土砂災害に遭ったモロ・ダ・オフィシナ地区。急な斜面に建てられた住宅は土砂にのみ込まれ、消えた=ブラジル南東部リオデジャネイロ州ペトロポリス市で2022年3月3日、中村聡也撮影 南米ブラジル南東部リオデジャネイロ州のペトロポリス市で2月中旬、局地的な豪雨によって土砂災害と洪水が発生し、230人超が死亡した。ブラジルでは近年、豪雨の日数が急増している。自国の利益を優先する国が少なくない中で、歯止めがかからない気候変動。そのリスクに真っ先に直面するのは、どのような人々なのか。 スラム街を直撃、234人が犠牲に 迷路のような路地を進み急斜面にたどり着くと、土砂がスラム街をのみ込んでいた。80軒が被災したモロ・ダ・オフィシナ地区。3月上旬、現場を歩くと、汚泥から漂う臭気が鼻をついた。 豪雨が襲った2月15日夕。ロブソン・ペレイラさん(49)は1人暮らしをしていた母親のヘレナさん(75)の自宅の方角か
![クライメート・ポリティクス:「自国優先」行き着く先は 気候変動の恐怖 ブラジルで起きたこと | 毎日新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ffe4c6ecf6e8d741858a276fe1ed4cb9687e3c76/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.mainichi.jp%2Fvol1%2F2022%2F04%2F30%2F20220430k0000m030232000p%2F0c10.jpg%3F1)