俺が通ってるジムのステアマスターにはテレビが付いていて、いつもテレビ見ながらをステアマスター漕いでるんだけど、この前北斗の拳の再放送見ようと思ってテレビ点けたら放送大学の講義をやっていて、これがえらく面白かった。 それは科学哲学の講義で、テーマは「事実と真実はどう違うか」というものだった。 話の要点は以下の3つだ。 1. 真実は観測できない 先生はこんなフリップを出して話を始めた。 「何かを観測して得たデータを事実と呼ぶならば、事実には必ず誤差が含まれています。事実の集積から、何らかの手続きで誤差を消去して抽出したものを真実といいます」 ガタガタのヒストグラムという事実を集めて、そこから滑らかな曲線を描く真実を取り出すわけだ。 先生の定義によれば、真実は事実のように直接観測できるものではない。 現実世界で見ることも、手で触れることもできないのだ。この点、事実よりも思い込みや妄想に近い存在だ