ドラマや小説でみる医師への謝礼。実際に必要なのか、患者からするとメリットはあるのだろうか。病院選びのポイントや患者があまり知らない医療の世界の「常識」を分かりやすく解説する2月21日発売の週刊朝日MOOK「手術数でわかる いい病院2014」から紹介する。 「先生への謝礼は必要ですか?」 「いくらくらい包めばいいでしょう?」 医療関係者にとってはそう珍しくない質問であり、対する答えは「必要ありません」となる。 健康保険のもとで医師が行うすべての医療行為には「診療報酬点数」が設定されている。医療機関はその点数に応じた医療費を健康保険組合などの保険者と、一部を患者本人から徴収する。これが医療機関の売り上げだ。その組織の従業員である医師は、医療行為という労働の対価として給与を受け取る仕組みになっている。だから謝礼を渡す必要はない。 現金はもちろん、飴玉一つ受け取らないと公言する病院もある。だが「ど