプリ開発も可能に Electronの代替を目指すRust製のアプリケーションフレームワーク「Tauri」の開発チームは、「Tauri 2.0」リリース候補版の公開を発表しました。 Everyone assumes your dev environment and network are safe. Tauri doesn't assume that & protects you as a dev. Tauri 2.0 RC for Mobile and Desktop available right now. Read the announcement:https://t.co/SXv1tgNHGm — Tauri (@TauriApps) August
背景 本家のruncで実装されているSELinux機能が、Youki (Rustでruncを再実装するOSS)に実装されていないことがわかった。 そこで、SELinux機能をYoukiに導入することになったのだが、SELinux crateが無かったのでRustで再実装することになり、そのプロジェクトにアサインしてもらった。 しかし、SELinuxについて何も知らなかったので、SELiuxについて色々と調べたことをまとめた。 SELinuxとは何か? security-enhanced Linuxの略称。MAC制御を行うことができる。通常のセキュリティに加えてSELinuxを設定することで、システムセキュリティを更に強化できる。 Labelとpolicyを組み合わせたセキュリティ制御が特徴である。process・file・networkなどのobject、process・userなどのsu
What Happened? On July 19, 2024 at 04:09 UTC, as part of ongoing operations, CrowdStrike released a sensor configuration update to Windows systems. Sensor configuration updates are an ongoing part of the protection mechanisms of the Falcon platform. This configuration update triggered a logic error resulting in a system crash and blue screen (BSOD) on impacted systems. The sensor configuration upd
はじめに コンピュータのアーキテクチャ プログラムの構造 あとがき 執筆者 : 小田 逸郎 はじめに 筆者は自分のことを OS 開発者 (OS屋) だと思ってます。最近は、OSにあまり深く関われていないのですが、筆者が若かりし頃に情熱を注いだものであり、筆者の基盤をなしているものであることには間違いないです。 筆者が OS (UNIX) の開発に携わり始めたのは、1986年のことなので、もう40年近く経ってしまいました。その間に OS の規模も随分大きくなってしまったようです。 筆者が始めた頃の UNIX は、デバイスドライバを除くと、20K行くらいだったと記憶しています。 全コードをラインプリンタで出力、コピー、製本し、皆で読み合わせて、勉強会をしたりしていました。そんなことができる分量だったのです。 今の Linux の規模はどれくらいでしょうか。筆者たちが「Linuxカーネル 2.6
本記事の要点 「Linux Lite 7.0」は公式サイトから無料でダウンロードしてインストールできる。 この軽量「Linux」ディストリビューションは、必要なものがすべてそろっており、パフォーマンスは極めて良好だ。 デフォルトのデスクトップは少し味気ないが、かなり簡単にカスタマイズすることができる。 先頃、筆者の友人が古いノートブックをもう一度使えるようにしたいと思っていた。その旧式のIntelベース「MacBook」はAppleのサポートが終了していたため、どこかの埋め立て地に送って処分するのではなく、一度も使ったことがない「Linux」をインストールしようと友人は決断した。 最初に試したのは「Linux Mint」だった。出発点としては間違いなく良いものだが、残念ながら友人はインストールに失敗した(主な原因はマシンの執拗なまでの遅さ)。そこで筆者に助けを求めてきたわけだ。 ハードウェ
マイクロソフト製の最新Linuxディストリビューション「Azure Linux 3.0」正式リリース。Azureに最適化され、Kernel 6.6を採用 マイクロソフト製のLinuxディストリビューションである「Azure Linux」の最新版となる「Azure Linux 3.0」が正式リリースされました。 Azure Linuxはマイクロソフトが提供しているサービス、MinecraftやAzure Kubernetes Service(AKS)、Azure Operator Nexus、Xbox、HDInsight, Microsoft Threat Protectionなどの基盤OSとしてマイクロソフト社内で作られていた、セキュリティを重視しMicrosoft Azureに最適化された同社独自のLinuxディストリビューションです。 3月に公開されたブログ「What’s new in
2024年7月19日、サイバーセキュリティ企業のCrowdStrikeが配信したアップデートの影響で全世界で850万台のWindows搭載PCが起動不能になりました。OSの中でも中核部分であるカーネル部分のアップデートにおいてはCrowdStrikeの例のように重大なトラブルを発生させる可能性がつきまとうものです。そうしたカーネル部分のアップデートによるクラッシュを防止する技術が「eBPF」です。 No More Blue Fridays https://www.brendangregg.com/blog/2024-07-22/no-more-blue-fridays.html CrowdStrikeの事件については下記の記事を読むとよくわかります。 全世界的に発生したCrowdStrikeによるブルースクリーンオブデス問題の影響を受けたWindows端末は850万台で全体の1%未満 -
少し古い話になりますが、Googleは7月18日に次期OSとなるAndroid 15のベータ4をリリースしています。 Android Developers Blog: The Fourth Beta of Android 15 Android 15の開発スケジュールが発表された段階で、ベータ4のリリースが7月だったので予定どおりの進行です。今回がベータ版のファイナルリリースで、大きなバグが発見されなければ、あとはリリースを待つばかりとなります。 システムフォントがバリアブルフォント化 さて、Android 15からは、日本語環境でシステムフォントとして使われている「NotoSansCJK」がバリアブルフォント化されることになりました。 Android 15では、OSの見た目に関するアップデートはありません。しかし、表示フォントの変化は、考えようによっては見た目と同等の大きな変化です。Mat
Life with Web Browser Engine (Gecko, WebKit and etc), Mobile and etc. DroidKaigiにココらへんの話をしようと思って、CfP書いたけど落ちたので、自分用の覚書。 Firefox (GeckoView) AndroidでCredentail Managerの対応を入れたのが、GeckoViewとしてはバイナリサイズを大きくしたくないため、JetPackを一切使わずにCredential Manager経由でWebAuthn対応を行うコードをJavaでスクラッチで書いた。おそらくJavaでスクラッチで書いたのはChromeとGeckoViewだけだし、おそらくこの2つの製品以外でスクラッチ実装がされることは今後もないと思う。 しかもGeckoViewはWebブラウザエンジンなわけだから、いろんなWebサイトで実行可能な
はじめに TempleOSの日本語の情報は少ないため、内容が誤っていたりする可能性があります。 その際は、コメント欄で指摘していただけると助かります。 目次 はじめに 目次 TempleOSとは 仮想マシンへのインストール 構成 インストールの開始 起動後 初回起動時 終わり 参考文献 TempleOSとは EFIサポートのないAMD64向けのOSで、パブリックドメインのオープンソースマルチタスクOSです(詳しくは知りませんが起動時にソースコードが必要らしい)。また、すべてのコードがリング0(プロテクションリングを参照)で実行されるので、コンテキストの切り替えを必要とするシステムコールの類が単なる通常の関数コールとして扱われるようです。また、RAMもIDマッピングされるため、タスク間でのメモリの共有はポインターを渡すのと同じくらい簡単なようです。またソースコードにグラフィカルなドキュメント
この記事では JFS ファイルシステムを紹介します。特に、実装・メンテナンス・最適化の方法と、ファイルシステム自体の背景情報や不確かな実装の注意点を記載しています。 背景 Journaled File System (JFS) は1999年に IBM によってオープンソース化されたジャーナリングファイルシステムで、2002年から Linux カーネルでサポートされるようになりました。 1990年、JFS1 (JFS) が AIX バージョン 3.1 向けにリリースされました。IBM の UNIX サーバーの AIX ラインと密接に関係しており、プロプライエタリな設計になっていました。 1995年、スケーラビリティを改善したり機能を増やすなど、JFS を改良するための重点的な開発が開始されました。 1997年、改良した JFS のソースを AIX に戻す開発が並行して開始されました。 199
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