「図書館」に出会える本 もう、これは公式と言える命題かもしれない。 「『図書館』がタイトル(書名)に含まれる図書は読むと、期待が裏切られる」 その逆も真なりで、 「『図書館』がタイトル(書名)に含まれない図書で、図書館について綴られているものは、期待以上のものが得られる」 と言える。 ということは、「図書館司書課程」「学校図書館司書教諭課程」のテキストも期待が裏切られるのか!?――敢えて、言わせていただければ、そうだ。自分もいくつか書いたことがあるので、大それたことは言えないが、正直なところ、自分が担当したところを読み返しても、あまり面白くもない。 このブログで何回か取り上げた村上春樹氏の作品でも、『ふしぎな図書館』は、あまり面白くなかった。「図書館」という言葉に惹かれて、萌え〜となって、期待しすぎたからだろう。一方、『海辺のカフカ』は、タイトルに「図書館」が無いのにもかかわらず、図書館に