世界の経営学の研究において、トップの引き継ぎは重要な研究領域となっており、成果が積み上がっている。海外論文の動向に詳しい武蔵野大学の宍戸拓人准教授の協力で、注目の論文から研究の最前線をリポートする。 ■ここまでの連載 (1)日本電産・永守氏の教訓 後継選びの鍵は「イズム体得」 (2)日本電産、動き出す「次の次」の後継選び 永守会長が社長育成塾 (3)トヨタの社長選びも変化 日本企業、後継の潜在力・改革力問う (4)社長一存の後継選びはもう古い J・フロントや帝人の指名委改革 (5)幹部育成、日立の本気 部下30人から社員5000人企業の社長就任も (6)建設クレーンのタダノ 後継者に同族経営壊す「よそ者」スカウト (7)工芸品の中川政七商店 300年の同族経営、脱する覚悟 海外の社長選びは内部昇格と同時に外部からの招へいも目立つが、企業業績の点においては内部昇格のほうが優位であることがさま