川上 量生(かわかみ・のぶお)●1968年生まれ。京都大学工学部を卒業後、コンピュータの知識を生かしてソフトウェア専門商社に入社。同社倒産後、1997年、PC通信対戦ゲームのシステム開発会社として株式会社ドワンゴを設立。2000年から代表取締役会長。携帯ゲームや着メロなど人気サービスを次々と手がける。2004年東証一部上場。2006年には子会社ニワンゴにて動画共有サービス「ニコニコ動画」を開始、多くの人気作品がここから生まれた。2014年株式会社KADOKAWA・DWANGO会長に就任。著書に『ルールを変える思考法』(KADOKAWA)ほか。 山田: コピーを許すことが逆にクリエイティビティを高めることになるわけですね。音楽でもそうですけど、アレンジを作ることが認められていい。今までの芸術や技術の歴史って、そうなっていますよね。 川上: そうなんですよ。だから今、心配なのは、感情的な議論に