英国ロイヤルバレエ団の高田茜さんや平野亮一さん、ウィーン国立バレエ団の橋本清香さんと木本全優さん、マリインスキー・バレエの永久メイさん――などなど――挙げればキリがないほど、今、日本人ダンサーは世界中の主要バレエ団でプリンシパル(最高位ダンサー)にのぼりつめるなど、大活躍している。私は「SWAN MAGAZINE」(平凡社発行)というバレエ誌で「世界の劇場から、こんにちは!」という日本人で海外でプロとして活躍するダンサーを紹介する記事を連載させていただいているが、紹介する候補が尽きることはなく、どんどん増えて到底紹介しきれないように思えてくるほどだ。 公立の「バレエ学校」で育つ、欧州やロシアのダンサー 彼ら彼女らは、ヨーロッパやロシアといったバレエの本場と言える国々で育ったダンサーたちとも比較された上で、昇進したり、大役に抜擢されたりしているわけだが、受けて来たバレエ教育のシステムは、日本