――常井さんはこれまで、誰とも異なる視点で政治家を書いて来られましたが、新作の『地方選 無風王国の「変人」を追う』も500人足らずの村の選挙を取材するなどしていて、面白かったです。 常井健一(以下、常井)ありがとうございます。今回はインタビューなのに、お互いにノンフィクションの本を持ち寄って、これから「ビブリオバトル」を始めるような雰囲気ですね。 ――今日、杉浦明平という作家の名著『ルポルタージュ 台風十三号始末記』(岩波新書、1955年)を持ってきたのですが、『地方選』を読んでいるとき、これを思い出しました。 常井 私が昨年末に書き上げた著書『無敗の男 中村喜四郎 全告白』(文藝春秋)を発売したころには、文春オンラインのレビューで映画「地獄の黙示録」を引き合いに出して、「中村喜四郎=カーツ大佐」説を唱えられて思わず唸りましたが、今回の作品は杉浦明平さんですか! ――『台風十三号始末記』は
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