印刷 受動喫煙の実態と数値目標 厚生労働省は31日、がん予防や健康対策として、2022年度までに受動喫煙を削減する数値目標を初めて決めた。飲食店で月に1回以上、受動喫煙をしたと回答した成人の割合は現在、50.1%で、15%に減らすことをめざす。 受動喫煙の削減目標値は、この日に発表した10年の国民健康・栄養調査の結果をもとに設定した。受動喫煙の被害にあった人の割合から、たばこをやめたいと考えている人の割合を考慮して目標値を定めた。家庭では、受動喫煙の被害が「ほぼ毎日」と答えた10.7%を3%に減らす。 飲食店の全面禁煙を後押しするなどして、目標達成をめざす。 また、成人の喫煙率は、男性32.2%、女性8.4%。全体で19.5%と初めて20%を割った。このうち、37.6%がたばこをやめたいと考えていることから、これを差し引いて、22年度までの喫煙率の削減目標値を12.2%とした。 購