成田空港の機能強化を目指す成田国際空港会社(NAA)は2022年秋ごろ、B滑走路の延伸に向けた準備工事を始める。新設するC滑走路では、23年度に準備工事に着手する。NAAが21年12月23日に計画概要を公表した。 機能強化は、年間の発着容量を現在の30万回から50万回に増やすため、空港の敷地(面積1198ha)を1099ha拡張。B滑走路(延長2500m、幅員60m)を北側に1000m延伸し、C滑走路(延長3500m、幅員45m)と誘導路(延長7471m、幅員23m)を新たに建設する。いずれも28年度末までに整備を終える予定だ。 NAAは19年11月、航空法に基づく空港等変更許可を国土交通相に申請。20年1月に許可を得た。その後、滑走路や誘導路の建設予定地で埋蔵文化財など各種調査を進めながら、整備計画の具体的な内容を検討してきた。