並び順

ブックマーク数

期間指定

  • から
  • まで

1 - 40 件 / 115件

新着順 人気順

anthropologyの検索結果1 - 40 件 / 115件

  • 人はなぜ宗教を信じるように進化したのか|河田 雅圭

    本稿は、人が超自然的存在を信じたり、宗教を信仰したりするようになぜ進化したのかを、認知心理学、脳神経科学、遺伝学、進化学などの研究成果をレビューして、独自に考察したものです。 なぜこんなにも多くの人が宗教や超自然的存在を信じているのだろうか 正月、近所の神社に行くと、厄年を迎える人の生まれた年が大きく看板に書かれている。私は、宗教や神の存在は全く信じていないが、看板に書かれた年が自分の生年と一致していると、何の根拠もなく今年は病気に気をつけようとか、お守りぐらい買っておこうか、などと一瞬考えてしまう。これは、人を宗教にひきつける、人間の心理をついた「うまいやり方」である。将来への得体の知れない不安に対して、超自然的なものに頼ろうとする人間のもつ心理的特徴が宗教心を創り出しているのだろうと漠然と考えることができる。 現在、全世界の80%以上の人が宗教あるいは霊的な存在を信じているという(1)

      人はなぜ宗教を信じるように進化したのか|河田 雅圭
    • 「Google 砲」を生み出す「Discover」とは何か - Media × Tech

      こんにちは、長山一石 (ながやま・かずし) と申します。今年はじめに米国の Google LLC を退職し、最近は JADE という会社を立ち上げて活動しています。今回は、Google Discover について少しお話しようと思います。 0. Discover はいいぞ Google Discover というプロダクトを知っていますか。昨年ひっそりと旧名 Google Feeds から名前を変えてローンチした、個人に最適化したニュースを届けるサービスです。 Pixel ならばホーム画面から左にスワイプすれば、スムーズに記事のレコメンデーションが始まるような仕組みになっているし、他のスマートフォンでもChrome や Google アプリを利用していれば、いたるところにおすすめ記事の一覧が出るように改変が進んでいます。 ある日のわたしの Discover。プログラミングやガジェット関連の情

        「Google 砲」を生み出す「Discover」とは何か - Media × Tech
      • 学術書の類を読むときはプロによる書評も一緒に読め

        ブレグマン(2021)『Humankind 希望の歴史』を勝間さんがブログで紹介しているが、その記事のブコメが地獄と化している。 https://b.hatena.ne.jp/entry/s/katsumakazuyo.hatenablog.com/entry/2021/08/12/162845 「なんとなくだが俺はこう思う」「著者はチェリーピッキングしててクソ」みたいな主張がエビデンスなしに書かれており(そもそも君たち原書読んだ?)、それらにスターが当然であるかのように集まっている。これらは理性的な議論でもなんでもなくただのエコーチェンバー現象である。やはり、ブコメという文字数制限があるメディアできちんとした議論を行うのは無理があることが分かる。 こういう学術書やそれに近いものを読むときに私が習慣としていることがある。本を読む前にプロによる書評を読め。 ここでのプロというのは、新聞でそう

          学術書の類を読むときはプロによる書評も一緒に読め
        • 訳文;「そこにはなんの報酬もありません。このゲームが何を為していてどう機能しているのか、ただただ見ていたかったのです」ジェンキンズ、カーソン、ホッキング、『Outer Wilds』へつづく2,3の論考 - すやすや眠るみたくすらすら書けたら

          翻訳の秋が今年もきました。また去年みたく面白い記事をいくつか見つけて勝手に紹介したいところです! 去年アップした『訳文;「"好奇心駆動型の冒険"とでも言うべき特殊なタイプの冒険に報酬を与えるゲームをつくりたい、それが『Outer Wilds』の主目的です」A・ビーチャム氏の論文より』で翻訳紹介した論考のなかで、参照文献として挙げられていた文献のうち2つ、ヘンリー・ジェンキンズ著『GAME DESIGN AS NARRATIVE ARCHITECTURE(物語による建築物としてのゲームデザイン)』とボニー・ルバーク取材『Clint Hocking Speaks Out On The Virtues Of Exploration(クリント・ホッキングが語る冒険の美徳)』。別記事1つ、ドン・カーソン著『Environmental Storytelling: Creating Immersive

            訳文;「そこにはなんの報酬もありません。このゲームが何を為していてどう機能しているのか、ただただ見ていたかったのです」ジェンキンズ、カーソン、ホッキング、『Outer Wilds』へつづく2,3の論考 - すやすや眠るみたくすらすら書けたら
          • 2019-nCoVについてのメモとリンク

            リンク集目次 国内外の状況 政府機関・国際機関等 学術情報 疫学論文 分子生物学/ウイルス学論文 臨床論文 インフォデミック関係 ワクチン関係 変異株関係 時系列メモ目次 新型コロナウイルス(2020年1月6日,11日) インペリグループによる患者数推定(2020年1月18日) 患者数急増,西浦さんたちの論文(2020年1月20日,23日) WHOはPHEIC宣言せず(2020年1月23-24日) 絶対リスクと相対リスク(2020年1月26日) 研究ラッシュが起こるかも(2020年1月27日) なぜ新感染症でなく指定感染症なのか? なぜ厚労省令でなく閣議決定なのか?(2020年1月27日) コロナウイルスに対する個人防御(2020年1月27日) 国内ヒト=ヒト感染発生(2020年1月28日) フォローアップセンター設置,緊急避難等(2020年1月29日) PHEICの宣言(2020年1月3

            • [ヘンテコ説検証]北の元寇によって追われた北方民族が北海道に移動した、それがアイヌであるという説を真面目に検証|ヘンテコだよねノート

              [ヘンテコ説検証]北の元寇によって追われた北方民族が北海道に移動した、それがアイヌであるという説を真面目に検証 SNSなどでは、アイヌ民族のあれやこれやに対し事実誤認や偏見に基づく暴言や誹謗中傷、ヘンテコな誤解が呟かれている。実際にはその先には当事者がいて、それらの暴言や誹謗中傷によって傷つく人がいる。気軽に呟くその言葉はそのままヘイトスピーチにつながっていることも多い。 本noteはそれらの事実誤認に応えるために開設した。心当たりのある方は悪意のある言説に乗せられ、犯罪者にならないためにもお読みください。 ※ここではアイヌに対して日本のマジョリティである日本民族、和人を「和民族」と統一して表記します。 アイヌ民族鎌倉時代渡来説を検証してみるアイヌ民族が鎌倉時代(13世紀)に北方から来襲し、擦文人やオホーツク人を殺戮して定住をし始めたので、アイヌ民族は先住民族では無いとのトンデモ説がネット

                [ヘンテコ説検証]北の元寇によって追われた北方民族が北海道に移動した、それがアイヌであるという説を真面目に検証|ヘンテコだよねノート
              • アイアイの手に6本目の指を発見、なんと肉球も

                大きな耳、ふさふさの尾、ネズミのような歯など、多くの変わった特徴を持つ霊長類のアイアイ。その異常に長い第4指を使って、木の中から昆虫の幼虫をかき出して食べる。(PHOTOGRAPH BY PETE OXFORD, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 米ノースカロライナ州立大学の准教授であるアダム・ハートストーン・ローズ氏は、肘から先の前腕の筋肉を研究している。ともすると見過ごされがちだが、驚くほど精巧にできていて、手指の繊細な動きをコントロールする筋肉だ。これがなければ、モーツァルトのピアノ協奏曲を弾くことはできない。 さらに氏は、様々な霊長類の前腕(前肢)も研究し、異なる種の間でどのような解剖学的違いがあるのかを比較している。そしてこのたび、マダガスカルにすむ霊長類アイアイ(Daubentonia madagascariensis)の6本目の指を発見し、10月21日付けの

                  アイアイの手に6本目の指を発見、なんと肉球も
                • 最古のサメ襲撃の犠牲者、日本で発見 3000年以上前

                  津雲貝塚から発掘された成人男性の遺骨/Courtesy of the Laboratory of Physical Anthropology, Kyoto University (CNN) 英オックスフォード大学などの研究チームはこのほど、サメによる人間襲撃を示す最古の直接的な証拠を発見したとの論文を発表した。犠牲者は3000年以上前の男性で、790カ所あまりに傷を負っていた。 オックスフォード大の研究者は今回、瀬戸内海に近い津雲貝塚から発掘された成人男性の遺骨を調査していた際、サメ襲撃の証拠を発見。腕や脚、胸の前部、腹部に外傷が見られた。 研究者のJ・アリサ・ホワイト氏とリック・シュルティング氏は共同声明で「何が原因で少なくとも790カ所に深いギザギザの傷ができたのか分からず、最初は困惑した」と語る。 傷の一部は非常に深く鋭いV字状になっており、金属の道具でできる傷のようだったが、縄文文

                    最古のサメ襲撃の犠牲者、日本で発見 3000年以上前
                  • ネアンデルタール人の遺伝子、コロナ重症化に関与か 研究

                    ネアンデルタール人がテーマの企画展で展示された頭蓋骨(2018年3月26日撮影、資料写真)。(c)STEPHANE DE SAKUTIN / AFP 【10月1日 AFP】約6万年前にヒトゲノムに挿入されたネアンデルタール人(Neanderthal)の遺伝子の断片が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化リスクを高めることが分かったとする研究報告が9月30日、英科学誌ネイチャー(Nature)電子版に発表された。ネアンデルタール人から受け継いだ遺伝子コードを保有する人が新型コロナに感染すると、人工呼吸器が必要となる可能性が3倍高くなるという。 【図解】現生人類とネアンデルタール人の分岐 新型コロナ患者は、集中治療室での治療が必要な人もいれば、軽症や無症状で済む人もいる。高齢者や男性、持病のある人が重症化しやすいことは分かっているが、今回新たに遺伝的要因も影響し得ることが明らか

                      ネアンデルタール人の遺伝子、コロナ重症化に関与か 研究
                    • 一文字も読まずに本を評価する3つの方法

                      読むべき本が積み上がっているのに、面白そうな新刊が出てきた。ルトガー・ブレグマン『Humankind』という新刊だ。 「激推し」「人間への見方が新しく変わる」「正しく世界を認識できる一冊」など、インフルエンサーたちの熱き言葉が飛び交い、評判がよさそうだ。おまけにKindleという便利なボタン一発で買えてしまうので、お財布はいつだってピンチだ。 だが、ちょっと待て。 本当にそれは「いま読むべき」なのか? 本当にそれで「あらゆる疑問がクリアになる」のか? 財布のダメージもさることながら、集中力や時間といったリソースも無駄にしたくない。 信頼できる書評家に頼る そういうとき、私は信頼できる書評に頼る。 基本読書の冬木糸一さんが頼りになる。私の興味と重なる新刊をいち早く・数多く紹介してくれるので、ありがたい。面白いポイントをつかみ取り、ポジティブに評価している。 そんな冬木さんが慎重な書き方をして

                        一文字も読まずに本を評価する3つの方法
                      • 人類は「肉を食べ尽くしたあと」雑食に移行したと判明 200万年間は「肉食」として進化していた - ナゾロジー

                        人類は約200万年の間、地球の頂点捕食者として、肉食に進化していたことが判明しました。 イスラエル・テルアビブ大学の最新研究によると、その200万年間に過剰狩猟でメガファウナ(大型動物)が減少し、石器時代の終わりにかけて動物の食料源が衰退。 そのため、1万年前頃から植物性の栄養源を取り入れて、次第に雑食化していったとのこと。 初期人類は、最初から雑食ではなかったようです。 研究は、3月5日付けで『American Journal of Physical Anthropology』に掲載されています。

                          人類は「肉を食べ尽くしたあと」雑食に移行したと判明 200万年間は「肉食」として進化していた - ナゾロジー
                        • すべてのデザイナーのかたわらに人類学者を――人類学者・中村寛【連載:デザインと人類学のフィールドノート】|designing

                          すべてのデザイナーのかたわらに人類学者を――人類学者・中村寛【連載:デザインと人類学のフィールドノート】 「デザインのための人類学」、「人類学のためのデザイン 」、そして「デザインの人類学」。これら3つに続く、第4の道に期待を寄せる。それは、デザインと人類学とが互いの領域から逸脱して、一緒になにごとかを生み出すというものである。 2023.03.14 以前からデザインと人類学は互いの知を交換し、刺激を与え合ってきた。デザインが機会発見として人類学の手法を用いれば、人類学はデザイン実践を対象とする調査を行う。また近年では、人類学者がデザインの現場に参画する「デザイン人類学」の可能性も耳にするようになっている。 両者がともに幅広い対象を持つからこそ、多様な接点が生まれている。そう考えれば、上述したものにとどまらない、多様な実践と学びが繰り広げられているのかもしれない。 連載「デザインと人類学の

                            すべてのデザイナーのかたわらに人類学者を――人類学者・中村寛【連載:デザインと人類学のフィールドノート】|designing
                          • 様式とは何か - 9bit

                            必要があって様式(style)という概念について多少勉強したのでメモ代わりにまとめておきます。「様式」(文学だと「文体」)という言葉を問題にしたいわけではなく、芸術学まわりで頻出するあの概念の中身を問題にします*。具体的には、「ロマネスク様式」や「定朝様」や「8bitスタイル」などと言われる場合のそれです。 学部生時分の自分が読んだらためになったであろう内容を意図して書いてます。注は詳しく知りたい人向け。 文献 目を通した文献は以下*。 Elkins, J. 2003. “Style.” Grove Art Online. https://doi.org/10.1093/gao/9781884446054.article.T082129. Gombrich, E. H. (1968) 2009. “Style.” In The Art of Art History, 2nd ed., ed

                              様式とは何か - 9bit
                            • TVアニメ『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』が描いた侑と9人の絆:ある僭主の「百日天下」とその手口|髙橋優

                              はじめにVerfluchter Fürst! ich irr' / kan der ein Fürste seyn / An dem nichts Fürstlichs ist / auch nicht der minste schein? 我過てり、呪わしや! はたして君主たりうるか、 およそ君主に相応しき資質を持たず、 君主たる上辺も持たぬ其奴めが? ――アンドレーアス・グリューフィウス『レオ・アルメニウス』、第三幕第五場 (Andreas Gryphius, Leo Armenius. Trauerspiel, hrsg. v. Peter Rusterholz, Reclam, Stuttgart 1996, S. 70) TVアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』(以下、『ニジガク』と略称)は「アイドルアニメ」ではない。 2020年10月期のTVアニメにおける二大

                                TVアニメ『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』が描いた侑と9人の絆:ある僭主の「百日天下」とその手口|髙橋優
                              • An AnandTech Interview with Jim Keller: 'The Laziest Person at Tesla'

                                Topics Covered AMD, Zen, and Project Skybridge Managing 10000 People at Intel The Future with Tenstorrent Engineers and People Skills Arm vs x86 vs RISC-V Living a Life of Abstraction Thoughts on Moore's Law Engineering the Right Team Idols, Maturity, and the Human Experience Nature vs Nurture Pushing Everyone To Be The Best Security, Ethics, and Group Belief Chips Made by AI, and Beyond Silicon A

                                  An AnandTech Interview with Jim Keller: 'The Laziest Person at Tesla'
                                • 『復讐するは我にあり』は"自分には復讐する権利がある"という意味ではない話「知ると理解が変わってくる」

                                  赤堀雅幸/AKAHORI Masayuki @abou_yuto 「復讐するは我にあり」を「自分に復讐の権利がある」という意味で書いているな。朱入れて戻す。確かにこの文だけ知ったらそう思うよな。この「我」は神様のことなので(ローマ12:19)、むしろ復讐を自分でするなって意味です。 2022-02-20 08:55:02 赤堀雅幸/AKAHORI Masayuki @abou_yuto 上智大学総合グローバル学部勤務。人類学、イスラーム地域研究。Professor of Anthropology and Islamic Area Studies at Sophia University

                                    『復讐するは我にあり』は"自分には復讐する権利がある"という意味ではない話「知ると理解が変わってくる」
                                  • 2千年前のシベリアに暴力の時代、犠牲者の遺骨が続々出土

                                    シベリアの草原地帯(ステップ)にある約2000年前の墳墓で発掘された若い男性の頭骨。矢じりを受けた跡なのか、ひし形の穴が開いている。(PHOTOGRAPH BY TREVOR WALLACE) ユーラシア大陸の草原地帯(ステップ)にかつて存在した遊牧国家。その崩壊が、数百年に及ぶ激しい闘争の時代をもたらしたのではないか。 シベリア南部でこの時代の遊牧民の墓を掘り起こした考古学者たちは、そう考えた。墳墓から、暴力の犠牲者と見られる遺骨が多数発見されたのだ。 ロシアとスイスの考古学チームは4年前から、ロシアのトゥバ共和国で埋葬のための墳墓(クルガンと呼ばれる)を発掘していた。「トゥンヌグ1」と名付けられたその墳墓は、遊牧民族スキタイが築いた初期の大規模なものだった。スキタイは、紀元前1100年ごろからヨーロッパとアジアの間にある広大なステップの大部分を支配していた。 墳墓の南端を発掘していたチ

                                      2千年前のシベリアに暴力の時代、犠牲者の遺骨が続々出土
                                    • 視点:文化人類学への開かれた招待 第2版

                                      Japanese translation of “Perspectives: An Open Invitation to Cultural Anthropology, 2nd Edition”

                                      • TOEIC単語まとめ(名詞編、730点クラス)

                                        TOEIC単語まとめ(名詞編、730点クラス) aで始まる名詞 単語 音節 発音 意味 abacus ab・a・cus ˈæbəkəs (子供に計算を教えるための)計算器、アバカス、(東洋の)そろばん、(円柱頭の)かむり板 abortion a・bor・tion əbˈɔɚʃən 人工流産、妊娠中絶、堕胎、流産、不具(者)、失敗したもの、(器官の)発育停止 absorption ab・sorp・tion əbsˈɔɚpʃən 吸収、吸収作用、併合、編入、夢中、没頭、専心 accountant ac・coun・tant əkάʊnṭənt 会計係、計理士、主計(官) accusation ac・cu・sa・tion `ækjʊzéɪʃən 告発、告訴、罪状、罪(名)、とが、非難、言いがかり ace ace éɪs 最高のもの acquisition ac・qui・si・tion `ækwəz

                                          TOEIC単語まとめ(名詞編、730点クラス)
                                        • デジタルデータの長期保存:iPRES2022 基調講演の日本語訳が公開されました - digitalnagasakiのブログ

                                          デジタルデータはなくなってしまいやすい…という話を時々耳にします。実のところ、紙媒体と同じくらいの手間をかけてよいのであればデジタルデータの持続可能性は十分に高いと思うのですが、そうだとしても、よりよくきちんと長期保存するためには何らかのルールを作っておいた方が安全です。というのは、なくならないけど読めなくなった、とか、読めるけど誰がいつ作ったものかはよくわからない、膨大過ぎてもう何がなんだかわからない…等々、保存しておくだけでは済まない落とし穴が色々あるからです。これも紙媒体と共通する事項が多いので、紙媒体でどうしてきたかということを確認しながら考えるのはとても重要なのですが、やはりデジタルに固有の課題もありますので、紙媒体での事情を踏まえつつデジタル媒体の特性もきちんと押さえた保存のための手続きのようなものがあるとありがたいところです。 そのような課題については、すでにOAIS参照モデ

                                            デジタルデータの長期保存:iPRES2022 基調講演の日本語訳が公開されました - digitalnagasakiのブログ
                                          • オンラインアーカイブリスト 2021/6/1追記

                                            TRAJECTORIA is an international online peer-reviewed journal situated at the intersection of anthropology, heritage studies, museum studies, and the arts. It is published by the National Museum of Ethnology (Minpaku) in Osaka, Japan. Since its establishment in 1974, Minpaku has endeavoured to disseminate its research findings to scholarly circles as well as to the general public by means of variou

                                              オンラインアーカイブリスト 2021/6/1追記
                                            • TechCrunch | Startup and Technology News

                                              A new sculpture going live on Wednesday in the Flatiron South Public Plaza in New York is not your typical artwork. It combines technology, sociology, anthropology and art to let…

                                                TechCrunch | Startup and Technology News
                                              • 2万年前のペンダントから女性のDNAを発見、画期的な新技術で

                                                ドイツ、ライプツィヒにあるマックス・プランク進化人類学研究所のクリーンルームで作業する遺伝学者のマティアス・マイヤー氏。マイヤー氏は動物の骨製の遺物からヒトのDNAを抽出する技術を開発したチームのひとりだ。(PHOTOGRAPH BY MAX PLANCK INSTITUTE FOR EVOLUTIONARY ANTHROPOLOGY) 古代のDNAは考古学を変えた。遺体に残る遺伝物質を増やすことで、古代人の性別や祖先を特定することが可能になった。今や数十万年前のDNAまで研究できるようになり、米大陸に初めて到達した人類や、ネアンデルタール人の行方など、遠い昔の出来事について新たな理解をもたらしている。 このほど約2万年前の女性が身に着けていたと思われるシカの歯のペンダントからヒトのDNAが抽出され、2023年5月3日付けで学術誌「Nature」に論文が発表された。ほかの動物を材料にした遺

                                                  2万年前のペンダントから女性のDNAを発見、画期的な新技術で
                                                • 2022年ノーベル医学生理学賞、スウェーデンの進化人類学者ペーボ氏に

                                                  2022年ノーベル医学生理学賞の受賞が決まったスバンテ・ペーボ氏。ドイツのマックス・プランク研究所提供(撮影日・場所不明)。(c)AFP PHOTO /Frank VINKEN/ Max Planck Institute for Evolutionary Anthropology 【10月3日 AFP】(更新、写真追加)スウェーデンのカロリンスカ研究所(Karolinska Institute)は3日、2022年のノーベル医学生理学賞(Nobel Prize in Physiology or Medicine)を、スウェーデン出身の進化人類学者スバンテ・ペーボ(Svante Paabo)氏に授与すると発表した。 ネアンデルタール人のゲノムを解析し、それまで知られていなかったヒト族「デニソワ人」を発見した功績が評価された。 同研究所は授賞理由について、「人類と絶滅したヒト族とを区別する遺伝子

                                                    2022年ノーベル医学生理学賞、スウェーデンの進化人類学者ペーボ氏に
                                                  • 大講座_pdf.indd

                                                    1 uni- mono- unity, uniform monotone, monopoly 2 bi-, bis- di-, dis- bicycle, bissextile dioxide, disulfide 3 ter-, tri- tri- tertiary, trivial tripod, richotomy 4 quadri- quadra- tetra- quadruped, quadruple tetrapod, tetrachord 5 quinque- -qui- penta quintet, quinquennial Pentecost, pentagon 6 sex-, sexa- hexa- sextant hexagone 7 septi-, -tem- hepta- September, septentrion heptarchy 8 octo-, octa

                                                    • ベートーベンの死因は肝硬変? 毛髪でゲノム解析

                                                      ゲノム解読に使われたベートーベンの髪の毛。米サンノゼ州立大学ベートーベン研究センター提供。(撮影日不明)。(c)AFP PHOTO / Ira F. Brilliant / Center for Beethoven Studies, San Jose State University 【3月23日 AFP】ドイツなどの国際研究チームは22日、作曲家ベートーベン(Ludwig van Beethoven、1770~1827年)の髪の毛からDNAを抽出し、ゲノム(全遺伝情報)を解読したと発表した。飲酒など複合要因に伴う肝硬変が、56歳での死につながったと推定されるという。 学術誌カレント・バイオロジー(Current Biology)に同日掲載された論文の共著者で、独ボン大学病院(University Hospital of Bonn)人類遺伝学研究所のマルクス・ノーテン(Markus Not

                                                        ベートーベンの死因は肝硬変? 毛髪でゲノム解析
                                                      • Culture Against Apartheid  アパルトヘイトに抗する文化

                                                        〈Culture Against Apartheid アパルトヘイトに抗する文化〉は、私たちひとりひとりが、パレスチナでの大量虐殺と民族浄化を止める事を早急の課題とし、この問題の根幹にある占領や、アパルトヘイト体制、「日本」をふくむ世界中の、あらゆる抑圧に抗う『文化』を主体的に創造していくことを宣言する声明です。私たちは団体としてではなく、声明に共感する「ちいさな人びと」の意志の集まる場所として、新しい文化を望むすべての人びとの活動のためのネットワークとして存在します。 声明「パレスチナを忘れるな」というのが、エドワード・サイードの最期のことばでした。 パレスチナの未来のために、彼が最期まで重んじたのが、『文化』というものでした。 わたしたちは、Culture Against Apartheid(アパルトヘイトに抗する文化)というチームをつくりました。 わたしたちが、心から追い求めている新

                                                          Culture Against Apartheid  アパルトヘイトに抗する文化
                                                        • 京都での出来事 「paint outside the lines」を試してみる - 「行動と見識」KOUSHIのブログ

                                                          こんばんは。 大学教授となる夢が絶たれてしまったPatricia。 でも幸いなことに、Penn State大学からassistant professorのオファーを得た彼女は、自分自身に誓います。 ここも、原文を見ていきたいと思います。 I promised myself that whatever happened I would never again make choices simply to impress others or to gain status. I would listen to my own drum and march to it. And while I was commonly clumsy with the sticks, I began drumming, so to speak. I gave up doing things “for my resum

                                                            京都での出来事 「paint outside the lines」を試してみる - 「行動と見識」KOUSHIのブログ
                                                          • 2019-nCoVについてのメモとリンク(中澤港)

                                                            リンク集目次 国内外の状況 政府機関・国際機関等 学術情報 疫学論文 分子生物学/ウイルス学論文 臨床論文 インフォデミック関係 時系列メモ目次 新型コロナウイルス(2020年1月6日,11日) インペリグループによる患者数推定(2020年1月18日) 患者数急増,西浦さんたちの論文(2020年1月20日,23日) WHOはPHEIC宣言せず(2020年1月23-24日) 絶対リスクと相対リスク(2020年1月26日) 研究ラッシュが起こるかも(2020年1月27日) なぜ新感染症でなく指定感染症なのか? なぜ厚労省令でなく閣議決定なのか?(2020年1月27日) コロナウイルスに対する個人防御(2020年1月27日) 国内ヒト=ヒト感染発生(2020年1月28日) フォローアップセンター設置,緊急避難等(2020年1月29日) PHEICの宣言(2020年1月31日) 新感染症にしておけ

                                                            • 進化的視点からみる人間の「多様性の意味と尊重」|河田 雅圭|note

                                                              本論考は『東北大学教養教育院叢書「大学と教養」第4巻 多様性と異文化理解』  (東北大学教養教育院編/東北大学出版会/2021年)の第1章として寄稿したものを、東北大学出版会の許可を得て、web公開し、多くの方に読んで頂けるようオープンアクセスとしたものです。ここでは、本書原稿に追加・修正された文章を公開しています。引用は[河田雅圭 (2021) 進化的視点からみる人間の「多様性の意味と尊重」『東北大学教養教育院叢書「大学と教養」第4巻 多様性と異文化理解』 pp.3-28, 東北大学教養教育院編/東北大学出版会]でお願いします。 本稿では、人間の進化史や、進化についての基本的な考え方を紹介した上で、現在の進化学や脳神経科学の進展をもとに、人間の多様性はどのように生じ、維持されているのか、また、人間は多様性をどのように認識し、区別あるいは差別するように進化したのか、という点を考察しています

                                                                進化的視点からみる人間の「多様性の意味と尊重」|河田 雅圭|note
                                                              • ジョブズの名言「ハングリーであれ。愚かであれ」の由来となった「全地球カタログ」CD-ROM版が無料公開される

                                                                インターネット上のあらゆる情報やマルチメディア資料を集めているInternet Archiveが、1968年にアメリカで創刊されたヒッピー向けカルチャー雑誌「全地球カタログ(Whole Earth Catalog)」をイメージファイル形式で公開しました。イメージファイルはブラウザ上で閲覧できるので、特定のデータをダウンロードしたり専用ソフトをインストールしたりする必要はなく、手軽に全地球カタログにまとめられた商品や情報をチェック可能です。 The Electronic Whole Earth Catalog https://archive.org/details/the-electronic-whole-earth-catalog 1968年にアメリカの作家で編集者でもあるスチュアート・ブランド氏によって創刊された全地球カタログは、文字どおり地球上のあらゆる商品や情報を集めたカタログ雑誌で

                                                                  ジョブズの名言「ハングリーであれ。愚かであれ」の由来となった「全地球カタログ」CD-ROM版が無料公開される
                                                                • 先端課題研究19(質的研究方法論)

                                                                  本研究会では、「質的アプローチに基づく研究手法の内実とその説得性確保メカニズムについて、分野間の相違を踏まえた上での総合的な理解を目指す」という研究課題に取り組むために、個別の専門分野における社会科学方法論に関わる文献のレビューを進めています。具体的には、研究員によって、①研究員の専門分野における社会科学方法論関連の文献リストの作成、および②重要文献の解説レジュメの作成を行っています。 本ページの成果は、日本学術振興会『課題設定による先導的人文学・社会科学研究推進事業(領域開拓)』「分野間比較を通した質的研究アプローチの再検討」(研究代表者:井頭昌彦)の支援を受けたものです。 [0] サーベイまとめ(教育学) [1] Creswell J. W., 2000, Educational Research: Planning, Conducting, and Evaluating Quanti

                                                                  • 男性だと考えられてきた古代遊牧民の戦士の遺体が「13歳以下の少女」だったことがDNA検査で判明

                                                                    by Lyalka ギリシア神話には女性だけで構成されたアマゾーンという部族が登場し、馬を飼い慣らして戦う狩猟部族だったと伝えられています。アマゾーンは黒海沿岸に住んでいた母系部族を誇張したものともいわれていますが、実際に紀元前9世紀ごろから記録に登場する遊牧騎馬民族のスキタイ人には、少女ともいえる年齢である「13歳の女性の戦士」が存在していたことがDNA検査で判明しました。 The Unique Burial of a Child of Early Scythian Time at the Cemetery of Saryg-Bulun (Tuva) https://www.e-anthropology.com/English/Catalog/Archaeology/STM_DWL_QeAy_gDibiVkQf93i.aspx Scythian Warrior's Genome Anal

                                                                      男性だと考えられてきた古代遊牧民の戦士の遺体が「13歳以下の少女」だったことがDNA検査で判明
                                                                    • アニメーション的な誤配としての多重見当識― 非対人性愛的な「二次元」へのセクシュアリティに関する理論的考察[PDF]

                                                                      対人性愛中心主義、性別二元論、 〈字義どおり化〉という幻想、ポルノグラフィ、パフォーマンス /アニメーション Ⅰ.背景と目的 マンガやアニメなど、いわゆる 「二次元」 の性的表現を愛好する営みについては、こ れまで 「オタク」 や 「マンガ読者」 や 「ファ ン」として研究されてきた。これに対して 近年では、 「二次元の性的表現を愛好しつ つ、生身の人間への性的惹かれを経験しな い」人々や「二次元」キャラクターのみに 性的に惹かれる人々について、セクシュア リティの観点からの議論がなされている。 こうした人々はアセクシュアルの人々と似 た仕方で周縁化される場合があり(松浦 2021a) 、またアセクシュアルをめぐる近年 の問題提起と同じく、セクシュアリティを めぐる従来の認識枠組みを問い直す視座を アニメーション的な誤配としての多重見当識 ― 非対人性愛的な「二次元」へのセクシュアリティに

                                                                      • リミナリティ - Wikipedia

                                                                        リミナリティ(「敷居」を意味するラテン語のlīmenが由来) [1]は、人類学において通過儀礼の対象者が儀礼前の段階から儀礼完了後の段階に移行する途中に発生する境界の曖昧さまたは見当識の喪失した性状を指す[2]。 儀礼でのリミナリティ段階では、対象者は、アイデンティティ、時間、またはコミュニティの構築以前と構築以後の間の「敷居に立つ」(儀式を完了することによっていずれかに確立される)とされる[3] 。 20世紀初頭に、リミナリティの概念を最初に成立したのは民俗学者のアルノルト・ファン・ヘネップである。後にヴィクター・ターナーによって取り上げられた。 [4]最近では、この用語は儀礼に関してだけでなく、政治的および文化的な変化を表す言葉としても広く用いられる。 [5] [6]どの種類のリミナリティの状態においても、社会的階層が逆転または一時的に解消されて伝統の継続性が不確かになり、かつて当然の

                                                                        • 口笛言語 - Wikipedia

                                                                          ※子音の伝達実験の結果表。取り違い(伝達ミス)も確認できる。表の見方は母音の場合と同様である。 アフリカ大陸には、口笛の他に楽器で発話を担う例があり、最も有名な例に「トーキング・ドラム」がある。しかしながら、同時にドラムはグリオによる賛歌の詠唱あるいは村落間のコミュニケーションに用いられ、四方八方に鳴らす場合の発信者の特定用のジングルには他の楽器を使ったりもするが、離れた位置での発話には日常的に口笛が使われている。2人が互いに近づいて来るとき、会話の途中で口笛による発話から口笛ではない通常の発話へ切り替えることさえある。 例[編集] カナリア諸島ラ・ゴメラ島のシルボは、スペイン語を基礎にしていて、もっとも研究の進んでいる口笛言語の一つである[25]。この言語で識別しうる音ないし音素の数について研究者の間で意見が分かれていて、それら研究者の見解によって母音は2から5、子音は4から9とバラつい

                                                                            口笛言語 - Wikipedia
                                                                          • 農家は少ないのになぜ農業ゲームは人気なのか?

                                                                            数ある職業のうち農業に従事する人はアメリカで1.4%、日本で3%と、製造業や卸売・小売業、医療・福祉などに比べて少数ですが、「Farming Simulator」などの農業シミュレーションゲームを遊ぶ人は多く、一部のゲーマーを魅了し続けています。このような農業シミュレーションがなぜ人気なのかという点について、人類学者のロビン・カットライト氏が考察しています。 The Anthropology of Farming Simulator – SAPIENS https://www.sapiens.org/archaeology/farming-simulator-anthropology/ 人類は歴史の大部分において狩りをし、植物を集め、魚を捕り、自然の生息地から他の資源を収集して生活していましたが、よりおいしく、より管理しやすい食事を確保するべく、農耕・牧畜といった手段を学び始めていきます。

                                                                              農家は少ないのになぜ農業ゲームは人気なのか?
                                                                            • How Many Calories Can the Brain Burn by Thinking?

                                                                              Hungry brainHumans aren't unique in this regard. Together with Duke University evolutionary anthropology graduate student Arianna Harrington, who studies energy usage in mammal brains, Boyer conducted research revealing that very small mammals such as the tiny tree shrew and the minuscule pygmy marmoset devote just as much of their body energy to the brain as humans do. Boyer believes the reason i

                                                                                How Many Calories Can the Brain Burn by Thinking?
                                                                              • Letter by Concerned Economists Regarding “Contracting for Sex in the Pacific War” in the International Review of Law and Economics

                                                                                English | Chinese (simplified) 简体中文 | Chinese (traditional) 繁體中文 | Japanese 日本語 | Korean 한국어 Letter by Concerned Economists Regarding “Contracting for Sex in the Pacific War” in the International Review of Law and Economics Please click here to sign this letter Frequently Asked Questions and More resources Statements by Al Roth and Paul Milgrom, Pinelopi Goldberg, Roger Noll, the twelve editors of

                                                                                • スーザン・ストライカー - 「トランスジェンダー」の旅路(PDF)

                                                                                  はじめに トランス、クィア、そしてフェミニズム のコミュニティに数十年にわたり属してき たトランスジェンダー女性として。学際的 な学問領域であるトランスジェンダー・ス タディーズの発展という役割を担ってきた 人間として。そして長年にわたり、いくつ もの大学の女性学やジェンダー/セクシュ アリティ・スタディーズの学科で教えて きた研究者として、私はトランスジェン ダー、フェミニズム、そしてクィアという 視角がお互いに親戚関係にあることを、私 たちがたくさんのつながりや、非常に大き な土台を共有していることを、とてもよく 知っています。一方で私は、時にトランス の人々、クィアの人々とフェミニストの 人々が問題を抱えた機能不全の家族で、外 的な困難に悩まされていることも、知って います。私たちの多くは傷つけられている と感じています―世界が私たちをこんな ふうに扱ってきたことによって。国家と政