「脱原発」が持論の河野太郎外相が、年明けから独自カラーの発揮を模索している。14日にアラブ首長国連邦(UAE)で国際再生可能エネルギー機関(IRENA)総会に出席したほか、外務省内でも地球温暖化対策に関する有識者会議を設置し提言提出を急がせている。昨年8月の外相就任以降、過激な持論を封印してきたが、経済産業省が3月末までにまとめるエネルギー基本計画の日程をにらんで影響力を示したいとの思いがにじむ。 河野氏は14日のIRENA総会で、日本の再生エネ利用政策について「世界の動きを正しく理解せず、短期的なその場しのぎの対応を続けてきた」と自己批判を展開した。その上で「長期的視野に立ち、一貫した対応をとっていくことを宣言したい」と述べ、日本の技術力で再生エネ利用推進や開発途上国支援に取り組む考えを強調した。 日本の外相として初のIRENA総会出席は、河野氏の強い意向で実現した。 「これは絶対に行く