宮本茂さん、『Wii Fit』などを語る。:第8回 イメージの要所に杭を打ち込む だから、これは極端な例ですけれども、もしも、ゲームがいつまでたってもまとまらないときは、「タイトル画面をつくれ」って言うんですよ。 で、タイトル画面をつくると、そのつぎは「『1人用、2人用』って出てくるの?」って質問できるようになるじゃないですか。「いや、出てこないですね」ってなったら、そういうふうにすればいいわけで、「じゃあ、つぎはなにが出てくるの?」って訊いていくと、流れやフローチャートがどんどんできていきますからね。それは、自分に対しても、やるんです。そういうふうにしていくと、自分の残りの仕事が見えるようになりますから。 この、「見える」というのが重要で。漠然と考えているときというのは、自分の残りの仕事が見えてないんですね。だから、なにをどれだけ考えているのかすら見えない。そうすると、もう、チームって、