9月30日、午前9時30分。JR海浜幕張駅に到着したシニア記者は、東芝の株主さんたちと一緒に、ぞろぞろと幕張メッセに向かった。東芝の臨時株主総会である。 バブル期に開発されたこの地区は、巨大なコンベンショナルホールを中心に、ホテルや野球場やショッピングセンターが並び、めったやたらと敷地が広い。 空中歩道で結ばれた駅から幕張メッセまではシニア記者の足でゆうに10分。お年寄りなら20分近くかかる距離である。都心から遠い上に駅からも遠い。口うるさい個人株主にあまり来てほしくない東芝にとっては、都合のよい場所かもしれぬ。 駅を出ると、すぐにどこかで見たことのある、あの看板を発見! 「お土産、お弁当はご用意致しておりません」 前回の株主総会東芝は「お土産、お弁当なし」の方針を打ち出した結果、両国国技館に集まった株主の数は前年の6396人から3178人に半減した。「あまり来てほしくない時にはお弁当を出