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ブックマーク / webronza.asahi.com (48)

  • 日本のバレエダンサー教育に変化の可能性 - 菘あつこ|論座アーカイブ

    英国ロイヤルバレエ団の高田茜さんや平野亮一さん、ウィーン国立バレエ団の橋清香さんと木全優さん、マリインスキー・バレエの永久メイさん――などなど――挙げればキリがないほど、今、日人ダンサーは世界中の主要バレエ団でプリンシパル(最高位ダンサー)にのぼりつめるなど、大活躍している。私は「SWAN MAGAZINE」(平凡社発行)というバレエ誌で「世界の劇場から、こんにちは!」という日人で海外でプロとして活躍するダンサーを紹介する記事を連載させていただいているが、紹介する候補が尽きることはなく、どんどん増えて到底紹介しきれないように思えてくるほどだ。 公立の「バレエ学校」で育つ、欧州やロシアのダンサー 彼ら彼女らは、ヨーロッパやロシアといったバレエの場と言える国々で育ったダンサーたちとも比較された上で、昇進したり、大役に抜擢されたりしているわけだが、受けて来たバレエ教育のシステムは、日

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  • ドミンゴの遊び心が生んだ手のひらの上の妖精 - 伊熊よし子|論座アーカイブ

    ドミンゴの遊び心が生んだ手のひらの上の妖精 秘話で綴るクラシック演奏家の素顔(1)「私の中にはアイデアが詰まっている」 伊熊よし子 音楽ジャーナリスト・音楽評論家 連載・秘話で綴るクラシック演奏家の素顔 こぼれ話、取材秘話を書きます 長年、クラシックのアーティストにインタビューや取材を続け、新聞や音楽専門誌、一般誌、情報誌、WEBなどに記事を書いてきた。そうしたインタビューのなかで、とりわけ印象に残っている人、話の内容がおもしろい人、音楽と同様に素顔がとても興味深い人、演奏がいつまでも心に残るほどすばらしい人などを選び、35人のアーティストを1冊のにまとめてみた。 『35人の演奏家が語るクラシックの極意』(学研プラス)。偉大なる巨匠から中堅の実力派、これから大海原に漕ぎ出していくであろう未知なる魅力を秘めた新人までじっくり厳選し、長年インタビューで聞き込んできた話を演奏を交えながら紹介し

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  • ルノー・カピュソンと弟ゴーティエの愉快な関係 - 伊熊よし子|論座アーカイブ

    ルノー・カピュソンと弟ゴーティエの愉快な関係 秘話で綴るクラシック演奏家の素顔(2)性格の違いが音楽の違いを生み出す 伊熊よし子 音楽ジャーナリスト・音楽評論家 連載・秘話で綴るクラシック演奏家の素顔 単行「35人の演奏家が語るクラシックの極意」(学研プラス)に書くことができなかった、アーティストのこぼれ話、取材秘話を綴るシリーズの第2回はヴァイオリニストのルノー・カピュソンの登場である。 ルノーは天才ヴァイオリニストと称されているが、弟も実力派として知られるチェリストのゴーティエ。ふだんはひとりずつにインタビューをするのだが、以前ふたりの来日がたまたま重なり、おもしろい話を聞くことができるのではないかと思い、ふたり一緒にインタビューに参加してもらった。これが大成功で、両者の性格の違いが如実に現れ、あたかもふたりの演奏を表しているようで、非常に興味深かった。今回は、その一部始終を紹介した

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  • 0円音楽時代に未来はあるのか - 岩崎賢一|論座アーカイブ

    0円音楽時代に未来はあるのか 世界の音楽収入の半分がストリーミング。定額で聴き放題に対抗する手段はあるのか? 岩崎賢一 朝日新聞社 メディアデザインセンター エディター兼プランナー 世界の音楽市場は、国際レコード連盟(IFPI)のリポートによると、2018年は前年比9.7%増で、4年連続のプラス成長だった。その中でも音楽収入のほぼ半分を占めるのが、ストリーミングだ。特に定額で何回でも聴けるサブスクリプション・ストリーミングによるサービスは、前年比32.9%の急成長をしている。そんな中、洋楽を中心にライヴにおけるビジネスの再構築が進んでいる。長年、レコード会社で洋楽のセールスを担当し、現在は音楽出版社「シンコーミュージック・エンタテイメント」で新規事業を模索する阿部裕行さんに、0円音楽時代の洋楽ビジネスについて聞いてみた。 阿部裕行(あべ・ひろゆき) シンコーミュージック・エンタテイメント社

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  • 統制ではなく自発性。理想のオーケストラを求めて - 大原哲夫|論座アーカイブ

    1枚の写真を見ていただきたい。これは西脇義訓がチャレンジしたオーケストラの配置である。驚いたことに全員が横1列に前を向く。いま、日のオーケストラにある「革命」が起っている。 一般的なオーケストラの配置は、指揮者を中心にして半円形に広がる。すべての演奏者は指揮者の方を向くことになり、指揮者とオーケストラは主と従、命令と服従の関係になる。近代オーケストラのこの半円形の配置は、20世紀に定着する。それはひとりの権力者、独裁者の支配下、まさに中央集権のやり方ではないだろうか。西脇はこれに疑問を突きつけた。 西脇は、いわゆる音楽大学を出て、指揮者のキャリアを積んだわけではない。レコード会社に勤めたのち、自らレコード会社を起こし、ディレクター、プロデューサーとして、数多くの録音に携わってきた。 そうした経歴を持つ彼が、オーケストラを自らつくり、指揮者としてデビューした。世界でも類例を見ないことである

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  • 初のコンクールでビリ。ツィメルマンは日本大好き - 伊熊よし子|論座アーカイブ

    初のコンクールでビリ。ツィメルマンは日大好き 秘話で綴るクラシック演奏家の素顔(3)巨匠への道を邁進するピアニストの原点は 伊熊よし子 音楽ジャーナリスト・音楽評論家 連載・秘話で綴るクラシック演奏家の素顔 単行「35人の演奏家が語るクラシックの極意」(学研プラス)に書くことができなかった、アーティストのこぼれ話、取材秘話を綴るシリーズの第3回は、ピアニストのクリスティアン・ツィメルマンの登場である。 ツィメルマンは1975年10月、ポーランドのワルシャワで開催されたショパン国際ピアノ・コンクールにおいて優勝を果たし、一躍世界から注目されることになった。当時18歳。ポーランド人の優勝は1955年のアダム・ハラシェヴィチ以来の快挙であり、同コンクールの最年少の優勝者であった。 以後、国際舞台で活躍する多忙なピアニストとなり、いまや真の巨匠としての道を邁進(まいしん)していることで知られる

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  • アメリカのオケが法律家の僕に教えてくれた事・下 - 倉持麟太郎|論座アーカイブ

    アメリカのオケが法律家の僕に教えてくれた事・下 アメリカが持っていた多様性を体現しようとするLAフィルの取り組みが持つ普遍性 倉持麟太郎 弁護士(弁護士法人Next代表) 「コカコーラ国のオケが法律家の僕に教えてくれた事・上」で紹介したロサンゼルス・フィルハーモニック(LAフィル)のCEOSimon Woods(サイモン・ウッズ)氏と演奏会のプログラミング担当COOであるChad Smith(チャド・スミス)氏へのインタビューで、筆者の心に最も残ったのは、「音楽の力という言葉は普遍的すぎて、もはや力を持たなくなっただろう」という言葉だった。 「音楽は偉大です」「音楽の力は人を動かす」といった、普遍的ではあるが漠然とした言葉では、都市や市民への「説明責任」を果たさないし、投資家の財布のヒモは緩められない。この“事実”は、そのまま我々の市民社会、とりわけ政治的文脈にも応用できると同時に、現代

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  • アメリカのオケが法律家の僕に教えてくれた事・上 - 倉持麟太郎|論座アーカイブ

    アメリカのオケが法律家の僕に教えてくれた事・上 社会的影響を与える存在を目指すLAフィルがロス市民に受け入れられているわけ 倉持麟太郎 弁護士(弁護士法人Next代表) アメリカで特異な花を咲かせるオーケストラ芸術 「カラヤンの音楽はコカ・コーラ」 これはリハーサルの厳しさと、禅問答のような語りで有名だった指揮者セルジュ・チェリビダッケが、カラヤンの音楽は形だけ、商業主義的で音楽質を捉えられていないという趣旨の批判として、インタビューで言い放った言葉である。 クラシック音楽質は「売れれば良い!」の大量生産大量消費の対極にある。商業主義の象徴としてコカ・コーラを比喩的に使い、カラヤンを批判したのである。 しかし、稿は、あえてそのコカ・コーラの国・アメリカ、商業主義的このうえないアメリカにおけるクラシック音楽、特にオーケストラ芸術の役割が、クラシックの家ヨーロッパを離れ、特異な花を

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  • 世界で二番目にクールな街シモキタの再開発の物語 - 保坂展人|論座アーカイブ

    世界で二番目にクールな街シモキタの再開発の物語 対立から対話、和解と協働へ。これは単なる再開発ではない/街の写真は矢郷桃さん撮影 保坂展人 東京都世田谷区長 ジャーナリスト 下北沢の小田急線「線路跡地」 街には顔があります。そして、行き交う人びとも、街の空気にさらされて光と影が動きます。 私も青春と呼べるかどうかの10代の理屈っぽい少年だった頃、この街を彷徨した記憶があります。 東京都世田谷区にある下北沢。 6年前、2013年3月23日午前1時過ぎ、地上を走る最終電車を見送る人びとが、踏切の左右にいました。 「サヨナラ踏切」「ようこそシモチカ」という1文字ずつのボードを持った人たちが並んで、最終電車が走り去るのを見送ると、最後に開いた踏切の左右から、人々が交錯してハイタッチで盛り上がりました。(『I LOVE 下北沢』) あれから6年、下北沢では工事が続きました。一部には、あまり工事期間が

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  • 乳袋、乳テントってなんだ? - 赤木智弘|論座アーカイブ

    実際に「乳袋」ができるブランドはあるか 日赤とのコラボキャンペーンで、新宿の献血センターなどに貼られていた「宇崎ちゃんは遊びたい!」のポスター。これに描かれていた、作品のヒロイン宇崎花の造形が「環境型セクハラではないか」「乳袋が性的に誇張されており卑猥である」などとTwitterで騒がれている。 こうしたアニメやマンガ(以下、二次元)のキャラの造形は今までも何度も問題になっているが、今回注目されたのは「乳袋」と言われる表現である。 「乳袋」とは、マンガで巨乳キャラクターを描く際に、巨乳の全裸女性のボディラインどおりに服が存在するかのように描く表現手法である。服を着ているのにもかかわらず、胸の形、特に胸の谷間や下乳のラインが、ビキニでも着ているかのようにハッキリと見えるのが特徴である。 問題になった宇崎ちゃんのポスターの絵も乳袋であると言える。当然、現実の服では、そのような状態はありえないか

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  • 「桜を見る会」が日本政治に突きつけた本当の問題 - 米山隆一|論座アーカイブ

    「桜を見る会」が日政治に突きつけた当の問題 「国民が認めた」努力に報いる民主主義国家であり続けるかどうかが問われている 米山隆一 衆議院議員・弁護士・医学博士 「桜を見る会」をめぐり、政界がざわついています。招待者の選考基準のあいまいさ、予算の膨張が問題となるや、突如、中止が決定されましたが、今なお疑念が晴れたとはいえず、安倍晋三総理の後援会会員を対象とした「夕会」をはじめ、多くの問題が議論を呼んでいます。 すでに多くの論者によって論じられているところではありますが、「桜を見る会」の一体、何が問題なのか。①「桜を見る会」の前夜に行われた安倍晋三後援会の「夕会」、②「桜を見る会」自体の二つに分けて、私見を述べたいと思います。 前夜の「夕会」について総理の説明は まず安倍晋三後援会の「夕会」について論じます。 この「夕会」については「ホテル・ニューオータニで1人あたり会費5000

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  • 戦後文教行政の「最後の一線」が決壊する - 石原俊|論座アーカイブ

    戦後文教行政の「最後の一線」が決壊する 不正と弱体化の果て、文部科学省の機能不全 石原俊 明治学院大学教授 文教行政の原則を破壊する文科省――「あいトリ」補助金不交付問題の核心 9月26日、文部科学省の外局である文化庁は、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」(津田大介・芸術監督)の一環として開催された企画展「表現の不自由展・その後」が、激しい脅迫行為によってわずか3日間で中止に追い込まれたことを理由に、「文化資源活用推進事業」の枠で「あいトリ」へ支給される予定であった約7830万円の補助金を、全額不交付にすると決定した。 文化庁は不交付決定の理由を、事業者である愛知県が、「来場者を含め展示会場の安全や事業の円滑な運営を脅かすような重大な事実を認識していたにもかかわらず、それらの事実を申告することなく採択通知を受領した」ことなどとしている。 さらに10月に入って、この不交付決定が、「あ

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  • 「バッキンガム宮殿採用」装置にダメ出し続々  - 長野剛|論座 - 朝日新聞社の言論サイト

    訂正:2019年10月5日に配信した記事について、一部誤りがありました。NMRパイプテクターについて記した都内団地住民のブログへの投稿と、雑誌「理科の探訪」のサイトで公開された記事が相次いで削除されたのは、いずれも東京地裁の仮処分決定によるものではないように記述しました。しかし、実際は都内団地住民のブログについては、投稿削除を求める東京地裁の仮処分決定が出ておりました。筆者と編集部の確認が不十分でした。これをふまえ、文を修正しました(2020年7月7日、「論座」編集部) 「配管寿命が40年延びる」に疑問の声 一部ネット界隈で話題の「#謎水装置」をご存じですか? 「テレビ東京(中略)で報道」「世界で唯⼀(中略)論⽂発表」そして「英国バッキンガム宮殿採⽤」と、高らかに広告でうたわれる装置がそれ。札幌から福岡まで全国6都市の地下鉄などで、鉄道広告が出されています。

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  • あいちトリエンナーレ補助金不交付の支離滅裂 - 米山隆一|論座アーカイブ

    あいちトリエンナーレ補助金不交付の支離滅裂 法的根拠も合理性もなし。法の支配を歪め、行政運営の根も揺るがす過った決定 米山隆一 衆議院議員・弁護士・医学博士 「あいちトリエンナーレ2019」に対して、審査され採択が決まっていた約7800万円の補助金について、文化庁がこれを覆して全額を不交付にしたことが議論を呼んでいます。 そもそも「表現の自由を損なう」という点で大きな問題だと思いますが、私はそれと同等かそれ以上に、「法の支配を歪める」「行政の安定的運営を損なう」という点においても極めて問題が多いと思っています。日の行政が危機に瀕しているといっても過言ではありません。 表現の自由を大きく損ねる決定 まず「表現の自由」についてですが、不交付決定に関して文化庁が示している“公式な理由”はさておいて、その実質的理由が、「あいちトリエンナーレ2019」の一部である「表現の不自由展・その後」で議論

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  • 山本太郎から自民党を支持してきた皆様へ - 山本太郎|論座アーカイブ

    太郎から自民党を支持してきた皆様へ 法人税を減税し、消費税を増税するのはおかしくないですか? 私は野党の一員です! 山太郎 参議院議員 れいわ新選組代表 「論座」選挙イベントのお知らせ 安倍首相は6年半前に倒れた民主党政権を今なお「悪夢」と批判し、今夏の参院選を乗り切る構えです。安倍首相の国政選挙5連勝の立役者は野党だったといえるかもしれません。日政治をまっとうにするには、低迷する野党の再建が不可欠です。「論座」は7月7日、『中島岳志×保坂展人 野党はどう闘うべきか』を開催します。「山太郎現象」も主要な討論テーマです。申し込みはこちら→【イベント申し込み】 安倍政権は経団連中心主義 私・山太郎は、この度、「れいわ新選組」という政党を立ち上げました。6年間、参議院議員を務め、様々な政治課題に取り組んできました。その過程で、多くの国民の経済的苦境に直面し、経済政策の重要性に気づき

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  • 百田尚樹氏が記載した出典の現物を入手 - 早川タダノリ|論座アーカイブ

    連載 百田尚樹『日国紀』に登場した謎の記事を追う オリジネーターによるまとめ 1990年代後半からの日における歴史修正主義の台頭とともに拡散された、ククリット・プラモート「日というお母さん」記事。この記事を「発見」し世に送り出した名越二荒之助(なごし・ふたらのすけ)は、「大東亜戦争で日がアジアを解放した」論を集大成的に正当化してゆく大部の書籍を刊行する。1999年から刊行された『世界に開かれた昭和の戦争記念館』シリーズ全5巻(展転社)は、写真と解説記事を中心に、 これまで昭和の戦争は、日の立場を見失い、否定的側面ばかりが強調された。しかし調べてみれば、感動の秘話の宝庫である。史実や資料の羅列でなく、そこに至る国際的背景や脈絡を明らかにし、日が歩んだ感動のドラマを重視する。 というコンセプトのもとに編まれたものであった。最初から「感動のドラマ」に仕立て上げる気マンマンだったのであ

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  • 保坂展人から野党へ 与党支持者を取り込むコツ - 保坂展人|論座アーカイブ

    保坂展人から野党へ 与党支持者を取り込むコツ 「せたがやYES!」で制した世田谷区長選。勝因は「与野党対決」の枠を超えたこと 保坂展人 東京都世田谷区長 ジャーナリスト 世田谷区長選挙を戦い終えて 時代と人々の暮らしの海の中に、身体ひとつで飛び込んでいくのが選挙です。 短時間に有権者と交わす言葉の片鱗や、握手を交わす時に見える瞬間の表情が語るものは、私の心の中に濃縮され、集積していきます。候補者としての私が語る「言葉」が浮遊し拡散するのか、それとも聴衆の心に届くのか、今回もドキドキしながらマイクを握り、語り続けました。 4月21日投開票の世田谷区長選挙で、私は3度目の当選を重ねました。 それでも、薄氷を踏むような思いで、これまでの2期8年間の営為が人々にどう伝わっているのか。いや「人々」ではなくて、ひとりひとりが織りなす「日常」にはたして届いていたのかどうか。普段は毎日10数通届くメールや

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  • 大学における雇用契約と内定通知 - 鳥居啓子|論座アーカイブ

    大学における雇用契約と内定通知 契約社会であるアメリカではどうなっているのか 鳥居啓子 テキサス大学オースティン校冠教授 名古屋大学客員教授 3月1日に、「現代ビジネス」オンライン版に、東大教授職の移籍人事で、内定を白紙撤回された教授による一連の騒動に関する独白が発表された(東大から「内定取り消し」を受けた大学教授がどうしても伝えたいこと)。大学側は、内定通知書を書面で出さず、また、「雇用契約の成立時期は総長の任命の時(すなわち、着任時)である」と主張していたという。日の大学における被雇用者の一方的な立場の弱さが露呈した内容だ。稿では、契約社会である米国では大学における雇用契約はどのようなものなのか、筆者の所属するワシントン大学(下の写真)の例を主に解説しよう。 ワシントン大学のキャンパス。米国ワシントン州シアトルにある州立研究大学である。今年のUS News & World Repo

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    ruinous
    ruinous 2019/03/06
  • 厚労省の統計不正はどのように不正だったのか - 奥村晴彦|論座アーカイブ

    厚労省の統計不正はどのように不正だったのか 統計学を使えば最小の費用で最大の効果が得られる調査方法がわかる 奥村晴彦 三重大学名誉教授・教育学部特任教授 国の統計不正が問題になっている。厚労省は2019年1月11日に「毎月勤労統計調査において全数調査するとしていたところを一部抽出調査で行っていたことについて」という文書を公開した。毎月勤労統計調査とは、「民間や官公営事業所の賃金、労働時間、雇用状況の変化を把握する目的で政府が実施する調査。統計法に基づき、国の重要な統計調査である基幹統計として、厚生労働省が実施・公表している」(日大百科全書)ものである。そのどこが、どのように不正だったのか。統計処理の話に絞って解説したい。 平均給与が全体として低めになっていた この調査は、500人以上の事業所は全数調査、499人以下の事業所は一部を抽出して調査すると法律で定められている。ところが、東京都は

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  • ドイツはなぜ一流の研究成果を出し続けられるのか - 小松英一郎|論座アーカイブ

    ドイツはなぜ一流の研究成果を出し続けられるのか アメリカとは正反対の研究環境こそ「研究者としての能力を一番発揮できる」 小松英一郎 マックス・プランク宇宙物理学研究所所長 20年間国外で研究し、日の論文数減少に驚く 今、日で生み出される論文数は減っているらしい。事実とはいえ信じがたい事態である。20年前に東北大で修士の学位を取ってから国外に研究の場を移した僕には、何が起こっているのかよくわからない。しかし昨年、財務省主計局次長の神田真人氏が、国立大学のありようを批判したインタビュー記事を朝日新聞や読売新聞で目にして、腑に落ちた。要するに、財務省は国立大学の研究者を信頼できていないのである。 神田氏の主張は、国立大学の研究者は競争させて研究費を取らせないと、「既得権を当然視し、自分の城壁に閉じこも」り、「『生産性』が低く」なり、「国際的、学際的な研究が生まれにくい」(カギ括弧内は、201

    ドイツはなぜ一流の研究成果を出し続けられるのか - 小松英一郎|論座アーカイブ
    ruinous
    ruinous 2019/02/12