とある大学教授から聞いた話。外国人の日本語学習者に対しては,日本語が上達して一定レベルを超えると「話さない,言わない」ことを教えるんだそうだ。それまでは積極的な表現活動を推奨し,レベルが上がると沈黙(いわば空気の作り方と読み方)も覚えなくてはいけない,と。日本においてコミュニケーション能力と呼ぶものは,大部分はこういう「言わなくても何かを伝える,言われていないことを理解する,空気を読む,作る」ことが占めている。 しかし,ビジネス上でコミュニケーション能力の多寡を問題にするときは,英語力だのプレゼンだの,本質から外れたキレイ事が事例に出されることが多い。特に就職ビジネスの場においては顕著にその傾向が現る。何も知らない就活中の学生が誤解してそういう能力を売り込みにやってくる。その時点で彼らのコミュニケーション能力を疑ってしまうのは僕だけか。まぁ学生に「空気読め」と指導するのは苦しいが。 さて「
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