「下流志向」内田樹著、講談社、ISBN978-4-06-213827-7、1400円+税を読んだ。現時点で学校で起きていることの実態を、そのすべてではないだろうが、見事に説明している本のように思えた。 これが事実だと仮定したら、一体、今後どのような対策を取れば良いのか。教育再生委員会に、そんな解が出せるのか。 C先生:これまで、戦後の日本が発展した最大の理由は、日本人が勤勉で、向上心に満ちていたからだ。しかも、一部の人々がそうだったのではなく、大多数がそうだったからだ、という説明が行われてきたように思える。 A君:もしも「下流志向」が日本人のメンタリティーのかなりの割合を占めているとしたら、将来どうなるのか。そんな心配をしているのでしょうね。 B君:著者、内田氏は、1950年生まれ。団塊の世代と言えるでしょう。フランス文学者。フランス現代思想、映画論、武道論が専門とか。映画論だと、蓮見元東