神経の興奮を抑える「ベンゾジアゼピン系(BZ薬)」と呼ばれる薬がある。BZ薬は、抗不安薬や睡眠薬として非常によく使われてきた。抗不安薬、睡眠薬は医療機関を受診した患者の数%に処方されているとの推計もある。 だが、長く使うとやめづらくなる危険もある。その大きな原因が依存だ。依存には薬を使いたいと強く感じる精神依存と、身体依存があり、BZ薬では後者が主に問題になる。身体依存の状態になると、薬を減量や中止した際、薬を飲む前よりも強い不安や不眠に襲われたり、けいれんや発汗、吐き気といった症状が現れたりすることがある。 50代女性は、身体依存によって薬をやめられなかった経験がある。使い始めて4年ほどたって、抗不安薬をやめようとしたが、強い不眠に苦しみ、断念した。 昨秋以降は強いまぶしさや光への不快感に苦しみ、「眼瞼(がんけん)けいれん」と診断された。原因がわかっているわけではないが、この女性を診た井
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